ただの一農民のルアンはある日川で偶然に光る石を拾ってしまう。
その石は、その昔勇者一向が残虐非道な魔王を打ち倒した時に紛失したと伝えられていた聖石にそっくりだった。疑心暗鬼に神殿に運び込めば、それは聖石と認められ、大司教から感謝の一時をいただけることになったルアン。しかし目の前には、司教とは似ても似つかない者が待ち構えていた。
ルアンに全く覚えはないが、自分は天の女神の生写しらしく、その女神に一目惚れした魔王は戸惑うルアンに溺愛の手を緩めてくれない。
そのうちにルアン周囲の雲行きが怪しくなり、ルアンは、大司教をたぶらかし神を冒涜した者として国から処刑を言い渡されてしまう。火炙り直前で魔王に救出されたルアンだが、なぜ自分がこんな目に遭うのか未だに分からない。しかし、ルアンに執着する残虐非道と言われている魔王は何故かご機嫌で始終満足そうなのだった。
ルアンを溺愛する魔王の姿はさらに女神の嫉妬を呼び起こし、遂にはルアンは女神に完全に見捨てられてしまう。それに対抗すべく魔王は地上との関わり一切を経つのだった。
固定CP 魔王× ルアン
R付きそうなな箇所に*入れます。
文字数 54,700
最終更新日 2024.10.30
登録日 2024.10.11
*同性結婚が認められる世界線。
体が弱く箱入りお坊ちゃんであった侯爵家子息ウリート。これではいけないと家の為に条件の良い結婚を望み社交界へと乗り出してみる事にした。
周囲の婦人達からそうとは知らずお相手と勧められるのは国一番の最強と言われる騎士団長ヒュンダルン。
家庭教師として独り立ちしようとするウリートに手を差し伸べてくれる優しくも男らしいヒュンダルンに憧れを抱くウリート。
社交界の一員として高貴な貴婦人達に優しく緩く色々と、時にはそっと手を差し伸べられながら憧れのヒュンダルンと何故か一緒になりました…
ウリート 侯爵家子息
体が弱く過保護な家族達から
家の外に出してもらえず、
立派な世間知らず。
身体は弱くとも少し線の
細い中肉中背
ヒュンダルン国最強の騎士団長
高身長、整った感じの一見
強面
結婚したら妻を溺愛したい
と思っている
R18に*を入れます。
後半、これでもかって言うほど甘やかせてみたいです……
途中無理矢理表現入りますが注意つけるので苦手な方は飛ばしてください。
文字数 227,651
最終更新日 2024.10.18
登録日 2024.04.18
荒れ果てる荒野ランカントの果てには、人も動物も生きて行くことができない死の大地が広がっている。
その不毛な土地に追放となった男がいた。それはこの国にこの男の右に出る程の使い手はいないと言わしめた程の魔法剣士シショールだ。国と仲間に裏切られ、男はひたすらに死の大地を彷徨って行く。シショールが死の淵に足を踏み入れたところで、眼前に広がったものは…見たこともないほどに豊かな地だった。
その地に住まうのは妖精の如く美しい不思議な少女サザンカ。どうやら彼女は一人でこの地に住んでいるらしく、荒野を超えて来たシショールについては全く知らない様子であった。
ボロボロに傷つき、人間不信となったシショールにサザンカは恐れる事もなく近づいて行く。
捨てられた魔法剣士シショールと孤独な少女のお話です。
文字数 61,219
最終更新日 2024.10.10
登録日 2024.09.19
護りの石を持つ白い一族は、奈落の底の様な魑魅魍魎が蠢く谷に降り貴重な薬液を採集する為に、この地を治める者達に力ずくで縛り付けられてきた。
ユリン・アーゼンはその白い一族として護り石を受け継いだ最後の末裔であった。
ユリンはある青年と恋に落ちるが、家庭を持つ前に青年は事故に巻き込まれて亡くなってしまい、その骸は谷に投げ捨てられてしまう。
意気消沈するユリンには希望となる子供が残されていると知り、ユリンはこの子を守る決意をする。しかし、ユリンを手に入れようとする領主によって娘までを失いそうになったユリンはある決意をするのだった。
白の一族の象徴、護り石を幼い娘に託し、自分は決して追われる事のない谷に一人で降りていく…
例え、命は無くなろうとも、ここはあの人が葬られたところだから、と…
しかし死を覚悟したユリンの予想は外れ、谷の底で待つものは、一頭の立派な漆黒の龍であった…
文字数 59,038
最終更新日 2024.09.04
登録日 2024.08.13
精霊界と人間界の良好な関係は両界の安寧へと繋がる。
荒れ廃れた大陸に、太古の昔精霊王の血を引く者達が起こした国がマランダ帝国と言われている。その国の、精霊を愛し信頼し、その力に頼って生きている民には精霊に対する感謝が溢れていたと言う。
けれども長い年月の中で精霊に対する信頼も感謝も愛情も人々の中から薄れ、今では精霊がいたことさえも忘れ去られようとしていた。
精霊と人間の繋がりを切っては両者共に滅びてしまう。かつての関係を取り戻そうと精霊界側からある大役を務める為にリシュリーが使わされる事となった。
人間界と精霊界との架け橋となるべき"子"を授かる為に……
意気揚々と人間界にきたものの、リシュリーは投獄されてしまう。
人間界・マランダ帝国には精霊に対する云々は忘れ去られ、精霊という迷信に惑わされることのない反帝国派の人々が、帝国の中心部までをも掌握しつつあったのだ。
サージェス×リシュリー CP固定です。
・サージェス
精霊王の血を引く王族
金髪に薄紫の瞳、紫という精霊の
血を引く証を持って生まれた王子
・リシュリー
精霊達に育てられた人間に嫁ぐ
ための精霊
眩しいくらいの銀髪に深い紫の瞳
を持つ
少し天然で世間知らず。
小さい子
仲間の精霊達。色々な力を持つが
今は力不足で小人の様な姿しか
取れない。
意思疎通はできるし助け手とも
なる
※人外(精霊)設定ありですが、ちゃんと人の形を取っています。
※精霊との婚姻については同性妊娠あり
*完結まで書き終えてます
文字数 100,738
最終更新日 2024.08.06
登録日 2024.06.14
クワーロジット王国滅亡の日、冷酷なクワーロジット王太子は第二王太子妃を捨てた。
その日、捨てられたラシーリア第二王太子妃は絶対絶命の危機に面していた。反王政の貴族の罠に嵌り全ての罪を着せられ、迫り来る騎士達の剣が振り下ろされた時、ラシーリア第二王太子妃は親友であったシェルツ第一王太子妃に庇われ共に絶命する。
絶命したラシーリアが目覚めれば王宮に上がる朝だった…
二度目の巻き戻りの生を実感するも、親友も王太子も自分が知る彼らではなく、二度と巻き込まれなくて良いように、王太子には自分からは関わらず、庇ってくれた親友の幸せだけを願って………
けれど、あれ?おかしな方向に向かっている…?
シェルツ 第一王太子妃
ラシーリア 第二王太子妃
エルレント クワーロジット王国王太子
文字数 48,171
最終更新日 2024.07.19
登録日 2024.06.25
その町で由緒ある神社に仕えてきた家に産まれた高校2年の宝利 楓矢(ほうりふうや)は夢を見る。
それは紫の眼をした少女達が決まって1人の男に殺される夢。
殺される前の少女は言った。望まぬ未来に絶望を感じて。
"もういいと言うまで、私を殺してほしい" と……
その時に楓矢が感じるのは、刀を突き立てる男の胸を貫く様な激しい後悔と悲しみだった……反対に殺される少女からは不思議なほどに男に対する恐怖も嫌悪も感じない…
けれど何度も見る夢に耐えきれず、ある日楓矢は夢で叫ぶ。
"もう、殺さなくていいから!"……と。
殺される側の恐怖よりも、刀を持つ男の背負ったものに耐えきれずに…… 妖刀紫を持ち、今も殺し続けようとする男に…
*本編完結まで書き上がっています。
※主に現代を舞台に話を展開させますがファンタジーです
※女の子が殺される設定ですので、苦手な方は※マークを飛ばしてください
※18禁箇所には*を入れます
※設定にΩバース的なものを出しますが、既存のものとは違いますのでご注意ください
文字数 85,463
最終更新日 2024.06.10
登録日 2023.05.12
格式高い帝都に住む奴隷であったフリージアは主人の身代わりとなって蛮族の代表とも言えるゲルテンの王の元に嫁ぐことになった。生活も外見も体格も格式も何もかも違うゲルテンの王からは粗野粗雑に扱われフリージアは歓迎されぬ愛されていない妻と知る…
それでも仕える事には慣れている奴隷の身のフリージアは両国の安寧のためにゲルテンの地に留まり少しずつ王に歩み寄ろうかと試みた。そんな折、ゲルテンの地は戦乱に飲み込まれてしまう…
親しい者に裏切られたフリージアはその戦乱の最中にゲルテンの王の愛情を感じていくのだった。
文字数 52,494
最終更新日 2024.06.06
登録日 2024.05.05
自身のΩ体質と保有する莫大な魔力量で、史上に見ない最強の魔法剣士がゼス王国対魔法騎士団総司令、通称リリーだ。
公の場にはほとんどと言っていいほど顔を出さずに各隊役付きのリリーの側近以外はその素顔さえ見た事がないと言う、謎が多いΩの騎士リリーはΩであるにもかかわらず、自分を求めるαとは番わないそんなΩと自分の運命の相手と知ってリリーを求めるαのお話。
*β、α、Ωの順にその性特徴を持ち人口比は少なくなっている世界観です。その中でもΩは極少数派。
*Ωの発情期は月に一度の設定です
Ωは男女問わず妊娠可能
*リリー関してはその特性からαとΩのパワーバランスが逆になります。
他Ωは通常通り、発情期がありそのフェロモンでアルファを誘引し、本人が望むにしろ望まないにしろ番関係を結ぶことができます。
*完結まで書き終わってます
最後まで楽しんて頂けたら嬉しいです
文字数 295,322
最終更新日 2024.04.21
登録日 2023.12.01
最も小さい国と言われている小国トルンフィス王国に聖女があらわれた。
神の使いとも称される尊い聖女。
彼女達の魔を祓い邪を清める浄化の力は一介の魔道士、魔術師など足元にも及ばない。
そんな聖女を守る組織ガルンドーラ聖騎士団から小国トルンフィス王国に聖騎士アールシスが遣わされた。
女神の啓示により召し出された新たな聖女を守る為に。
その聖女の中身は15歳になったばかりの極普通の少女だった…
※あまりシリアスな感じでは書かないつもりです。面白く読んでいただけたらと。
※完結まで描き終わりました
文字数 84,004
最終更新日 2024.04.12
登録日 2023.12.08
アールスト王国末姫シャイリー・ヨル・アールストは、氷に呪われた大地と揶揄されるバビルス公国の公主トライトス・サイツァー・バビルスの元に嫁いで一週間後に凍死してしまった。
凍死してしたシャイリーだったが、なぜかその日からトライトスの一番近くに寄り添うことになる。
トライトスに愛される訳はないと思って嫁いできたシャイリーだがトライトスの側で自分の死を受け入れられないトライトスの苦しみを間近で見る事になったシャイリーは、気がつけば苦しむトライトスの心に寄り添いたいと思う様になって行く。
そしてバビルス公国の閉鎖された特殊な環境が徐々に二人の距離を縮めて…
*完結まで書き終えております*
文字数 107,273
最終更新日 2023.05.19
登録日 2023.02.26
大国ソアジャールでは大昔からエルフの身体は万病に効く妙薬と言われていた。
その為に古代大勢のエルフが狩られ数を減らしてしまった。
エルフ達は人間から離れて、深い太古の森へと移り住み、今や数百年とも数千年とも言われている。その太古の森で最後のエルフの生き残りでキールの身内であったキールの祖母も息を引き取る。
「キー…覚悟しておいてね?クリティカルヒット………これを喰らったら逃げる事も、避ける事もできないから…」
そう言い残してほぼ永遠とも言われていた長寿を誇るエルフの祖母は他界して行く…
そんな過去があるキールは幼い頃から人間が嫌いというより徹底して避けてきた。深い森の中だけで生活をして、人間を知ろうともしなかったキール。
ある日目が覚めると、そこは人間の城の中で……
人間の中にいる事でパニックを起こすキールだが、世話係を任せられた騎士団長の匂いにキールは徐々に懐柔されていく。
R18表現には*をつけます。
R18まで少し長めになりますが、ゆっくりお付き合いくださると嬉しいです。
文字数 155,278
最終更新日 2023.04.25
登録日 2022.10.05
パールピンクのふわふわ猫っ毛とエメラルドの大きな瞳。優しげな雰囲気もそれはそれは愛くるしい程の王太子ルイストール・パッセンテージは、薄紫に金の瞳の凛とした雰囲気が麗しいシェライン・コールテン侯爵令嬢の婚約者だ。
天使の様なルイストールからある日シェラインはちょっと残念な婚約破棄を突きつけられる。
この日のためにシェラインは痛む胸を押さえながら悪役令嬢を頑張りました。
全ては私の大切な王太子のために……
文字数 33,003
最終更新日 2023.02.23
登録日 2023.01.27
ちょっとした大きさの商会の娘のサラータには、懐かしい思い出の中に大切な幼馴染がいる。
その子の名はルシー。下級貴族の産まれで町外れの屋敷に住んでいた。
サラータとルシーは七歳になるまで毎日一緒に遊び、本当の姉妹の様に幼少期を過ごしていたが、ある日、ルシーが父方の実家高位貴族の家に引き取られて行ってしまう。
離れ離れになったサラータとルシーだが、その日からずっと二人の手紙でのやり取りが成人した今も続いている。
ある日サラータは大好きなルシーの結婚式の招待状を貰った。
驚きと喜びで、久しぶりにルシーに会えるサラータは舞い上がる。ルシーに誘われるままに、言われるがままにやってみれば、あれ?なぜだろうか…サラータの隣には見た事もない様な紳士が立っていて、ルシーを会場へとエスコートしようとしていた。
サラータは出会いを求めて出席した訳ではなく、ルシーを心から祝福したくて王都に来たはずなのに……
久々に会ったルシーはどこへ?
*70話完結、執筆済みです。
文字数 105,424
最終更新日 2023.01.18
登録日 2022.07.27
顔だけなら絶世の美女だと言われ続け、その手の誘いを幼い頃から受けてきた胡古 有都(ここ ありと)は自分の事が大嫌いだ。しかし、相手に自分の事を忘れる様に仕向ける能力を持っていた有都は他人から離れ、忘れてもらう事で平穏な生活を送ろうとしていた。
しかし、ある時この能力で対処できない事態に巻き込まれ、能力の暴走と共に異世界へと飛ばされてしまう。
有都が飛ばされは場所はスキル持ちが当たり前の世界だった。そこで出会ったのは影のある優しい騎士だった。
*美人ツンデレ×優しい不幸体質のお話です
R18には*をつけます。
すみません。最初から無理やり表現があります……
出血シーンなどの描写があります所には※つけます
文字数 56,211
最終更新日 2022.11.19
登録日 2022.10.28
クリスとライザは幼馴染。
そのまま婚約者となって将来を誓い合うものだと誰もが思っていた。周囲の人々だけは……
実際は素直で奥手、優しいクリスがライザに良い様に使われているだけだった。
ある日ライザの罠に嵌りクリスは村を追い出される事になる。
女傭兵であるカーリーはそんなクリスを理解し受け入れていく。クリスはカーリーに徐々に引かれて村を出ていく決意をした。
村を出て数年後、クリスはライザと思わぬ所で再会を果たす……
文字数 73,478
最終更新日 2022.10.27
登録日 2022.09.03
『あなたの残りの時間、全てください』
余命宣告を受けた僕に殊勝にもそんな事を言っていた彼女が突然消えた…それは事故で一瞬で終わってしまったと後から聞いた。
残りの人生彼女とはどう向き合おうかと、悩みに悩んでいた僕にとっては彼女が消えた事実さえ上手く処理出来ないでいる。
そんな彼女が、僕を迎えにくるなんて……
*ホラーではありません。現代が舞台ですが、ファンタジー色強めだと思います。
文字数 16,816
最終更新日 2022.07.24
登録日 2022.07.18
魔術の国スロンは優秀な宮廷魔術士達がいる国だ。
そこで宮廷魔術師として働いているコミュ障気味のユリージュは、大切な『人』を使役している。
力ある魔術師だけが自分の魔力を注ぎ込んで使役物を維持する事ができるこの国で、とてつもなく優秀だったユリージュの使役するのは人間そのもの……人の使役は許されていないのにも関わらずユリージュは『彼』を諦めきれなくて…鎖で繋いで自分の部屋に囲っていた。
使役人のカイルは『人』だった時の記憶がある。ユリージュと初めて会ったその時からの………
そして使役人であるカイルはユリージュが可愛くてしかたがない。事あるごとにユリージュを可愛がり、その心地よさにユリージュも疑問も無く馴染んでいて。
出会った頃からユリージュの事を思っていたと伝えたいカイルだが、伝えられない理由があって…………
*カイルは拘束されていますが、拘束陵辱等のお話ではありません。攻める人はカイルです。
*使役人…ここでは作られた使役される側の人物、物を指しています。
不定期更新となります。
文字数 43,774
最終更新日 2022.07.16
登録日 2022.06.07
首都圏郊外で生活する田中九郎には優しい妻と可愛い5歳になる娘がいる。
九郎は毎年、田舎に優しい妻と可愛い娘を連れて帰省するのが楽しみだった。しかし、九郎が昇進をかけた研修で忙しくなり今年は夏休みの帰省が出来そうにもなかった。
妻はよく出来た女で、義実家の手伝いや付き合いに嫌な顔せず参加してくれ、義実家の事にもありがたい事にあれこれと世話をしてくれている。
仕事に忙しい九郎に代わり、仕方なく今年は妻と子供だけで田舎へと帰ることになった。子供も楽しみにしすぎている様で、数日前から夜も眠れ無いほど興奮していて、今年も楽しい夏休みになりそうだと、一緒に行け無い事を詫びつつも九郎は妻と子供を送り出す。
夏休みはあっという間に過ぎ去って行く。休み中、田舎に留まっている妻から貰い物である大量の猪肉が送られてきた。
九郎は仕事の忙しさに拍車がかかり、実家からの連絡も用事も妻が全て行ってくれているという始末で、日常に戻ったものとばかり思っていた。
夏休み中から若干の違和感を感じる九郎。けれど九郎は忙しさと自分の欲のためにいつしかその違和感を突き止めようともせずに日々流されて行き………
気が付けば、愛する妻子が居なくなっていた…
夏休みに向けてホラーです。
10話完結、書き終わってます。
サイコパス・サスペンスホラー?
文字数 20,361
最終更新日 2022.07.12
登録日 2022.07.12
アノラータ王国の辺境、山の上の領地でその国一番の変わり者エシュルーン侯爵令嬢が住んでいる。
先祖代々アノラータ国の象徴でもある絶滅危惧種の蝶を育てているそうな。その昔、蝶の精霊から深く感謝され、エシュルーン侯爵家の令嬢には七色に輝く髪が与えられたという。
そんな深層の令嬢シャラーシャの元に、アノラータ国の国王は三人の王子達を送りつけた。
第一王子は天然のマダムキラー
第二王子は戦闘狂
第三王子は強度のファザコン
国王は最後と頼みの綱と、深層の美しい令嬢に触れてその良さを知り、この三人の王子が真っ当な人間になってくれる事に賭けたのだ。
けれど、国王様。そんな事はシャラーシャにとってはどうでも良い事です。この地を守り、国の象徴たる蝶が絶滅しない様に私は日々ここで奮闘しているのですから。せっかく送られてきた王子様方ですが、邪魔にしかならないのでお返しします!
三人の王子に振り回されながらもシャラーシャはひょっこり幸せを掴んでしまっているそんなお話です。
*長編としていますが、作者の都合で短編となるかもしれません。
*虫の話が出てきます。苦手な方はご遠慮下さいませ。
文字数 30,773
最終更新日 2022.07.08
登録日 2022.06.28