伝承・神話小説一覧

件
8
件
怪異譚とはどこからくるのか。人の噂か、伝承か、口伝か。
七不思議や怪談、逸話、噂話。人々の間で語り継がれるものはいくらでも、どこにでもある。
今日もその大学で学生たちが口にする。
あの教室には自殺した学生がいまだにいる。
この木の下で告白をすれば結婚ができる。
裏の門から夕五時ぴったりに出ると財布を落とす。
眉唾な話はいくらでも。
ねぇねぇ、きいた? ねぇねぇ、これ知ってる?
口元に手を寄せる人々の口から様々な逸話が繰り広げられる現代。
そういえば知っているか、あいつ、幽霊の声が聞こえるらしい。
今年になって、また一つ噂話が増えていた。
渦中の人物は境初(さかえ はじめ)。この世とは違う世界に足を踏み入れ、その境界で力に翻弄される青年は、なにを見るのか。
「ねぇ、きみ、本当に幽霊の声、聞こえるの?」
そう、怪異譚はいつだって好奇心から始まる。
文字数 90,003
最終更新日 2025.03.07
登録日 2025.01.29
冥婚(ムカサリ絵馬)の風習が実在する土地・山形を舞台に、怪異に立ち向かう者たちの霊能探偵奇譚!
~あらすじ~
【第一部:死告ノ赫イ糸】
――それは最も脆く、最も強い、命を手繰る物語。
山形の地に伝わる口寄せ巫女の一族『オナカマ』。その末裔である青年・漆山紲は、心霊現象や都市伝説を相手取る探偵業を営んでいた。
そんな折、首なし男の幽霊との一件を経て、呪いに蝕まれた少女・御廟楪を保護する。
呪いの正体は、山形に伝わる冥婚の風習――ムカサリ絵馬。本来死者を弔うための赤い糸が、この世とあの世とで結ばれてしまっていたのだ。
人にとって大切な婚姻を弄ぶ呪いによって、かつて止まってしまった、紲の時間までもが巻き取られていく。
【第二部:白蛇ノ命詰籠】
――それは最も不敬で、最も深い、命を結ぶ物語。
ムカサリ絵馬の件から約一年。山形県警捜査十三課の一員として動いていた紲の下に、奇妙な遺体の情報が舞い込む。
庄内地方の伝統工芸品・いづめこ人形を模したような妊婦の遺体だった。
母体が逝きながらも脈動する胎児と、白蛇伝説とが交わる時、『最大の善意』という名の呪いが山形を絡めとる。
【第三部:乞待ノ百喪語】
coming soon
※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。また、特定の文化・風習・宗教・思想等の支持あるいは批判をするものでもございません。ご留意ください※
文字数 206,449
最終更新日 2025.03.06
登録日 2025.02.07
文字数 267,769
最終更新日 2025.03.01
登録日 2022.08.25
《ヒト・人》動物界‐脊索動物門‐哺乳網‐サル目‐ヒト科‐ヒト属‐ヒト種、別名"人間"ともいう。~~~~~~~~など様々なものを発展させ、かつて生物の頂点に立った。25XX年から存在は確認されておらず、絶滅したと考えるべきである。かつて生態系の頂点に君臨した生物が絶滅まで至る経緯と原因としては、、、
“ヒト”の知の保管場所、図書館とその近辺を生活エリアとし、ずっとそこで生活してきた二人。ある日、偶然手に取った本の最後のページに嘗て生物の頂点に君臨した"ヒト”に関する少し他のとは違った記述を発見する。その違いは彼らの脳内に強烈な疑問を与え、彼らから離れない。二人はその答えを見つけるために長年生活していた地を初めて離れ、旅に出る。そして、そこで彼らが出会うのは“ヒト”が生み出し、残した全て、伝説、神話、伝承、物語、、。彼らは、かつて“ヒト”が創造・空想・想像した世界を旅するーーー
文字数 4,623
最終更新日 2024.09.10
登録日 2024.08.28
あなたは神を信じますか? 地方都市における15年目の呪いそれは既に始まっていた。 市町村合併によっておきる厄と呪いのお話
終わったかと思ったらまだまだ続くお話
文字数 82,901
最終更新日 2021.07.25
登録日 2021.07.16
生まれつき「視える」能力を持つ青年、長南天明(おさなみてんめい)はある一件の相談をきっかけに万屋の魔術師である風宮千鶴(かぜのみやちづる)と知り合い、パートナーとして魔術や妖魔、霊などが関わる事件の調査に乗り出すことになる。
一話完結のミステリーっぽいホラーです。
文字数 108,425
最終更新日 2020.05.18
登録日 2019.05.26
専門学校の卒業制作として執筆したものです。
千葉県のとある地域に言い伝えられている民話・伝承を砂詠イズムで書きました。
全3編、連作になっています。
江戸時代から現代までを大まかに書いていて、ちょっとややこしいのですがみなさん頑張ってついて来てください。
幾年も前の作品をほぼそのまま載せるので「なにこれ稚拙な文め」となると思いますが、砂詠もそう思ったのでその感覚は正しいです。
この作品を執筆していたとある秋の夜、原因不明の高熱にうなされ胃液を吐きまくるという現象に苛まれました。しぬかと思いましたが、いまではもう笑い話です。よかったいのちがあって。
其のいち・青鬼の井戸、生き肝の眼薬
──慕い合う気持ちは、歪み、いつしか井戸のなかへ消える。
その村には一軒の豪農と古い井戸があった。目の見えない老婆を救うためには、子どもの生き肝を喰わねばならぬという。怪しげな僧と女の童の思惑とは‥‥。
其のに・青鬼の面、鬼堂の大杉
──許されぬ欲望に身を任せた者は、孤独に苛まれ後悔さえ無駄になる。
その年頃の娘と青年は、決して結ばれてはならない。しかし、互いの懸想に気がついたときには、すでにすべてが遅かった。娘に宿った新たな命によって狂わされた運命に‥‥。
其のさん・青鬼の眼、耳切りの坂
──抗うことのできぬ輪廻は、ただ空回りしただけにすぎなかった。
その眼科医のもとをふいに訪れた患者が、思わぬ過去を携えてきた。自身の出生の秘密が解き明かされる。残酷さを刻み続けてきただけの時が、いまここでつながろうとは‥‥。
文字数 48,235
最終更新日 2020.03.19
登録日 2020.03.11
8
件