看取り人

 宗介は、末期癌患者が最後を迎える場所、ホスピスのベッドに横たわり、いずれ訪れるであろう最後の時が来るのを待っていた。
後悔はない。そして訪れる人もいない。そんな中、彼が唯一の心残りは心の底で今も疼く若かりし頃の思い出、そして最愛の人のこと。
 そんな時、彼の元に1人の少年が訪れる。

「僕は、看取り人です。貴方と最後の時を過ごすために参りました」

 これは看取り人と宗介の最後の数時間の語らいの話し
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