ファンタジー 怪談小説一覧
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曖昧な存在の者たちが怪異であり続けるためには、人に畏怖され認知され続けなければならない。
トイレの花子さん――通称花子さんは現代の学校のリモート化に伴い、伝承が衰退していき、力を失い人々の記憶から消えうせてしまった。
しかし、消えうせた花子さんの魂は世界を渡り、異世界の悪役令嬢と呼ばれる貴族の令嬢へと転生してしまった。
これは人々に恐怖を植え付け、世紀を超えて語り継がれた伝説の怪異が悪役令嬢として生きる物語である。
文字数 45,591
最終更新日 2024.08.27
登録日 2024.08.12
家族の都合で、幼なじみの親友と離れ東京から九州の祖母の家に引っ越すことになった。
ばあちゃんは笑顔で俺たち家族を出迎えてくれた。美味しいご飯を食べ、近くの銭湯で身体を清め、疲れていたのかすぐに寝床についた。
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人の気配を感じふと目が覚めた。今は、何時だろうか。身体が重い。何故か身体が動かない。
(金縛り?いや疲れてただけか。)
なんとか目を薄らと開けると、
寝ている俺の上に髪の長い人らしきものがまたがって俺を見ている。俺の顔に長い髪がパラパラと落ちてきた。
(え、)
次の瞬間、
「助けてよ助けてよ助けてよぉぉおお」
急に女が大声を出して叫び出した。
よく見ると、人の形をしたそいつの顔はただ真っ黒で顔とはいえず、人ではなく化け物だった。
「助けて助けて助けてってばああああああああああああああああああああ」
(や、やばい何だこの化け物)
叫んで別室にいる両親に助けを呼びたいのに声が出ない。化け物はまだ叫び続けている。俺は目をきつく閉じ、ただ時が過ぎるのを待った。
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今日から級友となる新しい仲間にワクワクし、いよいよと教室の扉を開けるとそこには2つしか席がない。そして埋まっているのは1席。
「ほら、光君。挨拶!」
「え、あぁ、東京から転校してきました、遠藤光です。よろしくお願いします。
ってクラスメイト1人だけ!!??」
…………。教室に沈黙が流れる。
「そりゃこんな田舎なんだから、居るだけマシでしょ。実質、君が来るまで俺学年1人だったし。」
このどうも仲良くなれそうにないツンとした男の子が恭介。
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「ねえ、君見えてるんでしょ?祓えんの?」
「え、何が。」
「そこにいる化け物だよ」
恭介が指さした先、グラウンドの方を見ると、昨日俺にまたがっていた髪の長い化け物がいた。
「うわぁぁぁああ!」
「やっぱ見えてんじゃん。」
「昨日の夜俺にまたがってたんだよあいつ!てかなんで平然としてんだよ!」
「あれは害がないやつ。ただうるさいだけで。祓う?」
「害がない!?祓う?お前何言ってんの!?」
「とりあえず落ち着いてよ。まあ、簡単に言うと化け物!」
「見りゃ分かるよ、。」
「ああいう化け物を封印するのが俺ん家の家業なんだよ。」
「もう何言ってるか分かんねぇし、え、化け物近づいて来てね!?」
「見えるヤツ中々いねーよ?教えてやるからお前も祓えるようになれ。」
そうして、この田舎で俺は級友の恭介と化け物を封印する生活を始めた。。
文字数 6,691
最終更新日 2023.06.30
登録日 2023.06.30
それは突然訪れた。
会社帰りのホームで電車を待っていたら、隣に居た男の子が飛び降り自殺をした。
ああ彼は死んだなと思った瞬間、立っていたのは真っ暗な世界。
真っ暗な世界で白い球体が、唐突に前振りも無く英語で話しかけてくる。
思わず素で下手くそな英語で返したら、どうやら飛び込み自殺した少年と間違えられてサイエスという異世界に誤召喚されてしまった!!
外れを引いたと嘆く邪神は、悪びれることなく娯楽の為に召喚したのだと宣った。
しかも、元の世界に帰れないと笑い宣う。
十代の若い子ならば状況を楽しみ神の娯楽の道具にされるのだろうが、こちとら毎日クレーム対応している25歳のOLだ。
転んでも只では起きません!
娯楽を提供する代わりに3つの願い事を叶えて、いざサイエスへ出発だ!
そこは、ゲームに酷似した魔法の世界。
持ち前の図々しさを発揮して、RPGの主人公の如く冒険をするかと思えば大間違い。
腐女子主人公は、裏技を使って日本へとんぼ返りしてみせた。
打倒邪神を掲げて、金策巡りのためサイエスと日本の二束草鞋の生活が始まる。
※原案の『社畜OLは、打倒邪神を目指す!』の設定に改良を加え、加筆修正した内容となっております。
※小説家になろう・カクヨムに同時連載中です。
※面白いと思ったらブクマ&評価お願いします('ω')ノ
文字数 484,151
最終更新日 2023.01.23
登録日 2022.07.21
──それは呪いの人形だった。
学校前のゴミ処理場にポツンと置かれた西洋人形。
それを、県内でも有名な不良少年の一護と力漢が、遊び半分で触ってしまう。
そしてその日から、一護は呪いの人形【メリーさん】に狙われてしまうことになった。
苦肉の打開策を導き出し、なんとかメリーの呪いを回避して、メリーさんを捕まえる事に成功する。
「やってくれたわね……」
口を開いたメリーの呪い言に対して一護は。
「だったら、ずっとここにいろよ。俺がお前を一生大事にしてやるよ!」
これが始まりだった。
その日以来、一護の生活はガラリと変わってしまった。
次々と巻き起こる仲間の事故、謎の陰陽師に狙われたメリー、幼き頃のぬいぐるみが付喪神に。
不登校になった親友達、巷を騒がせる赤い人。
一護は、次々と怪異な事件に巻き込まれ始めた。
ギャング、暴走族、天才ギャルに哲人女子、ヤンデレなあの子に、刺青陰陽師。
奇想天外な仲間たちと繰り広げられる、都市伝説×実話怪談に基づいた現代ファンタジー!!
これは、心霊×学園×ヒューマンドラマに翻弄される、國枝一護の青春物語。
文字数 145,781
最終更新日 2022.11.03
登録日 2022.04.27
🐈🐈🐈🐾 魔法のiらんど 小説大賞の予備選考を通過しました♪ 🐾🐈🐈🐈
ゴーーーーーン
除夜の鐘が鳴る。
これはもう確定ね。
今日は大正16年元日と云う事は、こちらの大正の世界は、向こうの現代の世界とは歴史的に繋がっていないと云う事。
つまり、異世界と云う事だわ。
物心が付いた時から数日おきに、魂が『大正時代の世界』と『現代の世界』とを行き来する体質の私。
大正時代の世界では、伯爵家の令嬢でしかも魔導士。
憲兵司令官の叔父様の要請で、やむなく違法な魔法を取り締まる魔技取締分隊の相談役をすることに。
元日の朝、急遽叔父様に呼び出された私は、英国大使館で起こった怪事件の話を聞かされましたわ。
なんでも大晦日の深夜、一等書記官が無残に惨殺され、唯一の目撃者である大使閣下のお嬢さんは悪魔を見たとのこと。
亡くなったお爺様から教わった魔道の極意と、私の編み出した猫魔法を駆使して事件を解決して見せますわ。
現代の世界の私は、普通のサラリーマン家庭で暮らす普通の女子中学生。
こっちの世界じゃ、ゴロゴロ寝正月するんだ♪
て、思ってたのに、お姉ちゃんのせいで、正月三が日は巫女バイトする事に……。
しかも、バイトの帰りに、デカくてキモイ猿が……コイツ、絶対普通の生きた猿なんかじゃ無い。
大正時代の世界でバイオレンスした分、自堕落に過ごそうと思ってたのに……何この洒落怖展開は!
文字数 380,869
最終更新日 2021.01.27
登録日 2020.08.30
シンデレラは魔女の力を借り、ねずみの馬、かぼちゃの馬車、美しいドレス、ガラスの靴を手に入れて舞踏会に参加し、王子に見初められて幸せになりました。
しかし、ここで疑問が残ります。
魔女はタダでシンデレラに力を貸したのでしょうか?
シンデレラは舞踏会に参加したかっただけなのでしょうか?
王子がシンデレラを見初めたのはたまたまだったのでしょうか?
真実は違います。
魔女には打算があり、シンデレラには目的があり、王子には狙いがありました。
そして運命は契約に基づいて回ります。
悪魔と契約した者の行く末を、どうかお楽しみください。
文字数 909,280
最終更新日 2020.01.26
登録日 2019.06.01
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