ミステリー 殺人事件小説一覧
「時計塔の千夜」を知ってるか?
最初の噂は、それだった。
東棟の屋上にある時計のそばに、輝く銀髪の女性が一人佇んでいる。
その子は、昔この学校の生徒だった。
いじめに遭って飛び降り自殺をして、そのままここに居座っている幽霊だ。
「キングの怒りを買うと、千夜に呪い殺される」
二つ目の噂は、それだ。
寮長という面倒なものを任され、渋々引き受けた俺に対する、嫌がらせ。
キングとは、俺のこと。俺の怒りを買うと殺されるらしい。
馬鹿馬鹿しくて、笑うに笑えない。
寮生をまとめる立場にありながら、その統制を取ることが出来ない力不足を叩き直すと言われている。
——冗談じゃない。
いいだろう、その挑戦、受けて立つ。
うまく騙したつもりだろうが、俺にその手は通じない。
それがどうしてなのかを理解した時、お前は無事でいられるかな?
孤高の学生探偵「最上光彰」と、謎の幽霊「千夜」。
その二つが絡むと人が死ぬと言われている、私立清水田学園高校。
そこで生徒が頭から血を流して死んでいるのが発見された。
噂を信じきっている学生たちは、学長に光彰の退学を求める。
「光彰はそんなことをする人じゃない」
唯一の味方である柳野黎と共に、無実の証明に挑む光彰。
「余裕だけどね」と語る光彰の、犯人探しが始まる。
文字数 103,794
最終更新日 2024.09.19
登録日 2024.09.19
所轄の刑事、佐水和真は武道『十六段の男』。ある朝、和真はひったくりを制圧するが、その時、警察を名乗る娘が現れる。その娘は中条今日子。実はキャリアで、配属後に和真とのペアを希望した。二人はマンションからの飛び降り事件の捜査に向かうが、そこで和真は幼馴染である国枝佑一と再会する。佑一は和真の高校の剣道仲間であったが、大学卒業後はアメリカに留学し、帰国後は公安に所属していた。
ただの自殺に見える事件に公安がからむ。不審に思いながらも、和真と今日子、そして佑一は事件の真相に迫る。そこには防衛システムを巡る国際的な陰謀が潜んでいた……
武道バカと公安エリートの、バディもの警察小説。 ※ミステリー要素低し
月・水・金更新
文字数 56,147
最終更新日 2024.09.18
登録日 2024.08.14
本作は架空の近未来を舞台にしたSFスパイアクションシリーズです!
主人公テリカは大手歌劇団に所属している人気舞台俳優ではありますが、彼女にはもう一つの顔が…
実は日本警察組織に属するスパイだったのです。
テリカが二つの異なる世界で生きていく姿が描かれて物語が展開します。
主な登場人物 アクター/エージェント
テリカ・ホウオウ
本作の主人公。特命時コードネームは〝フェニックスバーン〟<煌花歌劇団>の人気スターを務めて、同劇団創立五十周年記念の年に退団することを決意した。
ツバキ・シバサキ
<煌花歌劇団>劇団員でテリカの相棒。特命時のコードネームは〝インビジブルハンター〟<ジャンヌ>特命時で死亡したが…
警察庁/警察組織
内竹《うちたけ》シンジロウ
警察庁警備局公安<IP>課の警察要員。テリカの副業の相棒として、サポート役を務めている。
文字数 162,459
最終更新日 2024.09.09
登録日 2024.06.30
「第2回めちゃコミック女性向け漫画原作賞受賞作」
徳大寺百合亜は百年にひとりのリリコ(ソプラノ)と謳われる新人オペラ歌手。
ある事件をきっかけにオペラ界を追われた彼女は、格下と見下していたミュージカルの世界で再起を目指す。
物語の舞台となるのは、日本一のミュージカル劇団「明星」。
大ヒットブロードウェイミュージカル「ラ・ボエーム」日本版の主役オーディションで最終候補に残った百合亜は、ファーストキャストに選ばれるべく一ヶ月間の最終審査に挑む。
その過程で次々に不可解な事案が勃発。役を巡るどろどろとした女優同士の争いもからんで、ついには殺人事件へと発展――。
警察が捜査に乗り出し、百合亜は自分の身を守るために戦う。
最後に現われた犯人は、まったく意想外の人物だった。
バックステージものとサスペンスミステリーの融合作。
ミステリーというより、サスペンス色の強い女性ドラマといえます。
もちろん、犯人さがしの謎解き要素もあります。
普段、知ることのできないロングランミュージカルの舞台裏をちょっとのぞいてみませんか?
現在、めちゃコミックにて「歌姫の復讐 ~私の中の怪物~」としてコミック化され、連載中です。
文字数 133,558
最終更新日 2024.08.20
登録日 2024.07.23
警察の端っこ組織特別潜入捜査チーム、通称「特潜<トクセン>は、一筋縄ではいかないオカルト事件の早期解決を目的とした部署。特別潜入捜査員・実谷重綱が今回扱う事件は、親の呪い殺しだった。
呪い殺された父親、呪い殺した息子。親子間にあった確執の正体とは。通夜会場に訪れた、特潜・実谷重綱が真相を探る。
呪い殺した息子、沢城壮太との言葉の駆け引きのなか、実谷重綱は自らが目論んでいたある目的を果たす。ある意味ハッピーエンド、ある意味バッドエンド。
「蜘蛛の手を掴む」からスピンオフした、呪現言語師のお話です。うまくいけば、シリーズにできればなぁと。
文字数 3,980
最終更新日 2024.08.17
登録日 2024.08.17
東京秋葉原。
その日の夜、ライブハウス・ボレロでは、とある地下アイドルグループのライブが行われていた。
ステージが中盤に差し掛かった午後八時、衣装替えのため控え室に戻ったメンバーが目にしたものとは?
ひょんなことから殺人事件に巻き込まれることになったメイド探偵、摩耶が密室の謎に挑む。
国内のとある古典短編ミステリ作品を元に、時代設定ほか諸々を現代風に置き換えた、パロディ&オマージュになります。
G・K・チャスタトン作、ブラウン神父シリーズの『見えない男』から想を得たという密室トリックに、現代ならではのアレンジを加えました。
なぜ犯人の姿は、誰にも見えなかったのでしょうか?
表紙画像はフリーイラスト素材サイト『illustAC』より「ぼのぼのさん」の作品を拝借いたしました。
文字数 27,331
最終更新日 2024.08.16
登録日 2024.08.12
それは一人の映画コレクターの死から始まった――
高名な映画コレクターの佐山義之氏が亡くなった。日比野恵の働く国立映画資料館の元にその一報が入ったのは、彼のコレクションを極秘に保全してほしいという依頼が死去当日に届いたから。彼の死を周りに悟られないようにと遺族に厳命を受け、ひっそり向かった佐山邸。貴重な映画資料に溢れたコレクションハウスと化したそこは厳重なセキュリティがかけられていたはずなのに、何故か無人の邸の地下に別の映画コレクターの他殺体が見つかる――。手に入れられる訳がないと思われていた幻のコレクションの存在とその行方は? カルト映画『夜を殺めた姉妹』との関連性とは? 残された資料を元に調査に乗り出すうちに、日比野達はコレクター達の欲と闇に巻き込まれて行く。
※この作品はフィクションです。実在の場所、人物、映画とは一切関係ありません。
※残酷描写、暴力描写、流血描写があります。
文字数 135,663
最終更新日 2024.08.01
登録日 2024.04.28
東京は丸の内。
オフィスビルの地階にひっそりと佇む、暖色系の仄かな灯りが点る静かなショットバー『Huster』(ハスター)。
事件記者の東城達也と刑事の西園寺和也は、そこで車椅子を傍らに、いつも同じ席にいる美しくも怪しげな女に出会う。
東京駅のコインロッカーに遺棄された黒いキャリーバッグに入っていた奇妙な死体と、一都三県にばらまかれた、異様なバラバラ死体にまつわる事件の顛末を描く『怠惰な死体』。
西園寺の下に届いた、記憶障害者か知覚障害者が書いたとしか思えないような奇怪な手記にまつわる恐るべき事件の顛末を描く『腐臭の供儀』。
突如として地下街に現れた死体。犯人対探偵の息もつかせぬスリリングな駆け引きのミステリーを描く『白の女王』を含む、三編を収録。
難解にしてマニアック! 名状し難い悪夢のような複雑怪奇なブッ飛んだ事件に、ブッ飛んだ名探偵が挑む、謎解き連作型本格ミステリー中編集。
カバーデザイン 歩いちご(coconala)
※スマートフォンでお読みの方々へ
横書き・明朝体・黒背景白文字の読書設定でお読み戴くと、より重厚な本格ミステリーらしい雰囲気でお楽しみ頂けます。
文字数 838,860
最終更新日 2024.07.20
登録日 2018.05.17
「謎解きは好きかい?少年」
ーーあるとき、ミステリーの神様がそう言った。
現役高校生にして早くに親と死別した「比良直流(ひらすぐる)」。
ミステリー好き以外には平凡な高校生の比良。
だが唯一彼が同級生達と異なるのが、放課後にハウスキーパーとして働いていることだった。
そして働く先は、ミステリーの神様と呼ばれる天才小説作家「雲隠日陰」
容姿端麗に加えて業界で成功している雲隠だが、彼は家政婦の比良に事あるごとに謎を出してくる。
好奇心旺盛な雇い主に振り回される比良だったが、彼もまたミステリーには目がなく…
家政婦とミステリー作家による数奇な冒険譚が始まる。
文字数 85,312
最終更新日 2024.05.05
登録日 2024.04.20
文字数 47,012
最終更新日 2024.05.01
登録日 2024.02.29
東京の裏通りにひっそりと佇むカフェ「ミステリオ」。その古ぼけた木の扉の向こうには、推理の世界が息づく秘密の社交場が広がっています。ここはただのカフェではなく、謎に満ちた物語が織りなされる舞台。藤原紗耶、若き天才ゴーストライターが主人公のこの物語は、愛と裏切り、犯罪と正義が交錯するドラマチックな展開を見せます。
紗耶は推理小説家柳井正和の影の筆者として、彼の作品に命を吹き込む中、彼の婚約者である高山理沙の疑念の目が紗耶を捉えます。理沙の嫉妬心はやがて危険な形で表面化し、紗耶は思いもよらない陰謀に巻き込まれていきます。一方、カフェの常連客たちは、この微妙な人間関係の変化を黙っては見ていられない。
ある晩、柳井が謎の死を遂げると、紗耶は主要な容疑者となります。真実を暴くため、彼女は自らの無実を証明する戦いに挑むことに。その過程で、紗耶は自分自身の過去と向き合い、そして真の友情とは何かを学びます。
この物語は、読者を疑問に思わせ、次のページをめくる手が止まらないような緊迫感と、登場人物たちの深い感情の動きに引き込まれます。理沙の計画、紗耶の決断、そして最終的な真実の発覚は、すべてが計算し尽くされたタイミングで明らかになり、読者を驚愕させることでしょう。
紗耶の冒険はただの物語以上のものです。それは自己発見の旅であり、真実と正義が最終的に勝利する世界を描き出します。彼女が直面する試練とそれを乗り越える強さは、すべての読者に勇気とインスピレーションを与えるでしょう。
カフェ「ミステリオ」で繰り広げられるこの壮大なドラマは、文学の力と、人間の持つ複雑な感情の真実を浮き彫りにします。紗耶の物語は、あなたを惹きつけ、そして最後まで手放しません。さあ、ページを開き、この感動的な冒険に足を踏み入れてください。
文字数 9,365
最終更新日 2024.04.29
登録日 2024.04.28
港区で女性警官殺しが起きた。その罪で追われたConfesess。
二日後、警官殺しで潜伏中の少女が渋谷で警察に射殺される。
そして、その少女の幽霊が警視庁にあらわれ、射殺した警部に変事が起きる
文字数 74,037
最終更新日 2024.04.23
登録日 2024.04.01
文字数 24,654
最終更新日 2024.04.23
登録日 2024.04.23
「貴方は人を殺したことがありますか?」
字良雪花は、目の前の男に対して淡々と問いかけた。その男は彩葉丹空門という名のミステリー作家であると同時に、躊躇いなく人を殺せる犯罪者でもあった。
彩葉丹は絶対に自ら手を汚さず、証拠も残さない。彼の犯罪を示唆するのは、彼がデビュー当初から連載している蛍雪シリーズのみ。
字良は殺された両親の仇を討つために彩葉丹の担当編集者として接近した。本当に彼が犯人なのか、それとも別の黒幕がいるのか。字良は彩葉丹の完全犯罪の真相へ迫る。
しかし、彩葉丹の周囲では殺人事件が絶えず、二人は次第に不可解な事件に巻き込まれていく。
呪われた作家と、その作家に殺意を抱く編集者。
愛憎入り乱れる二人の背後に、巨大な影が迫り来る。
※不定期更新です。
文字数 84,962
最終更新日 2024.03.29
登録日 2024.02.01
高校生である天上院時久はある事件を解決してからというのも、警察の協力者となっていた。そんな時久の同級生の皇由香奈に「演劇部の手伝いをしてほしい」と頼まれる。顔合わせのために演劇部の部室である多目的ホールへと向かった時久たちの目の前には――部長の白鳥葵の死体がぶら下がっていた。事件の容疑者として幼馴染の新垣飛鷹が疑われしまい、時久は彼女の無実を証明するために推理することに。
これは役者になれるわけもなく踊り続けた道化にもなれなかった者の、亡き彼女へ向けた想いの結末。
文字数 85,053
最終更新日 2024.03.29
登録日 2024.02.27
文字数 17,404
最終更新日 2024.03.04
登録日 2023.01.23
深澤遼一は、妹が務める商店街にある美容室の2階で探偵業をやっている。のんびりとした地方都市、そんな都市にここ数年でマンションが立ち並び、一気に人口とそしてトラブルが増えた。そのおかげと言っては罰が当たりそうだが、警察を辞めて探偵業をやりだした遼一にささやかなバブルがやってきたのだ。
そこで事務員を雇うことになったのだが…その事務員、なんか胡散臭い。
20代のスタイルバツグンの女が、真っ黒な髪を後ろで一本に結び、顔半分が黒縁のメガネって…ない!絶対ない!これはぜっ~たい、係わり合ってはいけないやつだ。元刑事の俺のカンが言ってる。
元刑事と一癖ありそうな事務員のコンビが解決する事件、それに…16年前の事件が絡む。
そしてその事務員は…。
R18は保険です(汗)
更新はゆっくりになるかもしれませんが、よろしくお願いします
文字数 14,539
最終更新日 2024.02.29
登録日 2024.02.27
高遠雪人は早瀬美琴と一緒に自分を呪った霊能者を探す旅をしている。
木佐萬村にイブキ様と呼ばれる霊能者が、去年、一度死んで生き返ったという情報が入った高遠は、さっそくその木佐萬村に向かった。
豪雨で陸の孤島と化した村の中で怪奇な事件が起こる。
文字数 102,241
最終更新日 2024.02.26
登録日 2024.02.26
殺人現場に残された、四十二本のカッターナイフと殺人犯Xからの手紙――
安曇学園の体育倉庫にて殺された体育教師、永谷。
現場に残されていたカッターはすべて『X』の赤文字が描かれていた。
遺体の横に残されていたのは、学園専門殺人犯Xを名乗る人物からの奇妙な手紙。
『私はこの学校の人間です。
私はこの学校の人間です。
何度も申し上げますが、私はこの学校の人間です』……
さらにXからの手紙はその後も届く。
生徒会長の七原京は、幼馴染にして副会長の高千穂翠と事件解決に乗り出すが、事件は思いがけない方向へ。
学生によって発見されたXの手紙は、SNSによって全校生徒が共有し、学園の平和は破られていく。
永谷殺害事件の真相は。
そして手紙を届ける殺人犯Xの正体と思惑は――
文字数 101,012
最終更新日 2024.02.17
登録日 2024.02.03
野中海里。29歳。独身。
金なし、職なし、運もなし。
それだけでも絶望だというのに、トドメに海里の部屋には意図せず、女の死体が。
人生詰むほどの不幸の連鎖に頭を抱えていたそんな時。海里の元に1通のメッセージが届く。
『あなたの人生、高額買取り致します』
そうして海里の前に現れた謎の男、芹。
人生を賭け、とある契約を芹と交わした海里は、導かれるようにして立派な館に案内される。だが館には海里の他に、既に6人もの人間が集まっていた。
年齢も職業もバラバラ。そんな彼らと、海里は1ヶ月限定で共同生活を送ることになるのだが——
果たして海里は、その館で何を見るのか。
謎の男、芹の目的は?
人生を買い取るとは何なのか。
各々の思考、目的、そして計画が錯綜した先、点と点が線で結ばれていく。
万華鏡のように全ての世界が一周した時。あなたは最初の景色を思い出せますか?
第1部 転落編、館編、因縁編、真相編。
第2部 とある本に魅了された、男の話。
文字数 125,679
最終更新日 2024.02.13
登録日 2024.02.13
ある日、時任中学校三年四組の担任・堺町友介は、教務主任の峰形先生からある話をされた。それは、自分のクラスの中のある六人ぐみは、警察顔負けの推理力を持っているという突飛な話だった……。
そんな話を信じきれなかった友介は、自分が遭遇した事件や、捜査一課の刑事で同棲中の恋人・桜崎凛が受け持つ事件を、その六人に解かせることで、その話の真偽を確かめてみることに……。
文字数 160,664
最終更新日 2024.01.16
登録日 2024.01.16
クリスマスの朝、丸井家のリビングでサンタクロースが殺されていた。現場の状況から鈍器で殴られたと見られ、このような事件は昔から探偵が担当することになっている。志賀悠一は助手の日菜子とともに捜査を始めたが…。
文字数 5,020
最終更新日 2023.12.24
登録日 2023.12.22