虐げられヒロイン小説一覧

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公女が死んだ、その後のこと
レンタル有り【第17回恋愛小説大賞 奨励賞受賞作品】
【祝書籍化】
レジーナブックスより1月末に刊行決定!書籍版はアナスタシアがマケダニアに旅立つまで。加筆修正のうえ書き下ろし短編も収録!後半部分の書籍化のためにも購入お願いします!
「お母様……」
冷たく薄暗く、不潔で不快な地下の罪人牢で、彼女は独り、亡き母に語りかける。その掌の中には、ひと粒の小さな白い錠剤。
「言いつけを、守ります」
最期にそう呟いて、彼女は震える手で錠剤を口に含み、そのまま飲み下した。
こうして、第二王子ボアネルジェスの婚約者でありカストリア公爵家の次期女公爵でもある公女オフィーリアは、獄中にて自ら命を断った。
そして彼女の死後、その影響はマケダニア王国の王宮内外の至るところで噴出した。
「ええい、公務が回らん!オフィーリアは何をやっている!?」
「殿下は何を仰せか!すでに公女は儚くなられたでしょうが!」
「くっ……、な、ならば蘇生させ」
「あれから何日経つとお思いで!?お気は確かか!」
「何故だ!何故この私が裁かれねばならん!」
「そうよ!お父様も私も何も悪くないわ!悪いのは全部お義姉さまよ!」
「…………申し開きがあるのなら、取り調べと裁判の場で存分に申すがよいわ」
「まっ、待て!話を」
「嫌ぁ〜!」
「今さら何しに戻ってきたかね先々代様。わしらはもう、公女さま以外にお仕えする気も従う気もないんじゃがな?」
「なっ……貴様!領主たる儂の言うことが聞けんと」
「領主だったのは亡くなった女公さまとその娘の公女さまじゃ。あの方らはあんたと違って、わしら領民を第一に考えて下さった。あんたと違ってな!」
「くっ……!」
「なっ、譲位せよだと!?」
「本国の決定にございます。これ以上の混迷は連邦友邦にまで悪影響を与えかねないと。⸺潔く観念なさいませ。さあ、ご署名を」
「おのれ、謀りおったか!」
「…………父上が悪いのですよ。あの時止めてさえいれば、彼女は死なずに済んだのに」
◆人が亡くなる描写、及びベッドシーンがあるのでR15で。生々しい表現は避けています。
◆公女が亡くなってからが本番。なので最初の方、恋愛要素はほぼありません。最後はちゃんとジャンル:恋愛です。
◆ドアマットヒロインを書こうとしたはずが。どうしてこうなった?
◆作中の演出として自死のシーンがありますが、決して推奨するものではありません。早まっちゃう前に然るべき窓口に一言相談を。
◆作者の作品は特に断りなき場合、基本的に同一の世界観に基づいています。が、他作品とリンクする予定はなく本作単品でお楽しみ頂けます。
◆24/2/17、HOTランキング女性向け1位!?1位は初ですありがとうございます!
文字数 349,150
最終更新日 2025.01.31
登録日 2024.01.30
古来よりあやかしに苦しめられてきたこの国では、『陰陽師』と呼ばれる特殊な力を持つ人々がいた。
そんな陰陽師の有名な家系に生まれ、将来を期待されていた桜。
しかしある時突然、聴力を失い、あまつさえ陰陽師の力さえ失ってしまった。
優秀であったはずの桜は、家族の期待を裏切ってしまい、その期待は双子の妹である弥生に一身に注がれた。
17歳となり、妹の弥生には求婚が多くある中、
虐げられ、使用人同然の扱いを受ける桜は、己の人生を諦めかけていた。
そんな中、桜に求婚の手紙が届く。
それはかつて有名だった陰陽師の家系の者からであり、
現当主はあやかしに魂を売ったと噂される、あやかし屋敷の主人からだった。
家族は厄介者を追い出すかのように、桜はそのあやかし屋敷の主人へと嫁ぐことになる。
そこで出会った主人は、不思議な雰囲気を纏った、冷酷な男性だった。
しかし、冷酷そうに見えた主人にも、悲しい過去があって…。
心に傷を負った二人が、少しずつ歩み寄り、本当の夫婦になっていく和風ストーリー。
※明治時代をイメージしておりますが、架空の日本です。
陰陽師やあやかし等の設定もフィクションとなっております。
文字数 83,967
最終更新日 2025.01.22
登録日 2024.12.31
「俺は、歌恋のためにならどんな犠牲もいとわない。全力で君を守ってみせるから」
この世界には人間の世界にごくわずかに生存している死神族という種族がいる。
その見た目はとても美しく、巨額の富を持ち、花嫁となる女性には永遠なる命を授けることができる。
死神は残りわずかな寿命を持つ人々に未練をなるべく残さないよう手伝うための存在だ。
死神の愛は深く重く一途だ。
家族とうまくいっていなかった17歳の女子高校生の光野歌恋(ひかりのかれん)の前に死神が現れた。
余命九十日だという宣告だった。
同時に運命の赤い糸で結ばれた死神の花嫁だと言われる。
特例で死神である四神至(しがいいたる)の花嫁になるならば、永遠に近い命がもらえる。
歌恋は死神の花嫁になることを決意して同居することを承諾する。
死にゆく人と向き合う死神の仕事を手伝うことになり、歌恋の母が助けた少年に会いに行くことになる。
少年を助けたせいで歌恋の実の母が死に、父が再婚して連れ子である妹にいじめられるようになった。
再会した少年は高校生になっており、家出した母が残した手紙の謎を解いてほしいと言われる。
『名前を似せても好きな人を諦めることはできませんでした。ごめんなさい、幸せになってください』という内容の手紙だ。
少年の名前は金子漣(かねこれん)。彼の余命はあと90日で至が担当することとなる対象者だった。
歌恋の幼なじみである青龍葵は四神家の分家である青龍家の長男だ。
歌恋は葵が初恋の人だった。
その葵も余命が90日となり、至と歌恋が担当することとなるが。
「どんな過去も受け入れる。どんな傷もあざも気にしないから」
虐げられて死んでもいいと思っていた歌恋が一緒に生きていきたいと変わっていく。
美しい死神に溺愛される歌恋が死と向き合いながら、成長していくシンデレラストーリー。
文字数 100,365
最終更新日 2024.12.27
登録日 2024.12.27
夜、妹のパシリでコンビニでアイスを買った帰り。
花梨は、妖魔討伐中の勇悟と出会う。
そしてその二時間後、彼と結婚をしていた。
勇悟は日光地区の氏人の当主で、一目おかれる存在だ。
さらに彼には、小学一年の娘と二歳の息子がおり、花梨は必然的に二人の母親になる。
昨日までは、両親や妹から虐げられていた花梨だが、一晩にして生活ががらりと変わった。
なぜ勇悟は花梨に結婚を申し込んだのか。
これは、家族から虐げられていた花梨が、火の神当主の勇悟と出会い、子どもたちに囲まれて幸せに暮らす物語。
※3万字程度の短編です。需要があれば長編化します。
文字数 29,992
最終更新日 2024.11.27
登録日 2024.11.24
【完結・2万8000字前後の物語です】
──どうせ食べられるなら、美しく凜々しい殿方がよかった──
養父母により望まぬ結婚を強いられた朱莉は、挙式直前に命からがら逃走する。追い詰められた先で身を投げた湖の底には、懐かしくも美しい街並みが広がるあやかしたちの世界があった。
龍海という男に救われた朱莉は、その凛とした美しさに人生初の恋をする。
あやかしの世界唯一の人間らしい龍海は、真っ直ぐな好意を向ける朱莉にも素っ気ない。それでも、あやかしの世界に巻き起こる事件が徐々に彼らの距離を縮めていき──。
世間知らずのお転婆お嬢様と堅物な用心棒の、ノスタルジックな恋の物語。
※小説家になろう、ノベマ!に同作掲載しております。
文字数 27,702
最終更新日 2024.11.13
登録日 2024.11.13
ヘイゼル・ファンドーリナ公爵令嬢と王太子、クライド・ルク・セルモア殿下には好きな人がいた。
しかしヘイゼルには兄である公爵から、王太子の婚約者になるように言われていたため、叶わない。
クライドの方も、相手が平民であるため許されなかった。
同じ悩みを抱えた二人は契約婚約をして、問題を打開するために動くことにする。
晴れて婚約者となったヘイゼルは、クライドの計らいで想い人から護衛をしてもらえることに……。
文字数 24,461
最終更新日 2024.10.25
登録日 2024.10.25
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