「……本当に良かったのかい、エカテリナ。こんな嘘をついて……」
「……いいのよ。私に新しい相手が出来れば、周囲も殿下と男爵令嬢の仲を認めずにはいられなくなるわ」
なろう様でも公開中ですが、少し構成が違います。内容は同じです。
文字数 13,300
最終更新日 2020.08.30
登録日 2020.08.25
幼いころからの愛情が消えたわけではありません。
ですが、この恐怖は永遠に消えない、そんな気がしていました。
文字数 11,483
最終更新日 2020.08.23
登録日 2020.08.20
「すまない、間違えたんだ」
「はあ?」
初夜の床で新妻の名前を元カノ、しかも新妻の異母妹、しかも新妻と婚約破棄をする原因となった略奪者の名前と間違えた?
脳に蛆でも湧いてんじゃないですかぁ?
なろう様でも公開中です。
文字数 21,964
最終更新日 2020.08.23
登録日 2020.08.16
「君は自分が周りにどう見られているのかわかっているのかい? 幻に悋気を妬く頭のおかしい公爵令嬢だよ?」
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文字数 10,413
最終更新日 2020.08.21
登録日 2020.08.18
「デホタに謝ってくれ、エマ」
「なにをでしょう?」
「この数ヶ月、デホタに嫌がらせをしていたことだ」
「謝ってくだされば、アタシは恨んだりしません」
「デホタは優しいな」
「私がデホタ様に嫌がらせをしてたんですって。あなた、知っていた?」
「存じませんでしたが、それは不可能でしょう」
文字数 10,927
最終更新日 2020.08.10
登録日 2020.08.05
私の子がいなくなって半年と少し。
王都へ行っていた夫が、久しぶりに伯爵領へと戻ってきました。
満面の笑みを浮かべた彼の後ろには、ヴィエイラ侯爵令息の未亡人が赤毛の子どもを抱いて立っています。彼女は、彼がずっと想ってきた女性です。
※上記でわかる通り子どもに関するセンシティブな内容があります。
文字数 15,104
最終更新日 2020.08.06
登録日 2020.08.01
リジアはアフォンソが大好きだった微笑みを浮かべて言う。
『私が人間だったころ、どんなにあなたを愛したかは覚えています』
文字数 8,583
最終更新日 2020.08.05
登録日 2020.08.01
「バーレト子爵、ファティマを呼び捨てにするのは止めてくれないか」
「止めるのは君のほうだろう。ファティマは私の妻だ。妻を呼び捨てにしてなにが悪い」
「……ヒカルド様? 私達は二年前に離縁していますが」
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文字数 5,436
最終更新日 2020.07.25
登録日 2020.07.23
魔導学園の入学式の朝、私の三度目の人生が始まりました。
アルノー王国ギャルニエ公爵令嬢ベアトリーチェの一度目の人生は、婚約者のフリート王太子殿下に婚約を破棄されて不幸のどん底に沈みました。
二度目のときは一度目の経験を活かして婚約破棄を回避し、王妃となって──
今回の人生では殿下に真実の愛を確かめていただくつもりです。
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文字数 7,750
最終更新日 2020.07.25
登録日 2020.07.23
私は、ニコライ陛下が好きでした。彼に恋していました。
幼いころから、それこそ初めて会った瞬間から心を寄せていました。誕生と同時に母君を失った彼を癒すのは私の役目だと自惚れていました。
ずっと彼を見ていた私だから、わかりました。わかってしまったのです。
──彼は今、恋に落ちたのです。
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文字数 46,849
最終更新日 2020.06.28
登録日 2020.06.07
「……今夜で忘れます」
そう言って、私はジョアキン殿下を見つめました。
黄金の髪に緑色の瞳、鼻筋の通った端正な顔を持つ、我がソアレス王国の第二王子。大陸最大の図書館がそびえる学術都市として名高いソアレスの王都にある大学を卒業するまでは、侯爵令嬢の私の婚約者だった方です。
今はお互いに別の方と婚約しています。
「忘れると誓います。ですから、幼いころからの想いに決着をつけるため、どうか私にジョアキン殿下との一夜をくださいませ」
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文字数 10,207
最終更新日 2020.06.21
登録日 2020.06.19
──嫌な夢をふたつ見て目を覚ましました。
最初に見たのは、学園の卒業パーティで私の婚約者サロモン殿下に婚約を破棄される夢です。婚約破棄を告げる殿下の傍らには、アンビサオン伯爵令嬢のヴィシア様の姿がありました。
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文字数 11,239
最終更新日 2020.06.14
登録日 2020.06.11
「愛しているのは、今も昔も君だけだ……」
──え?
風が運んできた夫の声が耳朶を打ち、私は凍りつきました。
彼の前にいるのは私ではありません。
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文字数 32,842
最終更新日 2020.04.26
登録日 2020.04.11
「……本当なのか、妃よ」
「エドワード陛下がそうお思いならば、それが真実です」
この偽りはまだ終わるべきときではない。
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文字数 10,341
最終更新日 2020.04.26
登録日 2020.04.21
──お願いです。
どうか、あの人を守ってください。
私の大切な、愛しい愛しいあの人を。
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文字数 8,504
最終更新日 2020.04.26
登録日 2020.04.23
「オードリー、そなたはいつも私達を見ているが、一体なにが楽しいんだ?」
「クロード様の黄金色の髪が光を浴びて、キラキラ輝いているのを見るのが好きなのです」
「……ふうん」
その灰色の瞳には、いつもクロードが映っていた。
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文字数 9,937
最終更新日 2020.04.26
登録日 2020.04.21
ああ、嫌! こんな風に心の中でオースティン殿下に噛みつき続ける自分が嫌です。
どんなに考えまいとしてもブリガンテ様のことを思って嫉妬に狂う自分が嫌です。
足元にはいつも地獄へ続く闇があります。いいえ、私はもう闇に落ちているのです。どうしたって這い上がることができないのです。
なろう様でも公開中です。
文字数 10,508
最終更新日 2020.04.26
登録日 2020.04.23
「今日は良い天気ですね」
「そうですね。きっと……明日も良いお天気でしょうねえ」
なろう様でも公開中です。
文字数 7,277
最終更新日 2020.04.03
登録日 2020.04.01
現代ダンジョン運営のお供は可愛いわんこ!
二十歳の女子大生卯月晴は心臓とダンジョンコアが融合し、ダンジョンに訪問者を招いてDPを稼がなければ死んでしまうダンジョンマスターになってしまった。
だけど良いことも……犬派の晴のナビゲーターは、ときに黒い豆柴、ときに巨大なオルトロスの可愛いわんこ、タロ君だったのだ!
晴とタロ君のダンジョンのんびり運営日記です。
なろう様でも公開中です。
サブタイトル頭に※がついているときがタロ君視点です。
計算や数字がおかしいところは、ちょこちょこ直してます。お話に影響はありません。
冬人君が九月生まれになっていたところ訂正しました。
文字数 257,801
最終更新日 2020.03.01
登録日 2019.09.28
「……すまない」
初夜の床で、彼は言いました。
「君ではない。私が欲しかった辺境伯令嬢のアンリエット殿は君ではなかったんだ」
悲しげに俯く姿を見て、私の心は二度目の死を迎えたのです。
なろう様でも公開中です。
文字数 32,423
最終更新日 2020.03.01
登録日 2020.02.16