全十五話小説一覧
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『私がお守りします。ずっとずっと、ロドルフ様のことを愛します』
幼い私がそう約束したとき、父の不貞で光を失った髪飾りの白い花が輝いていたと悪魔が教えてくれました。あのとき悪魔もいたのでしょうか?
だけど髪飾りが砕けた以上その約束も無効になるでしょう。
悪魔にこの身を捧げる前に大精霊様方から罰を受けるかもしれませんね、愛するべきではない方を愛した罪で。
文字数 23,472
最終更新日 2023.03.26
登録日 2023.03.12
王宮から招かれているのです。
マルクス殿下の十歳の誕生パーティへ行かないわけにはいきません。
けれど行きたいとは思えませんでした。行ったら、なにか恐ろしいことが起こりそうな気がするのです。今すぐにではなく、もっと未来、時間を経た後に……
文字数 26,536
最終更新日 2022.07.17
登録日 2022.07.03
運命の相手を見つめ続ける王太子ヨアニスの姿に、彼の婚約者であるスクリヴァ公爵令嬢リディアは身を引くことを決めた。
ところが婚約を解消した後で、ヨアニスの運命の相手プセマが毒に倒れ──
「……君がそんなに私を愛していたとは知らなかったよ」
「え?」
「プセマは毒で死んだよ。ああ、驚いたような顔をしなくてもいい。君は知っていたんだろう? プセマに毒を飲ませたのは君なんだから!」
文字数 27,956
最終更新日 2022.04.24
登録日 2022.04.10
いっそ……いっそこんな風に私を想う言葉を口にしないでくれたなら、はっきりとペルブラン様のほうを選んでくれたなら捨て去ることが出来るのに、全身に絡みついた鎖のような私の恋心を。
文字数 29,794
最終更新日 2022.04.13
登録日 2022.03.30
「……すまない」
初夜の床で、彼は言いました。
「君ではない。私が欲しかった辺境伯令嬢のアンリエット殿は君ではなかったんだ」
悲しげに俯く姿を見て、私の心は二度目の死を迎えたのです。
なろう様でも公開中です。
文字数 32,423
最終更新日 2020.03.01
登録日 2020.02.16
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