「たび」の検索結果
全体で1,040件見つかりました。
悪魔使い。
それは禁忌とされる悪魔の力を使い、世界から忌み嫌れ、殺されるべく追われる危険なものたちである。
その悪魔使いの中で、天才と呼ばれる少女、クェル・フェル・エル。
そんな彼女が生み出した悪魔に与えられた契約の内容は、『願いをひとつ叶えるたびに、くちづけをひとつ』というもの。
「それじゃ、ちょっとドラゴンとか倒しに行きましょうか」
「くちづけだけで割に合わないと思う時、結構あるんだけど……!?」
世界は残酷で、契約は絶対。
けれど、それが正当かどうかはきっと、ふたりが決めること。
見習い悪魔に、くちづけを。
――――――――――――――――――――
「掴みましたか」
暗く、音のない世界でそんな声が聞こえた。
目覚めた場所はほの暗く、妖しく。
そんな中で、金色の少女はくふふと微笑んで、
「今日からあなたは私の悪魔なので、宜しくお願いしますね♪」
「……はい?」
彼女は理不尽で、滅茶苦茶で。
だけど少しだけ優しくて、あたたかなくちづけをくれる、僕の主だった。
これはたぶん、僕と彼女の繋がりのお話。
登録日 2017.12.04
田舎のパン屋さんの一人娘であるフレーゼは、ある日義弟リージが国王の庶子であることを知る。
国王は王家に引き取りたいと申し出るが、義弟はフレーゼと共になら行くと条件をつける。
あれよという間にフレーゼは城で暮らすことになり、同じ年齢の第二王子ロア、義弟リージと共に過ごし、王宮付き魔法使い兼三人の教育係であるフレムの下で学ぶことになる。
そんな中フレーゼは夢を見るたびに前世を思い出すようになり、そんな自分自身に困惑するようになる。
ヒロインが転生して前世を忘れたいと悩むお話。第一章の糖度は低め。
文字数 51,761
最終更新日 2023.09.12
登録日 2023.08.30
30歳中盤になったダディーは勇者パーティの裏方として日々活躍していた。しかし、ある日入って来た若い男剣士にダディーの立場は奪われてしまう。イケメンで若く実力もあり性格も優しく雑用も器用にこなし、完全にダディーは用済みとなる。そして、ダディーはパーティ全員から暴言などを浴びせられパーティを追放されてしまう。居場所のなくなったダディーだったが、そんな時にある女神と出会う。女神はダディーの隠された力を開放し、真の力を発揮する。戦うたびに強くなる騎士。おっさんであるダディーは戦いの中で覚醒していき、そして誓う。必ず自分を追放したパーティを見返してやると。そんな冴えないおっさんの成り上がりの物語。
文字数 11,475
最終更新日 2018.06.21
登録日 2018.06.20
前略、ザビエルさま。あなたが初代勇者らと共に、種子島にて討伐された魔王ゼイモトですが、このたび、四百と七十年ぶりに復活したようです。あの男は、肉体は滅びましたが、霊魂となって、意地汚くも生き延びていました。憑依先は、日本人の少年、織田シンジ。東京都立狸穴(まみあな)高校に通う十六歳です。織田少年の魂の位階は高く、魔王に憑依されても、その人格は維持している様子。当面は、織田少年に介入せず、その行動を見守り、随時、報告することにいたします。かしこ。
※現代の東京都港区(物語内では麻布区、芝区)を舞台とするファンタジーコメディです。なろうとAPに投稿。※旧題:種子島パンは魔王の香り
文字数 23,102
最終更新日 2018.11.27
登録日 2018.11.10
「お前との婚約は破棄とする」
足を組んで一人用ソファに腰掛ける銀髪の男。
彼こそが私の婚約者ファブル・ディスタンス。
文字数 528
最終更新日 2021.11.05
登録日 2021.11.04
「どうしてこうなったんだろう…」
少し時期をはずれた桜が待つ通学路。
傍目からも育ちの良いお嬢様たちが桜並木を潜りながら登校する中、僕は誰に言うでもなく呟いた。
「それは、お姉さまがお母様の申し入れを断れなかったからではないのですか?」
横の童女は歩くたびに赤みがかった髪を揺らす。
その表情は決して豊かとはいえないけど、慣れた人ならその奥にその機微を見つけられる。
「まさか本当に入学させられるとは思わないだろう?」
だって、僕は『男』なんだもの。
言葉にこそ出さないけど何を言いたいのかわかったのか日向は少し目をふせる。
「僕が女子校に入学だなんて、お嬢様に知られたらどんな顔されるか」
「お姉さまにとって、歓迎できない事態になるのはまず間違い無いかと」
「はぁ…そうだよねぇ」
深いため息をつきつつも、学院への通学を続ける。ここで足を止めても余計に目立つだけなんだから。
「とにかく、まずは目立たないように過ごさないとね」
気を取り直してカバンの握り手を持ち直す。
家を出た時から覚悟は決めてたんだろ、しっかりするんだ「私」!
「お姉さま、ごきげんよう!」
「ごきげんよう、いい天気ですね」
下級生の挨拶に、にこやかな笑顔を浮かべて返事をする。
スマイル100点、(いろんな細工込みで)容姿もも100点、それでも総合得点は赤点必至の0点必。
だってここは女子校で、『私』は『僕』で『男』なんだから。
無駄なことを考えても仕方がない、そう思い直して前を向く。
「日向、行きましょうか」
「お姉さま、辛くなったらいつでも日向がいますからね?」
日向が少し心配そうな表情を浮かべる。
でもそれは不要だと笑みを浮かべる。やろうと思えばきっとやれるんだから、と。
「大丈夫だよ…」
こうして僕の、私の学園生活は不穏な空気を纏いながらも軽快にスタートを切った。
「果てしなく不安だけどね」
1人呟いた言葉は今度こそ誰にも聞かれず、空に静かに溶け去った。
文字数 30,611
最終更新日 2024.05.11
登録日 2022.09.22
主人公(しゅじんこう)、花(はな)が色(いろ)んなところに旅(たび)する話(はなし)。一編完結の小説。
文字数 1,430
最終更新日 2023.10.27
登録日 2023.10.27
ヴィル(攻め)視点https://www.alphapolis.co.jp/novel/33242583/213427394
サイドストーリー集
https://www.alphapolis.co.jp/novel/33242583/259458907
舞台は近代ドイツのとある地方。大戦の気配が近づく時代。
美しく、心優しく、誠実だと謳われた神父コンラートは、教会への襲撃によって辱められ「殺された」。
彼を慕っていた盗賊ヴィルに救出されたものの、コンラートは自らの遺伝的な特性により吸血鬼へと変貌。信仰を抱いたまま、「怪物」として追われる身になってしまう。
吸血衝動に苛まれ、信仰と現実の軋轢により荒んでいくコンラートに、たった一人、ヴィルだけが手を差し伸べる。
憎悪を抱え、追い詰められていくコンラートを、ヴィルは「護る」と誓った。
盗賊は自分を救った神父に惜しみない愛を捧げ、吸血鬼と化した神父は悪夢から逃れるよう盗賊に縋る。
刺客から身を隠し、時に共闘するうち、二人の絆は誤魔化しが効かないほどに固く、強く結ばれていく。
奪わなければ生きられなかった彼らの行く先に、果たして救いは訪れるのか……?
これは、人殺しの盗賊×吸血鬼化した神父の血濡られた恋。
口付けるたび、血の味が滲む……そんな、歪んだ恋愛譚。
※以前完結した作品「堕ちた神父と血の接吻」のコンラート(受け)側の視点となっております。
※倫理的にまずい表現がそれなりにありますが、作品の雰囲気を鑑みてのことです。ご了承ください。
※この作品には殺人などの暴力表現、吐血などの流血描写、モブによる陵辱、首ポロや欠損などの要素が含まれます。苦手な方はお気を付けください。
※表紙イラストはミドリさん(@cklEIJx82utuuqd)に描いていただいたイラストを使用させていただいています! ミドリさん、本当にありがとうございます!
文字数 183,081
最終更新日 2024.01.21
登録日 2022.10.07
ライト文芸大賞で奨励賞をいただきました。
応援くださった皆様ありがとうございましたヾ(*´∀`*)ノ
あなた化粧映えするわよ。
始まりはその一言だった。
鏡の中には私のなりたくてたまらなかった、好きな服を着てもいい、おしゃれな店でかわいい!とか言いながら注文してもいい可愛い女子がおりました。
別人に変身した私は休みのたびにストレスを発散するために、あちこちで遊んでいたのだけれど……。
一番会いたくない人間に会ってしまって。
ばれてはいけない詐欺から始まるラブコメディー。
文字数 103,236
最終更新日 2020.01.31
登録日 2018.08.13
現代社会に現れる魔物、鬼を専門に退治する鬼狩りの家に生まれた鬼月諸刃は、家業を捨てて料理人になりたかった。
目的の鬼を倒してしまい、未練をなくした諸刃に鬼狩りを続ける意味はない。じっちゃんの説得を振り切り逃げ出した。
逃げ出した先にいたのは、幼馴染の飛鳥。両親が料理人で、彼女の両親の影響で料理人を目指すようになった。そんな彼女とたわいない日常会話をしながら、料理を教わりに彼女の家に向かう途中、謎の魔法陣が現れる。
が、一分ほどたっても一向に動かない。
待ちくたびれていたら突然はじき出されて落っこちた。
一人変な洞窟のような場所に転移させられた諸刃は、そこでのじゃのじゃ喋るロリ声の妖刀を拾う。
「よし、これで魚でも切るか」
『のじゃああああああああ、な、生臭いのじゃあああああああ』
鬼狩りという稼業から逃げ出した諸刃は、料理人になることが出来るのか。
そして、のじゃロリの包丁としての切れ味はいかに……。
カクヨム、小説家になろうにも投稿しています。
文字数 244,785
最終更新日 2021.04.04
登録日 2019.11.03
音というものは、人の記憶に深く刻まれる。幼少期に感じた良い音や悪い音は、その人の心に大きな影響を与えるものだ。バーダックにとって、ノック音は恐怖そのものであった。
彼の幼少期において、訪問者は決して歓迎されるものではなかった。それは、取立人が無慈悲に家へとやってきて、両親がいない間に家の中のすべてを奪い去る存在であった。また、ノック音は彼にとって、両親との決別を象徴するものであり、その音は彼のすべてを奪う悪夢の始まりだった。ノック音はただの音に過ぎなかったが、彼にとってはそれ以外の何ものでもなかった。
幼い彼は、その小さな体を震わせながら、音が消え去るのをひたすら待つことしかできなかった。時折、母親がそばにいることもあったが、彼女は息を潜め、息子に沈黙を強いた。その沈黙が彼の心に深い傷を刻みつけたのである。
成長した今でも、バーダックにとってノック音はトラウマの引き金となり、その音が聞こえるたびに体が「びくんっ」と反応してしまう。再び何かを奪われるのではないかという恐怖が、彼の胸を締め付けるのだ。ノック音が止んだ瞬間、彼は安堵するが、その原因は彼の母親が幼い彼に沈黙を強いたことにあった。
心の傷は容易に癒えるものではない。今もなお、バーダックは生きづらさを抱え、ノック音に怯え続けている。彼は引きこもりであり、外に出ることさえ勇気を必要とする。弱者が不要だという社会の思考が、彼をさらなる病の底へと追いやっているのだ。
文字数 613
最終更新日 2024.08.23
登録日 2024.08.23
世間知らずの超イケメン大学生の翼が強面ヤンキーに絡まれてるところを、たまたま通りかかった女子高生キラリが助ける。キラリは超口が悪く度胸も座っているが、IQの低さは尋常ではない。一応レディースの総長を務めてはいるが、このレディースもゆるゆるなメンバーの集まりに過ぎない。しかしこの女子、ひとたびケンカとなれば鬼神のごとき強さで恐れるものを知らない!
そんな最恐女子に翼は家出をして帰る場所がないと言ってブッ飛んだ両親の居る家に居候を始める。
キラリは翼に恋心を抱いて、それは隠しようが無いほどバレバレなのだが、不器用ながらにそれを明かさずいた。
素直になろうとしない可愛くもおバカな女子と、ツンデレ男子の甘くじれったい恋の行方は?
文字数 165,650
最終更新日 2023.11.19
登録日 2022.09.29
昔々の森のなか。そこには世にも不思議な、人語を話すという黒ウサギが住んでいました。
そのウサギは森で唯一の黒い毛をもち、ほかの白うさぎ達からはからかわれ、忌み嫌われる対象となっていました。
黒ウサギは、一匹ぼっちで過ごす毎日でした。
ある日、人の言葉を使っているところを悪知恵の働く白うさぎに見つかってしまった黒ウサギは、その白うさぎから「仲間になってほしい」との誘いを受けます。
しかし、白うさぎ達の仲間になるための条件というのは、村から食料を盗むために黒ウサギに人語を話す特技を使って村人を騙してほしいとのことでした。
人語を話す特技を悪用することに腹を立てた黒ウサギでしたが、反面いつも孤独という寂しい時間を過ごすなか、ずっと仲間という存在を欲していた強い思いもありました。
黒ウサギは悩んだ末、嫌々ながらも白うさぎの条件を飲むことにしました。
村での盗みを終え森への帰路につく道すがら、黒ウサギはある家で目の見えない若い女性、トツナと出会いました。
その女性にウサギの姿を見られる心配がないと安心した黒ウサギは、得意の人語を使ってトツナと会話をしてみることにしました。
時間を忘れ、トツナが知りたがっている『色』についての話をしているうちに、黒ウサギは、段々と心にかかっていた雲が晴れていくような穏やかな気持ちを感じていました。
それからも黒ウサギは、村人や白うさぎ達の目を盗んでは、たびたびトツナに会いに行くようになりました。
そんなある日、村で盗みを働くウサギ達がいるという噂をトツナは耳にすることとなりました……
森で孤独な生活を送っていた黒ウサギと、目の見えない女性トツナとの交流を描いた作品となっております。
つたない文章で紡いだ物語ではありますが、どうかお付き合いのほどよろしくお願いいたします。
文字数 43,650
最終更新日 2019.11.27
登録日 2019.11.27
婚約破棄することになりました。
文字数 1,296
最終更新日 2021.12.07
登録日 2021.12.06
不吉の黒い髪、左右異なる赤と銀の目。
ひとたび戦場に出れば、彼女はこう呼ばれる
––––隻眼の死神、と。
そう!隻眼の死神とかいういかにもな呼ばれ方をするくらいに、私は優秀かつ天才、人生勝ち組なのだ。
その!私ともあろう者が!!何故…
「な、なにがどうなってる?」
「ひっ、誰、なに、剣?嘘でしょいやだっ!」
「なんなんだよ、ここ!なんなんだよっ!」
こんな勇者とかいう腑抜けのクソガキどもの世話をせねばならんのだ!ふざけるなっ!!
(⚠︎1話読み切りです。
あ、あれ〜?おかしいな、内容紹介書いた時点では他の短編同じく軽いノリで行こうと思ってたんだけどな??あれれれれ?
…と、このように、今回は胸糞展開でひたすら暗いので、胃もたれ食あたりご注意ください。いつか明るいクズ団長になるように書き直したいです。
最後にもう一度。〈面白い話じゃありません〉)
文字数 5,893
最終更新日 2018.08.02
登録日 2018.08.02
レクストン王国第1王女アンフィリアンはもう直ぐ40歳。
花?の独身だけどこれには訳があった。
容姿は10人並みで体型はふくよかなのだ。
性格ははっきりとした現実主義なトコもあるけれど、何時か自分を好きになってくれる男性が現れるのでは…という乙女心も捨てきれない。
両親が持ってくるお見合いは全て彼女を通して豊かなレクストンを手に入れたいと思う男性ばかりだ。
だから彼女は見合いがくるたびに断っていたのだ。
だが今夜姪の社交界デビューの舞踏会が開かれる。
どうせ自分は壁の花…?なのに両親は出席を命じる。
見栄を張る為だけの夜会なのに…と不服ながらも出席した夜会で彼女は…。
文字数 38,690
最終更新日 2017.08.29
登録日 2017.08.14
怪獣災害で家族をなくした高校生、坂水永一が異世界に転生して受け取った転生特典は『不死』——すなわち死ぬたびに肉体が再生する、アンデッドの異能!
異世界の中心にはねじくれた塔、螺旋迷宮がそびえていた。永一は目を覚ましてすぐ、世に魔物を生み出す迷宮の核を破壊することで魔物を根絶しようとする銀の髪の姉妹・シンジュとコハクに出会う。魔術に長け、魔物によって滅ぼされた民族の生き残りである彼女らに対し、永一は元の世界へ戻る手立てを探すのと、助けてくれた恩返しも含めて協力する。
姉妹の魔術による援護を受け、無限の命をコストに魔物ひしめく迷宮を攻略する中で永一は、私欲に満ちた冒険者ギルドや、女神を自称する青い瞳の謎の少女と出会う。また、魔物への復讐を誓う姉妹の想いにも触れながら、永一は徐々に螺旋迷宮と異世界の真実へと近づいていく。過去と未来がねじれて交差する、星のない異世界に待つ結末とは——
■主人公はしょっちゅう死にますが、基本的には元気です。
*毎日18:20に更新します!
文字数 106,141
最終更新日 2022.09.04
登録日 2022.08.10