旧題:婚約破棄される未来を変える為に海に飛び込んでみようと思います〜大逆転は一週間で!?溺愛はすぐ側に〜
マデリーンはこの国の第一王子であるパトリックの婚約者だった。
血の滲むような努力も、我慢も全ては幼い頃に交わした約束を守る為だった。
しかしシーア侯爵家の養女であるローズマリーが現れたことで状況は変わっていく。
花のように愛らしいローズマリーは婚約者であるパトリックの心も簡単に奪い取っていった。
「パトリック殿下は、何故あの令嬢に夢中なのかしらッ!それにあの態度、本当に許せないわッ」
学園の卒業パーティーを一週間と迫ったある日のことだった。
パトリックは婚約者の自分ではなく、ローズマリーとパーティーに参加するようだ。それにドレスも贈られる事もなかった……。
マデリーンが不思議な日記を見つけたのは、その日の夜だった。
ーータスケテ、オネガイ
日記からそんな声が聞こえた気がした。
どうしても気になったマデリーンは、震える手で日記を開いたのだった。
文字数 134,409
最終更新日 2024.11.22
登録日 2022.05.24
「フランソワーズ・ベルナール、貴様との婚約は破棄させてもらう」
パーティーの場で、シュバリタイア王国の王太子……セドリック・ノル・シュバリタイアの声が響く。
その隣にはフランソワーズの義理の妹、マドレーヌが立っていた。
(さて……ここまでは物語通りかしら)
フランソワーズ・ベルナールは前世で読んだ小説の悪役令嬢だった。
そして『聖女』として悪魔の宝玉を抑えて国を守っていたのだが……。
(これですべてが思い通りに終わると思っているんでしょうが……甘いのよ)
マドレーヌに貶められて罪に問われたフランソワーズは国外への逃亡を決意する。
しかし逃亡しようとしたフランソワーズの前に現れたのは隣国、フェーブル王国の王太子ステファンだった。
彼はある事情からフランソワーズの『聖女』としての力を欲していた。
フェーブル王国で、国を救った救世主として持ち上げられ、ステファンから溺愛されるフランソワーズは幸せな日々を過ごす。
一方、フランソワーズを追い出したシュバリタイア王国は破滅へと向かう──。
文字数 103,775
最終更新日 2024.07.19
登録日 2024.06.26
【第2回きずな児童書大賞 『奨励賞』受賞しました!!!】
旧校舎の三階、女子トイレの個室の三番目。
そこには『誰か』が不思議な花を配っている。
真っ赤なスカートに白いシャツ。頭にはスカートと同じ赤いリボン。
一緒に遊ぼうと手招きする女の子から、あるものを渡される。
『あなたにこの花をあげるわ』
その花を受け取った後は運命の分かれ道。
幸せになれるのか、不幸になるのか……誰にも予想はできない。
「花子さん、こんにちは!」
『あら、小春。またここに来たのね』
「うん、一緒に遊ぼう!」
『いいわよ……あなたと一緒に遊んであげる』
これは旧校舎のトイレで花屋を開く花子さんとわたしの不思議なお話……。
文字数 41,545
最終更新日 2024.07.10
登録日 2024.07.10
今まで書いた短編を集めました。
① 婚約者の浮気現場に遭遇致しました……勘違いなさっているようですがお別れですよ?
② ヤンデレ令嬢、大好きだった婚約者とサヨナラします!
③ 婚約破棄されてヤケ酒した令嬢が幸せを手にするまで
(電子書籍化が決定したので引き下げました)
④ 婚約破棄したい影の令嬢は
⑤ 元婚約者がよりを戻そうと押しかけて来ましたが……わたくし、もう結婚してますけど
⑥ 「申し訳ないんだが、婚約を解消してくれないか?」と言われたので「はい、分かりました。さようなら」 と答えました。
⑦ ふしぎの国の悪役令嬢はざまぁされたって構わない!〜超塩対応だった婚約者が溺愛してくるなんて聞いていませんけど!〜
⑧"全く興味がない"それだけだった
文字数 132,026
最終更新日 2024.05.15
登録日 2024.02.24
アシュリー・エルネットはサルバリー王国の王太子であるオースティンの婚約者だった。
オースティンが患っていた病を治したいと思ったことをきっかけに、アシュリーに『聖女』の力がある事が発覚する。
アシュリーは国に尽くし、家族に尽くすも周囲の関係性は徐々に壊れていく。
アシュリーは自分が〝良い子〟でいたら幸せになれると信じていた。
我慢して、耐えて、文句も言わずにずっと……。
しかし異世界の聖女、ユイナが現れた事で状況は一変する。
尽くしてきた婚約者に捨てられて、王家から用済みだと見放され、家族から罵倒され責められたアシュリーはペイスリーブ王国の王太子、ギルバートに救われる。
『僕が君の願いをすべて叶えよう』
ギルバートの提案でサルバリー王国を壊すことに……。
アシュリーの復讐が今、始まる。
『わたくし、今日から〝悪い子〟になるわ』
*この作品は【みんな大っ嫌い、だから全て壊してあげる〜"良い子"から"悪い子"になった令嬢が国を壊すまで〜】のリメイク版です
文字数 118,610
最終更新日 2024.04.25
登録日 2024.04.15
チェルシーはルーナンド侯爵家に生まれた。控えめで大人しい性格の彼女は、いつも家族から冷遇されているが『家族と仲良くしたい』『強くなりたい』とずっと願っていたが、心が折れてしまう。
そんな不思議な夢を見た次の瞬間……。
「あなたがお嬢様ですよ」
「────はぁ!?アタシ?んなわけないじゃん!」
なんと先程、夢で見ていた『チェルシー』になっていた。
チェルシーになってからは問題の連続!?
嫌がらせされていた侍女と仲直りして、家族の理不尽な態度に真っ向から立ち向かっていくのだが、慣れない貴族の生活に大苦戦。
(……絶対に絶対に絶対に見返してやる!)
持ち前の明るさと根性で、公爵夫人に王太子と第二王子、公爵令息に公爵令嬢と次々に味方が増えて、ついには──。
「もし俺がチェルシーのことを好きだと言ったら、どうなるんだろうね」
イケメン王太子に迫られているんですけど!?
文字数 144,028
最終更新日 2024.02.29
登録日 2023.01.17
冤罪で婚約破棄された公爵令嬢は隣国へ逃亡いたします!
レンタル有り旧題:冤罪で婚約破棄された公爵令嬢は隣国へと逃亡しました〜あんな国に戻るなんて絶対に嫌!新しい国で幸せな生活を送ります〜
気付いたら悪役令嬢のロザリンダ・ビビエナに転生していた!?
物語と違った形で罪を被せられて、ラフィ王国の王太子で婚約者でもあるエリオットに婚約破棄を告げられる。
エリオットの隣には瞳を潤ませて此方を見ている子爵令嬢のオリビアの姿……。
シナリオ通りならば、ビビエナ公爵家から除籍されて城の使用人として働くロザリンダ。
けれど、こんな国はこっちから願い下げ。
冤罪と分かっている以上、困るのはそっちでしょう?
双子の力を借りて何とか隣国へ!
酒場で看板娘として生きるロザリンダに迫る危機。
そして訳あり双子の秘密とは?
文字数 132,280
最終更新日 2023.08.30
登録日 2022.01.24
推しを味方に付けたら最強だって知ってましたか?
レンタル有り両親の愛を独り占していた妹のスフレを虐め倒していた悪役令嬢リオノーラ
(そのリオノーラって……私じゃあああああんッ!!!!?)
目が覚めたら幼女の体に乗り移っていたけど……いや、これ悪役令嬢でしょ?
精霊に守られている国、ニーシュライナー王国で起こる悪役令嬢のやり直し人生!!
(*内容が重たいものもあるのでご注意ください)
(*番外編、順番にアップしていきます)
文字数 195,993
最終更新日 2023.01.25
登録日 2020.11.19
旧題:今まで馬鹿にされ続けていた気弱令嬢に転生した〜平民になって自由に生きようとしたら、とんでもないことになった話聞く?〜
彼女は兎に角、気弱で自分の意見を言うのが苦手。
婚約者が浮気していたって、友達から利用されたって、両親から蔑ろにされたって、妹から馬鹿にされたって……彼女はただ柔かに笑ってる。
そんな前世を思い出したジュディスは、ポトリと持っていた本を地面に落とした。
何故、私がジュディスになったのかは分からない。
ただ一つ言えるのなら……今日この瞬間からジュディスはジュディスではなくなるという事だ。
(……ジュディスの事はジュディスが決める。そうでしょう?)
文字数 140,107
最終更新日 2022.06.29
登録日 2021.10.10
【コミカライズ決定!】
【第二部、作成中です!少々、お待ちください】
───これは悲しい愛の物語。
セレニティ・シャリナは子爵家の次女として生まれた。
十二歳になり、初めての王家が主催するお茶会に参加していたが笑顔溢れる会場に悲鳴が響く。
ある令息が後ろ向きに下がった際に背でぶつかり、グラスを持ったままうまく受け身を取れずに転び顔に大怪我を負った。
「──嫌ァアアァァッ!」
セレニティは顔に傷が残ると言われて絶望していた。しかしその令息は公爵家の長男、スティーブン・ネルバーだった。
セレニティは拒否するもスティーブンと婚約。
ずっと引きこもっていたセレニティに更なる不幸が襲う。
姉のジェシーはスティーブンを盲目的に慕い愛していたのだ。
追い詰められていくセレニティに襲う数々の不幸……。
そしてネルバー公爵家に嫁いでもまた新たな地獄が待ち受けていた。
そして彼女は愛する子供の前で自ら命を──。
そんな小説の主人公、セレニティに転生したのは幼い頃から病に苦しめられた少女だった。
「神様がわたくしにご褒美をくださったのかしら……!とっても幸せ」
顔に傷があろうとも嫌がらせを受けようとも彼女が幸せな理由とは……?
登録日 2023.10.17
旧題『悪役令嬢はヒロイン気質〜どうして上手くいかないの!?〜』
\\エンジェライト文庫様より、電子書籍化//
(上)2022年9月15日発売 (下)2022年9月22日発売
気に入らないものは実力で捩じ伏せる悪役令嬢であるラヴィーニア・ロンバルディ
孤高で、気高くて、何より美しく自分の意志をしっかりと持っている!
そんな彼女にずっと憧れていている蜜柑は優柔不断、お人好し、断れない。
いつもオドオドしているせいで、厄介事に巻き込まれていた。
生まれ変わるなら、こうなりたい!
ラヴィーニアのように生きられたのなら、こんな自分を好きになれる……そう信じていた。
そう、今までは。
あれ……ちょっと待って、おかしくない???
なんで私がラヴィーニアに!?!?
シナリオ通りに進みたいのに正反対の性格すぎて、何もかも上手くいかないんですけど!?
そんなヘタレな悪役令嬢に翻弄されるのは、残念な攻略対象者達
悪役令嬢なのに何故かヒロイン気質!?
登録日 2023.10.17
【コミカライズ決定!】
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
KTC異世界漫画原作大賞
編集部特別賞
受賞いたしました!
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
こちらコミックブリーゼ様で連載する際に題名が変わる予定です!
『ヤンデレ最強魔法使いと追放悪役令嬢の幸せな監禁生活~元婚約者達は勝手に破滅したようですが、わたくしは知りませんから!~』
──転生した悪役令嬢が必ず幸せになるとは限らない!?
乙女ゲームの悪役令嬢、マティルダに転生して断罪を回避しようと懸命に努力して奮闘するも力及ばずバッドエンドを迎えた。
なんせ恋愛知識ゼロの喪女にはハードルが高く、攻略対象者達は次々に乙女ゲームのヒロイン、シエナに落とされていく。
そして冤罪で婚約破棄と国外追放が確定した。
厳しい公爵家に帰るわけにもいかずに途方に暮れていると自殺(誤解)しようとしていると勘違いされて救われる。
「捨てるつもりならマティルダの命、僕に頂戴?ねぇ、いいでしょう?」
目を覚ましたら黒い兎の仮面をつけた青年、マティルダの魔法講師をしていたベンジャミンとの新婚(監禁)生活が始まることに。
仮面をつけたヤンデレ魔法使いのとド天然令嬢のすれ違い新婚(監禁)生活、スタートです!?
登録日 2023.10.17
ベネロシア公爵家の次女として生まれたブルーベルには双子の姉が居た。
フューシャは兎に角、我儘で要領の良い女であった。
外面はよく、面倒ごとは全てブルーベルに押し付ける。
そんな時、フューシャは『王妃』という肩書きに釣られたのか、馬鹿すぎる我儘王子スカイラの婚約者候補に名乗り出て、手に負えないと気付いたのかブルーベルにスカイラを押しつけた。
その日からブルーベルは我慢ばかりの地獄の日々を過ごしていた。
ーーーそして、卒業パーティーの日に事件は起こる。
スカイラはブルーベルと『婚約破棄』をして、ルーシーという男爵令嬢と『結婚する』と言い出したのだ。
(馬鹿、馬鹿、馬鹿、馬鹿………馬鹿がいっぱい)
今まで散々我慢してきたブルーベルの堪忍袋の緒はプツリとキレた。
(………わたくし、もう限界)
馬鹿な婚約者のスカイラ、その馬鹿王子を誑かしたルーシー、そして長年の恨みを晴らす為に姉のフューシャに復讐したブルーベルは城から飛び出した後、馬車に轢かれて死んでしまう。
目が覚めると何故か女神の前に居た。
そんな女神に気に入られたブルーベルは過去に戻り、人生をやり直すことを提案される。
それにはいくつかの条件があって……!?
登録日 2023.10.17
旧題『牢の中で目が覚めた悪女は死にたくない〜処刑を回避しようとしたら、何だかんだで幸せ掴みました〜』
○2巻、5月10日発売!(全編書き下ろしとなります)
アマリリス・リノヴェルタは侯爵家に引き取られた養子だった。
そんな侯爵家を強く憎むアマリリスは地位を手に入れてリノヴェルタ侯爵家を潰すことを決意する。
悪女、強欲、悪魔……そんな不名誉な名前すら武器に変えて登り詰めていった。
ついに第二王子ハーベイの婚約者になったアマリリスは、ありもしない罪を着せられてを地下牢へ。
アマリリスはシャロンというハーベイと仲のいい御令嬢を階段から突き落とした犯人にされたのだ。
アマリリスは罪を認めなかった。
そして誰の助けもないまま衰弱して死んでいく…………そんな不思議な夢から覚めたら、目の前には鉄格子がありました。
(なに、何が起こっているのーー?)
絶望感いっぱいの牢の中、生まれ変わった嫌われ者の悪女はどう生き残る……!?
○●○●○
●2022.01.31
新人発掘コンテストにて金賞受賞致しました!
●2022.08.10
双葉社、Mノベルズfにて1巻発売
●2023.03.05
マンガがうがうにてコミカライズ配信中
●2023.0510
双葉社、Mノベルズfにて2巻発売
●2023.06.09
双葉社、モンスターコミックスfにて1巻発売
登録日 2023.10.17
トリニティ・フローレスは侯爵家の一人娘。
天使のような見た目をした彼女は、この国の第二王子であるダリルとの婚約を機に豹変する。
よるある乙女ゲームのよくある悪役令嬢に転生したアラサー社畜は考えた。
(金持ちに嫁いで優雅に暮らす……それが一番幸せだと思いませんか?)
それなのにダリルとの顔合わせは大成功のようで大失敗!?
(最短ルートで突き進むのみ……!!)
そう思っているのに、何かがおかしい。
ぶりっ子巨乳侍女に溺愛されて、可愛く育つ筈の攻略対象者の弟が頼もしくなっていく。
前世の初恋&推しに似ている天才すぎる第一王子は一体何者!?
そして天敵ダリルはーー!?
目指せモブ!最短ルートを目指して奮闘する悪役令嬢の物語。
登録日 2023.10.17
\\【COMICスピア コミカライズ原作大賞】で準大賞+特別賞を受賞させて頂きました//
ありがとうございました!!
クリスティン・アインホルンは学園で愛する婚約者に婚約破棄を言い渡される。
最愛の婚約者を取られて失意のどん底のクリスティンは部屋に引きこもりお菓子を詰め込みすぎて喉に詰まり窒息死してしまうーー
そんな夢を見た朝の事、キャバ嬢として働いていたはずなのに、夢で見たクリスティンになっている事に気づいて悲鳴を上げた。
すると、部屋に入ってきたのは全員肥満の家族達だった。
(私の人生、どうなっちゃうの!?)
「さぁ、皆で肉を削ぎ落としましょう!!!!」
とある一家の逆転劇が今始まる…!
「これは私達を馬鹿にしている奴等に対しての……復讐の始まりに過ぎないよ!!!オーッホッホッホ!!!」
*設定や関係性や爵位の役割など独自目線です
登録日 2023.10.17
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11.07、連載開始!
comicブースト様よりコミカライズされます!
旧題『その日、私は全てを失った〜辺境に嫁いだ結果、溺愛されています!?〜』
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ウェンディ・デイナントは婚約者と幸せな未来を夢見ていたが突然……姉のジャネットに婚約者のフレデリックを寝取られてしまう。
泣き寝入りするような形で辺境へと嫁ぐ事に。
ゼルナは変わり者でいつも仮面を付けているらしいが、結婚生活は前途多難!?
会話すらままならないのに平民のような生活をしなければならずに四苦八苦!!
けれどその関係性も変わり始めて、ついには……?
登録日 2023.10.17
【コミカライズ企画進行中です】
白髪に赤い目を持って生まれてきたシャルロッテは『悪魔の子』と呼ばれて家族から忌み嫌われていた。
十歳まで病気を患っていることにされて、部屋に閉じ込められながら小窓から幸せそうな姉と妹を眺めていた。
いい子にしていれば部屋から出してもらえると信じて……。
そして十歳の時にやっと外に出る機会を得る。
魔力検査はこの国に生まれた貴族にとっての義務だった。
しかしそのチャンスでもイーヴィーとハリエットのせいで、魔力検査を受けられずに邸に帰る事になる。
その日からシャルロッテの立場は更に低くなり、奴隷のような生活をしていた。
シャルロッテが十六歳の時……悪い噂が絶えない伯爵の元へ、大金と引き換えに売られることが決まりシャルロッテは絶望する。
そんな時、ついにシャルロッテの秘められた力が覚醒する。
しかし家族も屋敷も燃やし尽くしたシャルロッテは力を使い尽くして死んでしまい、目覚めると何故か時が戻り魔力検査の前に戻っていた。
復讐を誓ったシャルロッテは、不思議な黒い鳥とある約束をする。
「私を…………必要としてくれる?」
登録日 2024.05.22
\\\電子書籍化決定しました///
グログラーム王国の唯一の聖女、ヴィヴィアン・ラームシルドは王太子の婚約者として忙しい日々を送っていた。
元平民ということもあり、肩身の狭い思いをしていたが、大好きな婚約ジェラールと親友の公爵令嬢、ベルナデットがいたから頑張れた。
「計画通り、ヴィヴィアンを消すことができた。これで全てが白紙に戻るはずだ」
「馬鹿女を騙せて面白かったわ」
ヴィヴィアンはアンデッドに襲われた二人を守って命を落とした……と思いきや『裏の顔』を目の当たりにする。本当はジェラールとベルナデットに騙されて殺されたことに気づいてしまう。
「僕がお前を愛しているわけがないだろうが。僕は昔からずっとベルナデットだけを愛している」
「クソ女からわたくしのものを全て取り返してやったわ!ああ長かった……この国に〝聖女〟なんていらないのよ」
「ヴィヴィアン・ラームシルドを死の森に捨てろ」
アンデッドが住む死の森と呼ばれ恐れられる場所でヴィヴィアンを救ってくれたのは『冥王』と呼ばれる怖いくらいに美しい男性、サミュエルだった。
「お前はアンデッドになったんだ」
「…………へ?」
ヴィヴィアンが死の森で暮らすうちに様々なことが明らかになっていく。
不思議な黒猫の謎、サミュエルの正体、ヴィヴィアンの事故死した両親……複雑に絡み合うそれぞれの物語の結末は!?
「ウフフ、あの人たちには絶望を味わって欲しいのです」
「ほう……奇遇だな。俺もあの国の王族に恨みがある。協力しよう」
最期にベルナデットとジェラールを追い詰めるのは恐怖か絶望か……。
「わたしはあなたを許さないわ。絶対に」
登録日 2024.05.22