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半竜の少女は暗黒竜の群れに虐げられていた。
父親である白竜を殺され、その心臓を食われた。暴力を振るわれ、火も吹けないと罵られ、いずれ犯され、子どもを無理生まされ、食われて死ぬ。そう思っていた。
そこに現れたのは紅玉の勇者とそのパーティ。
彼らは圧倒的な強さで暗黒竜達を倒していく。そして首領に盾にされて心臓を貫かれた。
目を覚ますと神殿にいて自分を刺したはずの男が自分を見ていた。
お前は今日から俺の相棒だ。
知らない記憶に苛まれながら無愛想な剣士と半竜の少女の奇妙な関係が始まる。
文字数 88,641
最終更新日 2024.09.22
登録日 2024.08.07
彼女は、"笑顔のないエガオ"と呼ばれていた。
身の丈を超える大鉈を振り回し、荒くれ者の集団メドレーの隊長として、最強の戦士として王国の平和の為にその身を犠牲にした。しかし、そんな彼女は王国と帝国の停戦条約を邪魔した罪でメドレーから除隊の名目で追い出されてしまう。
戦うことしか知らないエガオは王都の路地裏で何もすることなく雨の中佇む。
「自分は何の為に戦っていたのだろう?」
そんなことを思いながら。
そんな時、鳥の巣のような頭をした男、カゲロウが話しかけてくる。
「腹減ってるか?」
その一言から彼女の人生は大きく変わっていく。
これは"笑顔のないエガオ"が笑顔になる話し。
文字数 220,908
最終更新日 2024.05.28
登録日 2024.03.15
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