5
件
没落侯爵令嬢は歌劇が大好き。だが、観劇にはお金がかかる。観劇に連れて行ってくれるならば、多少のことも我慢しましょう。触らないでください、我慢にも限度があります。
ならば観劇代が安い大衆劇でもこの際いいわと見に来て、大衆劇にハマる。あまりにも面白くて、自分でもお話を書いてみたら、見事にスカウトされた。
家のため、自分の楽しみのため新しい脚本を書くのだが、ひょんなことから結婚することに。
相手は金で買った子爵位を持つ商家の嫡男、ということで嫁いてみれば、なんと武器商人だった。
「あなたの売った武器が大勢の人を殺しているのですよ?」
と聞けば、
「料理人に包丁を売って、その料理人がどんな料理を作ろうと、それは包丁を売った者の手柄にはならない」
と返された。……なるほど、そうゆう理論か。
文字数 102,680
最終更新日 2025.04.22
登録日 2025.03.05
5才の時に母を何者かにさらわれたリリディアは、母譲りの不思議な治癒の力を持っていた。
だが、母が誘拐されたことで父はショックを受け、ある日怪我をして病院へ運ばれ、それきり戻ってこなかった。
たくさんいた使用人も次々にいなくなり、11才になった時、とうとうひとりぼっちになってしまう。一人ぼっちになったリリディアは、生きるために必死に畑を作り、動物の世話をする。
16才になった時、いなくなった父から突然の手紙が来る。『お前を迎えにやる』と言う言葉に馬車に乗ったリリディアが連れてこられたのは、王都にある父侯爵の屋敷だった。
そこでリリディアを迎えたのは、二番目の母と冷たい姉だった。父侯爵に再会したリリディアに父の言葉が響く。『お前はこの国の王太子と結婚するんだ』
無理やり結婚させられたリリディアを待っていたのは、重い心臓の病を患った王太子だった。
『治癒の力』を使って王太子の病気を完治させたリリディアは、病気で死んだことにされ、お城から追放される。
男の子に扮して城を出たリリディアは、その夜木の上で夜を明かす。すると、その木の下で二人の男が戦い始めた。ケガをして木の下に座り込んだ男を、治癒の力で治すリリディア。二人は一緒に旅をすることになった。
誘われて隣国に一緒について行くと、その年若い男は隣国の王子だった。
結婚を申し込まれたリリディアだが断ると、さらわれた母の行方を知っていると言われ、一緒に旅に出ることになった。
文字数 88,887
最終更新日 2025.04.20
登録日 2024.12.27
「宮廷彫金師は魔石コレクター」の登場人物セレスティン・ピアースの物語です。
『魔石の存在を匂いで感じる』特殊能力を持つ、赤髪の冒険者セレスティンは、その能力で様々な魔石を見つけ出すのだが、剣の腕がお粗末なためにいつも獲物を横取りされてしまう。そのため、仲間になってくれる『魔石に詳しくて、下心のない、護衛にもなる冒険者仲間』を探していた。
偶然ギルドで出会った歴戦の冒険者イネスは、嗅いだことのない変わった魔石の匂いをさせていた。セレスティンはそれが気になって仕方がない。
ひょんなことでイネスの本当の姿を知ってしまい、彼が気になってしまうセレスティン。お互いに恋心を募らせるのだが、ある魔石を見つけたことで陰謀に巻き込まれてしまう。
ようやく追手を振り切ったと安心して心を開いた二人だったが、今度は砂漠の魔女にイネスが囚われてしまう。囚われたイネスを助けるために、優しい友人を裏切ってしまうセレスティン。
囚われたイネスは、そして裏切ってしまった友人は、助けることができるのだろうか?
登録日 2024.12.20
5
件