出汁とスパイス小説一覧
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ずっと胸にぽっかり穴が開いたみたいだった。なにをしても埋まらない。足りない。スマホで動画を見たって、快楽に耽ったって。なにも、ない。私には響いてくれない。この世界じゃ縛られすぎてて窮屈だ。
フォークなのにケーキすら食べられない。subなのに誰にも支配されない。
全部法というものに妨害されて。
ずっと空っぽだった。好きという気持ちもわからなければ嬉しいという気持ちもわからない。ただ生きてる中でやりたかったことがある。
“自分の唯一を見つけること”
本能に忠実なのは人間誰しも変わらないらしい。
誰か僕の支配欲に耐えられる子が欲しい。壊れていかない子が。
僕を骨の髄まで愛してくれる子が欲しい。
"今の世界はどこまでもつまらないんだ"
文字数 3,139
最終更新日 2024.12.04
登録日 2024.12.03
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