夢ならいいのに。
この現実が夢ならいいのに。
何度も何度もそう思う。
どう足掻けば、この現実から抜け出せるのか。
どう羽ばたけば、この現実から離れられるのか。
どう、、、、
夢じゃない。
私はあの人を失った。
あの人は、もう私の事を愛していない。
あの人は、もう私の元へ戻らない。
夢のような過去を忘れる事がどうしても出来ない。
目を閉じれば、
幸せだったあの時を、
未来を信じていたあの時を、
今もまだ歩き続けているかのように思い出す事ができるのに。
どうして、
どうしてなの、
悲しくて辛くて仕方がない。
ああ、まだ私は貴方を愛している。
でも貴方は、、、
怒りと恨みが混ざった愛を貴方にどうしても伝えたい。
私の辛さと苦しみを貴方とどうしても分かち合いたい。
でももう貴方は私の元から去ってしまった。
伝えられない。伝わらない。
だから、、、
嘆いてもいいでしょうか?
※できるだけ1日1話投稿予定。35話くらいになりそうです。完結まで書き上げれたら纏めて投稿予定。
※誤字脱字多いです。適時修正いたします。
※12/23残虐描写あり、R15に変更いたしました。
文字数 12,412
最終更新日 2024.12.24
登録日 2024.12.21
貴方に逢いたくて逢いたくて逢いたくて胸が張り裂けそう。
失ってしまった貴方は、どこへ行ってしまったのだろう。
暗闇の中、涙を流して、ただただ貴方の事を考え続ける。
後悔しているの。
何度も考えるの。
でもどうすればよかったのか、どうしても分からない。
桜が舞い散り、灼熱の太陽に耐え、紅葉が終わっても貴方は帰ってこない。
本当は分かっている。
もう二度と私の元へ貴方は帰ってこない事を。
雪の結晶がキラキラ輝きながら落ちてくる。
頬についた結晶はすぐに溶けて流れ落ちる。
私の涙と一緒に。
まだ、あと少し。
ううん、一生でも、私が朽ち果てるまで。
貴方の事を想ってもいいでしょうか?
文字数 48,550
最終更新日 2024.12.20
登録日 2024.12.13
山奥の広大な洋館で使用人として働くリアナは、目の前の男を訝し気に見た。
目の前の男、木龍ジョージはジーウ製薬会社専務であり、経済情報雑誌の表紙を何度も飾るほどの有名人だ。
その彼が、ただの使用人リアナに結婚を申し込んできた。
話を聞いていた他の使用人達が、甲高い叫び声を上げ、リアナの代わりに頷く者までいるが、リアナはどうやって木龍からの提案を断ろうか必死に考えていた。
リアナには、木龍とは結婚できない理由があった。
どうしても‥‥‥
登場人物紹介
・リアナ
山の上の洋館で働く使用人。22歳
・木龍ジョージ
ジーウ製薬会社専務。29歳。
・マイラー夫人
山の上の洋館の女主人。高齢。
・林原ケイゴ
木龍ジョージの秘書
・東城院カオリ
木龍ジョージの友人
・雨鳥エリナ
チョウ食品会社社長夫人。長い黒髪の派手な美人。
・雨鳥ソウマ
チョウ食品会社社長。婿養子。
・林山ガウン
不動産会社社員
文字数 56,369
最終更新日 2023.06.08
登録日 2023.01.01
ミライザは驚愕し伝えようとした。
そんなつもりなんて無いのだと。
だけど、ミライザの声は彼女に届く事が無かった。
ミライザは、海の中をゆっくりと沈んでいく。
悲しみと無念に包まれながら。
海の底でミライザは気がついた。
私にはもう何も残っていない。
もう、私には、、、
そんなミライザを美しい海は優しく包み込み、新たな力を与えた。
文字数 71,342
最終更新日 2023.02.24
登録日 2022.12.31
病院なんていきたくない。
4歳のリナは涙を流しながら、なんとかお母さんへ伝えようとした。
お母さんはいつも忙しそう。
だから、言う通りにしないといけない。
お父さんは仕事で家にいない。
だから迷惑をかけたらいけない。
お婆さんはいつもイライラしている。
仕事で忙しい両親に変わって育児と家事をしているからだ。
苦しくて苦しくて息ができない。
周囲は真っ暗なのに咳がひどくて眠れない。
リナは暗闇の中、洗面器を持って座っている。
目の前の布団には、お母さんと弟が眠っている。
起こしたらダメだと、出来るだけ咳を抑えようとする。
だけど激しくむせ込み、吐いてしまった。
晩御飯で食べたお粥が全部出る。
だけど、咳は治らない。
涙を流しながら、喉の痛みが少しでも減るようにむせ続ける。
文字数 7,130
最終更新日 2022.12.03
登録日 2022.11.30
豪華で綺麗な人達の中に紛れ込んで、
偽物の私が、何食わぬ顔で座っている。
私が、この場所にいるべきでない事は、私が一番知っている。
私に資格がない事は、私が一番知っている。
なのに、誰よりも高貴な貴方は私だけを見つめてきて、
あの時のように微笑みかけてくる。
その微笑みに見とれながら、
私はこの場所から逃げたくて仕方がない。
貴方には私より、もっとふさわしい人がいる。
本当はこの場所に来れるはずがない私だけど、
貴方に出会う事ができた。
貴方の笑顔を目に焼き付けて、
私は、何事もなくここから解放される時を待つ。
だから、、、
お願い、、、
私の事は、、、、
選ばないでください。
8月26日~続編追加します。不定期更新。完結→連載へ設定変更となります。ご了承ください。
文字数 35,627
最終更新日 2022.11.30
登録日 2022.07.20
グレゴール侯爵家の使用人ソフィアは追い詰められていた。
お嬢様の命令で、王都で大人気の若き騎士団長ザックバート・ガイア公爵の後をつけていたら、本人に捕まったのだ。
ストーカーとして訴えると詰め寄られてしまう。
事情を説明したいが、侯爵家令嬢の命令だとは伝えるわけにはいかない。ソフィアがしてきた事は、ザックバード公爵の後をつけるだけではないのだ。
ソフィアを見て何かに気が付いた様子のザックバード公爵は仄暗い笑みを浮かべた。
登場人物紹介
ソフィア・・・グレゴール侯爵家使用人
ザックバード・・・騎士団長。ガイア公爵家当主
マーガレット・グレゴール・・・グレゴール侯爵家の一人娘。金髪の美人
マリアンヌ・グレゴール・・・グレゴール侯爵家女当主
ライル・サザーランド・・・第一王子
イザベラ・サザーランド・・・第二王女
7月8日~続編投稿開始します。完結から連載中に変更となっています。不定期更新です。
ご了承ください。
文字数 71,601
最終更新日 2022.08.29
登録日 2022.05.27
私は、貴方と共にした一夜を後悔した事はない。
貴方は私に尊いこの子を与えてくれた。
あの一夜を境に、私の環境は正反対に変わってしまった。
冷たく厳しい人々の中から、温かく優しい人々の中へ私は飛び込んだ。
複雑で高級な物に囲まれる暮らしから、質素で簡素な物に囲まれる暮らしへ移ろいだ。
無関心で疎遠な沢山の親族を捨てて、誰よりも私を必要としてくれる尊いこの子だけを選んだ。
風の噂で貴方が私を探しているという話を聞く。
だけど、誰も私が貴方が探している人物とは思わないはず。
今、私は幸せを感じている。
貴方が側にいなくても、私はこの子と生きていける。
だから、、、
もう、、、
私を、、、
探さないでください。
文字数 32,490
最終更新日 2022.08.10
登録日 2022.06.29
父や夫、兄弟を相次いで失った太后は途方にくれた。
直系の男子が相次いて死亡し、残っているのは幼い皇子か血筋が遠いものしかいない。
強欲な叔父から持ち掛けられたのは、女である私が即位するというものだった。
まだ幼い息子を想い決心する。子孫の為、夫の為、家の為私の役目を果たさなければならない。
今までは子供を産む事が役割だった。だけど、これからは亡き夫に変わり、残された私が守る必要がある。
これは、大王となる私の守る為の物語。
額田部姫(ヌカタベヒメ)
主人公。母が蘇我一族。皇女。
穴穂部皇子(アナホベノミコ)
主人公の従弟。
他田皇子(オサダノオオジ)
皇太子。主人公より16歳年上。後の大王。
広姫(ヒロヒメ)
他田皇子の正妻。他田皇子との間に3人の子供がいる。
彦人皇子(ヒコヒトノミコ)
他田大王と広姫の嫡子。
大兄皇子(オオエノミコ)
主人公の同母兄。
厩戸皇子(ウマヤドノミコ)
大兄皇子の嫡子。主人公の甥。
※飛鳥時代、推古天皇が主人公の小説です。
※歴史的に年齢が分かっていない人物については、推定年齢を記載しています。※異母兄弟についての明記をさけ、母方の親類表記にしています。
※名前については、できるだけ本名を記載するようにしています。(馴染みが無い呼び方かもしれません。)
※史実や事実と異なる表現があります。
※主人公が大王になった後の話を、第2部として追加する可能性があります。その時は完結→連載へ設定変更いたします。
文字数 29,191
最終更新日 2022.07.31
登録日 2022.05.12
もう限界だ。
「離婚してください」
丸田広一は妻にそう告げた。妻は激怒し、言い争いになる。広一は頭に鈍器で殴られたような衝撃を受け床に倒れ伏せた。振り返るとそこには妻がいた。広一はそのまま意識を失った。
丸田広一の息子の嫁、鈴奈はもう耐える事ができなかった。体調を崩し病院へ行く。医師に告げられた言葉にショックを受け、夫に連絡しようとするが、SNSが既読にならず、電話も繋がらない。もう諦め離婚届だけを置いて実家に帰った。
丸田広一の妻、京香は手足の違和感を感じていた。自分が家族から嫌われている事は知っている。高齢な姑、離婚を仄めかす夫、可愛くない嫁、誰かが私を害そうとしている気がする。渡されていた離婚届に署名をして役所に提出した。もう私は自由の身だ。あの人の所へ向かった。
広一の母、文は途方にくれた。大事な物が無くなっていく。今日は通帳が無くなった。いくら探しても見つからない。まさかとは思うが最近様子が可笑しいあの女が盗んだのかもしれない。衰えた体を動かして、家の中を探し回った。
出張からかえってきた広一の息子、良は家につき愕然とした。信じていた安心できる場所がガラガラと崩れ落ちる。後始末に追われ、いなくなった妻の元へ向かう。妻に頭を下げて別れたくないと懇願した。
平和だった丸田家に襲い掛かる不幸。どんどん倒れる家族。
信じていた家族の形が崩れていく。
倒されたのは誰のせい?
倒れた達磨は再び起き上がる。
丸田家の危機と、それを克服するまでの物語。
丸田 広一…65歳。定年退職したばかり。
丸田 京香…66歳。半年前に退職した。
丸田 良…38歳。営業職。出張が多い。
丸田 鈴奈…33歳。
丸田 勇太…3歳。
丸田 文…82歳。専業主婦。
麗奈…広一が定期的に会っている女。
※7月13日初回完結
※7月14日深夜 忘れたはずの思い~エピローグまでを加筆修正して投稿しました。話数も増やしています。
※7月15日【裏】登場人物紹介追記しました。
※7月22日第2章完結。
※カクヨムにも投稿しています。
文字数 77,443
最終更新日 2022.07.22
登録日 2022.06.24
イリナは、Bランクの魔術師として働いている。ギルドに1年前にソロで登録した新人魔術師であるにも関わらず、無詠唱で強力な魔術を放ち、魔獣を討伐するイリナは「静魔女」と呼ばれるようになった。
イリナには育ててくれた祖母の悲願であったエリクサーを作るという夢がある。調薬については、イリナは得意では無かったが、祖母の悲願を叶えたい。今日も魔術師として働きながら、趣味のコスプレを極め、エリクサーの材料集めや調薬に挑戦する。
そんなイリナに、魔剣士のカイザーが婚約して欲しいとプロポーズをしてきた。
イリナ・・・Bランク魔術師。無詠唱魔術を使う事から静魔女(セイマジョ)と呼ばれている。実は、、、、
カイザー・・・Sランク魔剣士。銀風刃メンバー。
ローガス・・・Aランク守護騎士。銀風刃メンバー。
メルーシア・・・Bランク聖女。銀風刃メンバー。
ダガー・・・Aランク暗殺者。銀風刃メンバー。
ジルニア・・・Aランク魔術師。銀風刃メンバー。
ルルーミア・インガス・・・インガス帝国皇帝の姉。魔術師。
カイザック・インガス、ギース・インガス、グロリア・インガス、ロニア・インガス・・・インガス帝国の4人の後継者候補。皇帝の養子。
文字数 41,318
最終更新日 2022.06.17
登録日 2022.06.10
『キーベルデルク神国の王を殺めた者を暗殺せよ。』
若い女暗殺者メイナは、久しぶりに暗殺を依頼された。その依頼は耳を疑うものだった。
兄を人質に取られたメイナは、しぶしぶ実行困難な暗殺依頼を受注する。
有力な暗殺候補として指名されたエーリヒ・ランドルフ残虐王の寝所に忍び込む事に成功したメイナだったが、そこで待っていたのは、、、、
・メイナ 暗殺者 18歳
暗殺依頼がない時は、魔獣狩りをして生計を立てている。魔力なし。白色。魔石で目と髪の色を変えて変装。
・ライザー 魔術師
世界トップクラスの魔術師。黒のローブを目元まで被り、正体不明。稀に高ランクの魔獣狩りに参戦。大規模討伐でメイナと出会ってからメイナに護衛依頼を頻繁にする。
・ブラン 暗殺者21歳
メイナの兄。一ヶ月前に暗殺依頼を受けて出かけてから帰ってこない。黒色。
・メアリー 元暗殺者
メイナの母。メイナが産まれてからは、暗殺者を引退していた。最近暗殺者に復帰して夫婦で遠方の依頼へ出かける。白に近い黄色。
・ブラック 暗殺者
メイナの父。遠方の依頼に出かけ、家にいる事が少ない。黒色。
・エーリヒ・ランドルフ 27歳
残虐王 ランドルフ帝国皇帝 5人の兄を殺し王位につく。氷冷神、地神、雷神、闇神の加護あり。銀髪、茶眼、黒。
・マロイ・キーベルデルク
17年前に殺される。キーベルデルク神国の元国王。水神の加護。故人。
・マイサー・キーベルデルク
王弟。マロイ死去後、仮王としてキーベルデルク神国の王位につく。
・クローディア
キーベルデルク神国の王妃。
・ルシア
マロイの乳母の娘。水色。
・メルーシア・クロエラ
クロエラ炎国王女。炎神の加護。赤。
・カイザー・アリスト
アリスト雷国王子。雷神の恩恵。神の加護は失っている。黄色。
・グロウ・ヘル
ヘル闇国王子。闇神の恩恵。黒。
・ラーグ・ダイツ
ダイツ風国王子。風神の恩恵。緑。
・アンネ・メイス
メイス聖国聖女。聖神の加護。桃色。
・シルバ
残虐王の側近。銀。
・ノンネ
侍女。残虐王の母の侍女の娘。シルバの妻。
文字数 60,606
最終更新日 2022.06.10
登録日 2022.04.12
アンが14歳の時、突然家に押し入ってきた男に母さんが殺された。
残された手がかりはシルバーの指輪と犯人が貴族かもしれないという事実だけだった。
たった一人の家族を失い落ち込むアンにフツフツと怒りが湧いてくる。
なぜ母さんが、なんの罪もない母さんが、なぜ殺されないといけないのか。
アンは母さんを殺した犯人を何年かかっても見つけ出し、復讐する事を心に誓った。
18歳になり、アンは恋人のロブと同棲しながら、伯爵家令嬢の侍女として働いていた。疲れたアンが家に帰ると、、、
R18 NTR要素あり ドロドロ恋愛関係です。
本編20話+登場人物紹介+後書き
登場人物紹介の中に犯人が、、、、
推理しながら読んでいただけると嬉しいです。
文字数 48,398
最終更新日 2022.04.01
登録日 2022.03.28
私「マリー」が死んだ。
その日マリーは弟リアムと、いつものように入れ替わっていた。
そんな時、マリーになっていた弟リアムが学術院の屋上から転落死した。
平民のマリーとして死んだのは、ガーランド侯爵の後継者リアム・ガーランドだった。
両親からは、後継者のリアムでは無く、平民マリーが死んだ事にすると言われる。
マリーはリアムとして、学術院に通いながら真相を探る事になった。
だけど、リアムとして生徒会へ行って早々に生徒会長である皇太子ルーガスに女だとバレそうになってしまう。
登場人物
・マリー・ガーランド「私」20歳
リアムに成り代わり学術院に通う。
・リアム・ガーランド 19歳
マリーの弟。
マリーと入れ替わっている時に死亡。
生徒会補佐。
・ローズ 19歳
生徒会補佐。
・ルーガス・マクラビアン 21歳
生徒会会長。皇太子。
・ロイ 21歳
生徒会副会長 宰相の息子
・ザイル 20歳
生徒会書記 騎士団長の息子
・クロエ 21歳
生徒会会計 公爵令嬢
皇太子の筆頭婚約者候補。
・レイナ 20歳
平民マリーの同級生
・マーカス 19歳
リアムの同級生
全25話+後書き1話
R-18 ヒーロー強引です。
文字数 60,143
最終更新日 2022.03.25
登録日 2022.03.20