「親」の検索結果
全体で17,326件見つかりました。
「とにかく、光華諸学院に転校しろ。」
立場的には、ぼくの義父なのだろうが無茶を言ってくれる。光華? 諸学院とはなんぞ?
「大丈夫だ! 行けばすべてわかるようになっている。青春ってやつを満喫してくるんだ、槇村龍斗(まきむらりゅうと)。」
リュートは、義理の父とはあまり、仲がよろしくなかった。
「なんなんですか? この光華諸学院というのは。」
「全寮制の中等教育機関だ。」
「どこにあるんです?」
「聞いてどうする。」
「行くんですよ。当然でしょう。」
「……知らんな。」
「そんなはずないでしょう。あなた、今、全寮制っていいましたよね。ということは、どこかにあるんでしょう?」
「ないものはない。」
「嘘をおっしゃい。それとも、ぼくには教えたくないんですか?」
「お前には関係ないことだ。」
「ありますとも! 学校に行くのはぼくですよ!」
「だったらなんだというんだ。」
「あなたはいつもそうだ。ぼく自分の都合のいいように利用して、都合が悪くなると放り出す。」
リュートは、遠い目をした。
「いや、都合が悪くなって放り出しても都合よく利用する。」
「それがどうした。お前がなにをするかは、行った先でお前が決めることだ。私は関係がない。」
「あなたのそういう態度が、ぼくの人生を狂わせたんです。」
「そうかもしれんな。だが、お前はそれを望んでいたんじゃないのか?」
「よく言う……!」
リュートは、思わず、笑いだした
笑うしかない状況だ。
突然、全寮制の学校に叩き込まれ、しかもそれがどこにあるのかも分からないときている!笑わずにいられるだろうか? いや、いられない。
だが、それはそれだ。
問題は、どうやって、この義父(とでも呼ぶしかあるまい)から逃げ出すかだ。
そのことだけを考えよう。
「わかりました。言われた通りにいたしましょう?
で、いつ出立いたします?」
義父は、一抱えほどもあるトランクをよっこらしょと、言いながら取り出して、リュートに手渡した。
「なんて、行き届いた『親』なんだろう。準備は完璧だ。」
「まさか、今晩出立しろ、と。」
「まさか! 今晩のわけないだろう?」
「デスよね!」
二人は声をそろえて笑った。
「今すぐに決まってるだろう?」
はあ?
リュートの周りで世界がぐるぐる回ったような気がした。
文字数 39,076
最終更新日 2023.06.05
登録日 2023.05.02
失敗作だと親に捨てられ、それでも悪いことはしていない。
奪われた人生だった。
常に何かに怯えて生きてきた。
こんな人生に何の意味があったのか?
僕は行き倒れの魔女を助けた。しかしそれがいけなかったのだ。魔女を匿ったとして、拷問を受けた後、俺と魔女は処刑された。
出会ったときから魔女は、理解できない言語を話して泣いていた。
生まれ変われるなら、この魔女のような悲しい存在を助けたい。
文字数 1,031
最終更新日 2024.06.25
登録日 2024.06.25
幼馴染のよくある物語。
2日に1回更新します!
アキと田村ルイ
ルイの親友のハル
矢亜さん、生活指導の先生
人形女 岡崎
ストック10月11日まで
文字数 20,425
最終更新日 2018.12.14
登録日 2017.12.19
今どき借金のかたに親に売られそうな娘さんが逃げた飼い猫捜索中、おむすびころりんして、猫をはべらす人外お兄さんに猫布団で釣られてペロリといただかれちゃう話。
のんびり更新予定。
ムーンライトノベルズ上で設定しているキーワードに苦手なものがある方は、ご注意ください。
登録日 2020.01.22
お人好し冒険者のドミニクは、ふとしたことからダンジョンで超激レアアイテムを手に入れる。これを売れば貧乏生活から脱却できるはずが、悪徳業者に騙され、酒で酔っている間に無理やり契約を交わされてしまい、欲しくもない豪邸を買わされてしまった。おかげで報酬の大金は一夜にして泡と消え、残ったのは渡された豪邸の鍵だけ。仕方なく、その豪邸とやらに移り住むため、顔馴染みの情報屋アンジェと共に向かうのだが、その豪邸にはドラゴンの幽霊とその孫娘が住みついていた。動揺するドミニクとアンジェを尻目に、豪邸に取り憑く霊竜エヴァは、ドミニクをここへ住まわせる代わりにあるお願いをする。
そのお願いとは――エヴァの孫娘である竜人・イリーシャの両親捜しだった。
こうして、冴えない若手冒険者と情報屋、そして竜人幼女と伝説のドラゴンによるほのぼの(?)冒険が始まった!
文字数 114,768
最終更新日 2021.02.13
登録日 2020.11.28
「おい、勝負しようぜ。お前宛じゃないラブレターを送るから、全部読んでくれる? 本当の友達だったら、全部読むよな? 読めなかったら、お前の負けな?」
彼はそうやって、ノリと勢いと軽い気持ちで、友人に宣戦布告をしてしまった。
最初は彼も、「いくらなんでも、SF要素入った近親相姦監禁調教モノのラブレターを読まされたら、あいつだってドン引きして途中で読むのやめるよな」と思っていたのだが、過去や現在や未来が交錯し、親も子供もほぼ全員巻き込んで、事態はなんかもうめんどくさい状況に。
後に身内の中で「ラブレター連続送信事件」と呼ばれるようになる、彼らの「青春」の物語。
文字数 372,568
最終更新日 2022.05.20
登録日 2022.05.20
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離婚の際、2人の間に子どもがいると扶養する側に養育費を支払う義務があります。
これは親として子に対する最低限の義務であるが、養育費を払っているのは父親で約25%、母親でわずか5%未満と言われています。
この数字を見て驚きました。
もちろん夫婦間で決めたことなら良いと思う。
他人が口出しすることではないのですが、あまりにも養育費を払ってない人が多いと感じました。
ここでは私が養育費について思っていることをダラダラ書いていきます。
これから離婚して養育費のことを話し合う夫婦、現在養育費を払っていない方、養育費を払って欲しいのに受け取れていない方、養育費は受け取りたくないと思ってる方の考えに私の考えも踏まえてもう一度考えてくれたらなと思います。
文字数 4,376
最終更新日 2023.09.14
登録日 2023.09.11
ミラは最近義理の姉妹となったリリスが嫌いだ。優しく慈悲深いリリス。でも、彼女は本当に──
これは聖女伝説の裏側。誰も悪くない、そんな現実に耐えられない少女の話。そしてそんな少女に寄り添う騎士の話。全七話
♢人死があります♢作者の好みにしか配慮していません♢ビターエンド気味♢主人公や母親に対して不快になる可能性があります。ご注意ください。♢小説家になろうにも投稿済み
文字数 12,266
最終更新日 2024.01.12
登録日 2024.01.06
レクストン王国第1王女アンフィリアンはもう直ぐ40歳。
花?の独身だけどこれには訳があった。
容姿は10人並みで体型はふくよかなのだ。
性格ははっきりとした現実主義なトコもあるけれど、何時か自分を好きになってくれる男性が現れるのでは…という乙女心も捨てきれない。
両親が持ってくるお見合いは全て彼女を通して豊かなレクストンを手に入れたいと思う男性ばかりだ。
だから彼女は見合いがくるたびに断っていたのだ。
だが今夜姪の社交界デビューの舞踏会が開かれる。
どうせ自分は壁の花…?なのに両親は出席を命じる。
見栄を張る為だけの夜会なのに…と不服ながらも出席した夜会で彼女は…。
文字数 38,690
最終更新日 2017.08.29
登録日 2017.08.14
私の友人は大陸一の美人である。美しく、聡明で優しい性格はまさしく物語に出てくるお姫さまそのもの。ただ、問題があるとすれば、
「悪役令嬢に転生してしまうなんて」
彼女の性格が非常に残念であるということだけだ。
昔頭を打った時から、ぶつぶつと悪役令嬢、乙女ゲーム、転生などという訳の分からない言葉をつぶやく癖がある。
10年たった今でも何を言っているのか、理解するのは難しいが、私はそんな彼女の言動を観察するのが好きである。
今日も、今日とて、彼女は馬鹿をやっている。
小説家になろうにも同じ話を載せています。
文字数 57,625
最終更新日 2018.10.26
登録日 2018.05.04
僕たちには両親がいない…。
父さんは僕たちを捨てて、母さんは早くに亡くなってしまった。
先生から父さんの話をよく聞かせてもらったが、いつからか嫌いになった。
ある日、母の残した曲を聞き、時を越えた。
そこでみたものとは…。
文字数 12,086
最終更新日 2018.11.17
登録日 2018.11.17
後藤新助は自らの人生を振り返っていた。
生まれてから23年。
両親はどっちも早々に他界したし、彼女なんていたこともないし、これといって何か秀でた才能があったわけではない。
ただ、『生きていた』だけだった。
その終わりは呆気ないものだった。
何とか就職したものの、そこはブラックな派遣会社で、いくら働いてもどんどん生活は苦しくなっていく。
そして、多額の借金を新助は負わされる羽目になる。
自宅には借金取りが訪れ、次第に明るかった新助はどんどん追い込まれていく。
その生涯を終えようとしたそのとき、新助は別の人生を歩むことになる。
文字数 37,991
最終更新日 2021.08.22
登録日 2019.08.12
「縁切り主になりなさい」
十六歳の高校生、藤原蘇芳(ふじわら すおう)は祖母からある日突然そう命じられる。
話を聞くに、縁切り主とは悪縁を断ち切ることで人を幸福へと導く仕事らしく、神主の一族である藤原家が代々受け継いで来た重要なお役目だそうだ。
人の縁を切るという悪趣味な行為が受け入れられず一旦は断る蘇芳だったが、精霊を名乗る少女との出会いや悩みを抱えた人々との触れ合いが、次第に蘇芳の心を変えていく。
人のつながりをテーマにした心温まるヒューマンドラマ。
第一章:思春期プライド
ある日、藤原蘇芳は祖母から縁切り主になることを勧められる。数百年前から代々受け継がれてきた人の悪縁を断ち切る仕事らしいが、いまいち受け入れられない。
誘いを断る蘇芳。そんな彼はあるとき一人の家出少女と出会う。どうやら少女は母親と喧嘩して飛び出してきたらしく機嫌が悪い。どうにかして家に帰そうとする蘇芳だったが、強情な彼女に手を焼いていた。そんなとき、縁切りの精霊を名乗る少女(ヨスガ)にある提案を持ちかけられる。
第二章:リアルわたしエクスプレス
いつものように屋上で授業をサボっていると、蘇芳の元に一人のクラスメイトが訪れる。蘇芳に用があるというクラスメイトは、なぜだか蘇芳に弟子入りしたいらしい。面倒に思い適当にあしらう蘇芳だったが、彼女の悩みを聞かされて少しだけ付き合ってやることに。
第三章:再開は死んでから
蘇芳は下校中、一人の幼子に声をかけられる。迷子かと思い話を聞くと、なんと彼女は人間ではない(妖怪や幽霊の類)らしい。旧友を探しているという彼女に蘇芳も協力することとなる。旧友はターカナと呼ばれる人間だそうで、彼女との思い出を楽し気に語る幼子。しかし、忍び寄る残酷な運命が彼女たちに苦渋の決断を迫る。
最終章:俺とヨスガとリグレット
両親を早くに亡くした蘇芳を女手一つで育て上げてくれた祖母。十年以上寝食を共にしてきた祖母は、蘇芳にとって血のつながり以上にかけがえのない存在になっていた。だからこそ、突然に祖母からもう長くないことを告げられると悲しみ以上に胸にくるものがある。けれど、長年縁切りの任で連れ添ったはずのヨスガと祖母は言葉を交わそうとしない。そもそも、二人が話している所を蘇芳は見たことがない。何か理由があるのだろうか?
過去が明らかになるにつれて、物語は終幕へと向かう。
文字数 112,905
最終更新日 2020.04.29
登録日 2020.04.29
人嫌いをこじらし、ヤンキーに扮している摩矢秋人は保育園時代からずっと一緒の幼馴染み、桜木夕緋に片想いをしていた。
しかし、桜木に告白する女子が現れ、摩矢はうっかり二人の付き合いを後押ししてしまう。
後悔に駆られながら摩矢は桜木を諦める決心をするのだが、決心をしたその日から事態は思わぬ方向へと流れ──。
温和な爽やかイケメンと陰気な自称ヤンキーによる、近付けば近付くほど拗れる、幼馴染みラブ。
◇◇◇以下は登場人物の紹介です◇◇◇
【摩矢秋人 まやあきと】
◆自称一匹狼の偽ヤンキー◆
ヤンキーの振りをしているが、本当は人付き合いが苦手なだけの繊細な男。
保育園の頃に出会った桜木夕緋に一目惚れ。
以来、ずっと一途に片想いを更新中。
【桜木夕緋 さくらぎゆうひ】
◆いつでも陽気な人気者◆
物腰も柔らかく世話好きな学校の人気者。イケメンなのに飾りっけもなく、親しみやすい。だが実は獰猛な野生児。考えるより本能で動く。
文字数 129,231
最終更新日 2023.05.24
登録日 2022.01.13
ツェン・ソルトは目立ちすぎる外見と強すぎる好奇心を持った、どこから見ても男勝りな少女に見える16歳の少年である。
彼は双子のシャーナと共に、出身国の王であるヤークティ国王より親書を預かりグランシャリオ皇国に向かって旅の真っ最中。(色々あってね:ソルト談)
通り道のグレイス国で止まない雨に遭遇したソルトは、いつものように自分から厄介事に首を突っ込んでしまう。
そこで出会ったのは頼りになりそうでならなそうな青年と、自らを落ちこぼれの約立たずだという魔女の少女だった。
小説家になろう で公開したものに加筆・修正を加えた第二弾!
前作もよろしくね!
※同じ世界の未来が舞台の「四季の姫巫女」もよろしくね
文字数 58,714
最終更新日 2021.09.01
登録日 2021.08.20