「陽斗…ハル、今宵よりお前は、我1人の花嫁だ」
「何、あ……あっ、やめ………ッッ!?」
はだけられた裸の胸に口付けられ、太腿を撫でる手が這い上がってきた。おぞましさに肌が粟立つが、男は構うことなく俺の身体をまさぐり続ける。
男の言うことはまったく意味不明だし、何がどうなってこうなるのかも解らない。何1つ解らないことばかりだったけれど、でも、1つだけ俺にも解ることがあった。
「我に純潔を捧げよ。贄の花嫁……」
「ひ……ひっ…いや…嫌だっ、嫌だああああッッ」
するすると着物を剥ぎ取られ、全裸を露わにされながら俺は、何も解らないなりにひとつだけ真実を悟っていた。
そう。俺は今からこの男に──『女として』犯されるんだ、と。
平凡な男子高校生『月見里陽斗』が、夏休みに訪れた親戚の『本家』で出会った謎の男。
その日から彼の身に起きる『有り得ない非日常』
訳も解らぬまま男の手で犯され、見えない結界に阻まれ閉じ込められる陽斗。
何もない平凡な日々へ帰りたい陽斗は、無力な人の手ではどうしようもない力に必死で抗い続けるが、いつしか『神』であるという謎の男とその逃れられぬ状況を受け入れ始める。
文字数 44,354
最終更新日 2024.11.20
登録日 2024.10.17
「リアム…もう、大丈夫?」
「ああ……いつも悪いな…蓮」
心配そうにリアムの顔を見詰めながら、蓮は小さな少年の身体を起き上がらせた。薄暗い和室を障子越し照らすのは、夜空を支配する満月の光だ。この光が夜の空を照らす日は、リアムの中の野生が昂り抑制が利かなくなる。
「気にしないで…俺は、リアムのための雌…リアムの番なんだから…」
そう。種としての本能が彼を狂わせ、番う相手との行為を求めさせるのだ。子孫を残すために。己が血を繋ぐために。
「蓮……」
ある日、とある過疎村に住み着き始めた2人の若者、リアムと蓮には人に言われぬ秘密があった。青年リアムと少年蓮は『人狼』とその番であったのだ。正体を隠し、人目を忍んで愛し合う2人は、何にも侵されぬ平穏な暮らしを求めて極東の地を住まいと定めたが……!?
文字数 41,787
最終更新日 2024.11.20
登録日 2024.10.17
「あっ…あっ!……あ!!」
「くそ……くそっ、なんで…!!」
どうしてこんなことになっちまったんだ。俺は、ラルカを、ラルカティアを、ただ大切に育てたいと思い願ってきただけなのに。ラルカを幸せにしたいと、それだけを考えて10年もの間、彼を育て慈しんで来たのに。
柔かく小さな少年の肢体。抗う術を持たぬ身体を組み敷きながら、俺は、荒々しく押し寄せてくる衝動のまま、折れそうな細い首筋に噛み痕を残した。
変わり者のアルファ『クルト』のもとに、ある日預けられた小さな『ラルカ』──虐待を受けていたと思しきその子供は、子供らしくなく無表情で無感動だった。けれどクルトは、そんなラルカの世話をする内に、彼の存在を大切なものに思えてきて……
適当なオメガバース設定有。
文字数 21,236
最終更新日 2024.11.08
登録日 2024.10.17
12話
最終更新日 2024.11.03
登録日 2022.09.03
45話
最終更新日 2024.10.31
登録日 2022.07.31
なんの罰ゲームだ、これ!!!!
あああああ!!!
本当ならあと数年で年金ライフが送れたはずなのに!!
そのために国民年金の他に利率のいい個人年金も掛け、さらに少ない給料の中からちまちまと老後の生活費を貯めてきたと言うのに!!!!
一銭も貰えないまま人生終わるだなんて、あんまりです神様仏様あああ!!
かくなる上はこのやり直し転生人生で、前世以上に楽して暮らせる隠居生活を手に入れなければ。
年金受給前に死んでしまった『心は常に18歳』な享年62歳の初老女『成瀬裕子』はある日突然死しファンタジー世界で公爵令嬢に転生!!しかし、数年後に待っていた年金生活を夢見ていた彼女は、やり直し人生で再び若いままでの楽隠居生活を目指すことに。
4コマ漫画版もあります。
文字数 59,015
最終更新日 2024.10.31
登録日 2022.06.10
20話
最終更新日 2024.10.28
登録日 2024.09.20
17話
最終更新日 2024.10.15
登録日 2023.09.25
68話
最終更新日 2024.10.15
登録日 2023.02.03
35ページ
最終更新日 2024.10.05
登録日 2020.09.22
「ラ、ラ、ラトール様ああっ!!坊ちゃま!!た、たっ、大変でございます!!」
お城みたいに広大な屋敷の中で、女中頭の悲鳴じみた声が響き渡る。
これで離れの屋敷に過ぎないんだから、本邸はどれだけ広いんだか!?って思うよね。
「なんだ。どうした、キアイラ?」
「ぼ…坊ちゃま、ああッ…あ、慌てないでくださいね!?」
『坊ちゃま』と呼ばれた兄上が、微妙に嫌な顔をするのが見えた。
確か兄上は16歳になるはずだから、さすがにそろそろ坊ちゃま扱いは嫌だよね。わかる。
「慌てているのはお前だろう。いったい、どうしたというんだ…」
「フィ…フィーリウ坊ちゃまが…」
「フィーリウがどうした?」
「フィーリウ坊ちゃまが、坊ちゃまでないんです!!」
女中頭の言葉に兄上が、不可解そうな顔を見せる。
無能力者として生まれてしまった僕は、虐げられて誰にも愛されないまま死んだ。と思ったら、何故か5歳児になっていて、人生をもう一度やり直すことに!?しかも男の子だと信じて疑わなかったのに、本当は女の子だったんだけど!!??
文字数 64,566
最終更新日 2024.09.25
登録日 2023.08.09