雪の街 ホワイト・シティのノブレス・オブリージュ美術館の一枚の絵画から一人の男が産まれた。
その男は昼間は大学生。夜は死神であった。何も知らない盲目的だった人生に、ある日。大切な恋人が現れた。そんな男に天使と名乗る男が現れ人類はもうすぐ滅びる運命にあると知る。
終末を阻止するためには、その日がくるまでに七つの大罪に関わるものを全て狩ること。
大切な恋人のため死神は罪人を狩る。
人類の終末を囁く街での物語。
注)グロ要素・ホラー要素が少しあります汗
産業革命後の空想世界での物語です。
表紙にはフリー素材をお借りしました。ありがとうございます。
主に かっこいいお兄さんメーカー様
街の女の子メーカー様
感謝感激ですm(__)m
文字数 80,806
最終更新日 2022.01.18
登録日 2021.01.01
竜宮城は実在していた。
そう宇宙にあったのだ。
浦島太郎は海にではなく。遥か彼方の惑星にある竜宮城へと行ったのだった。
水のなくなった惑星
滅亡の危機と浦島太郎への情愛を感じていた乙姫の決断は、龍神の住まう竜宮城での地球への侵略だった。
一方、日本では日本全土が沈没してきた頃に、大人顔負けの的中率の占い師の高取 里奈は山門 武に不吉な運命を言い渡した。
存在しないはずの神社の巫女の社までいかなければ、世界は滅びる。
幼馴染の麻生 弥生を残しての未知なる旅が始まった。
果たして、宇宙にある大海の龍神の住まう竜宮城の侵略を武は阻止できるのか?
竜宮城伝説の悲恋の物語。
文字数 97,035
最終更新日 2021.12.23
登録日 2019.11.23
「うっ、痛い!」
一人の男が突然倒れた。
ここはアパートの1DK。男は独身で友達も恋人もいなかった。けれども一匹の捨て猫を拾い。それ以来可愛がっていた。
「ニャー!」
捨て猫のミケは名前も男につけられていて、とても可愛いがられていた。
原因不明の痛みで倒れた男。
このアパートでは住人はみんなその男の名前も知らないほど疎遠だった。
もはやこれまでという。
その時。
文字数 338
最終更新日 2020.12.04
登録日 2020.12.04
私はふたを開けてしまった。
母には決して開けてはいけないと言われていたけれど、どうしても開けたかったのだ。それは銀紙チェックの少しお洒落な箱だった。
文字数 1,139
最終更新日 2020.12.01
登録日 2020.12.01
男は勤続30年なのに、幸運の女神に怒っていた。
何故なら真面目に長い年月働いていても、幸運が巡ってくれないのだ。
文字数 893
最終更新日 2019.08.23
登録日 2019.08.23
真昼の丁度、食事を終えた頃は、眠い。
薄暗い小屋の中で、中年女性のおしゃべりに耳を傾けて、適当に相槌をうっていると、ついウトウトとしてきた。
午後の三時になると、一変して、まるで白昼夢のようなまどろみの中で、動悸が治まらない。
私は占い師の見習い。
今年で14歳になる中学生の女の子。
見習い占い師の失恋の物語。
文字数 4,809
最終更新日 2019.07.18
登録日 2019.07.18
薄暗い森には、かなり痩せこけた老婆がいる。
なんでも、罪人を集って暮らしているらしい。
そのせいで、街には罪がなかった。
(とがびともりのもり)と読みます。
私は罪のない街で生まれた。
罪人を集める老婆がもう長くないと知った。
文字数 1,168
最終更新日 2019.07.15
登録日 2019.07.15
「おいおい。泣いていないで、さ、さ、冷たい番茶を飲めや」
冴木 彦次郎は今年で59になる私の祖父だ。
私は布団部屋で着物を乱して、上半身だけ起き上がり、子供のようにわんわんと泣いていた。
彦次郎の進める番茶を勢いよく手で叩き。
いつまでも、泣いていた。
「もう、生きていたくない!」
番茶は畳の上にまき散って、コロコロと転がり部屋の隅の風呂敷包み当たった。
8月8日で、私は16歳だった。あの風呂敷包みには何があるのだろう?
文字数 3,126
最終更新日 2019.04.24
登録日 2019.04.24
俺はあの涼しい夏の頃、正確には高校二年生の時にラウム国を救った。
俺はさすがに記憶があるわけではないけれど、いつもこう思うんだ。母さんの腹の中でも羊水で体を洗っていたのではと考えたくなるほど、とにかく綺麗好きだった。
そんな俺の朝はいつも忙しい。
朝一でさっさと入浴をして、体を洗うこと5回。髪を洗うこと6回。顔を洗うこと7回。歯を磨くこと6回。
洗顔クリームやシャンプーとリンス。歯磨き粉は一週間もしないうちに空になってゴミ箱入りだった。
階下から母さんの声が聞こえる。
「聡――! 洗ってないで! 早くご飯食べなさい!」
階下へ行って、夏の日差しが映えるキッチンのテーブルで、コーヒーを飲んで新聞を読んでいる父さんの肩を少し揉んでから、朝食のベーコンエッグの乗ったトーストと、蜂蜜入りの紅茶を食し、リビングにある鞄をかっさらうと、急いで外へと出た。
文字数 6,351
最終更新日 2019.04.21
登録日 2019.04.21