鍛治 小説一覧
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1
魔法鍛冶師見習いエルマは、師匠に設計図と想いを奪われて以来、恋も人も信じないと決めた。
王都の路地裏でただ最強の剣を鍛える日々――そこへ現れたのは、寡黙で怖れられる王室騎士団長ギデオン。
彼は口説きもせず、希少鉱石を差し出しながら黙って作業を見守るだけ。
鋼を見抜く瞳と真摯な助言に、エルマの頑なな心は少しずつ熱を帯びていく。
だが師匠が王宮へ献上する武具に不正が噂され、ギデオンはエルマを公式鍛冶師に推挙。
「恋愛は不要」と言い張るエルマの前で、騎士団長は無言のまま剣と誠意で世界を切り拓く――
頑固職人ヒロインが“才能ごと”見初められ、裏切りを正義の鉄槌で鍛え直す痛快溺愛ストーリー、開幕!
文字数 47,136
最終更新日 2025.07.10
登録日 2025.06.22
2
鍛治狂い――村瀬宗兵衛と呼ばれるその男は、尾張の片隅に炉を構え、人の依頼ではなく、自らの欲に従って刀を打ち続けていた。時は応仁の乱が終わり、諸国が割れ始める戦国前夜。将軍家は名ばかりとなり、有力大名もまだ確固たる権威を持たぬ混迷の時代。刀の需要は急増していた。
宗兵衛は領主にも侍にも頭を下げず、ただ「良い素材」と「使い手の技量」だけを見て刀を渡した。敵味方を選ばず、報酬にも興味を示さず、「この刀がどれだけ血を吸い、技を受け止めるか」にしか関心がなかった。
腕の立つ剣士ほど宗兵衛の刃を求めた。やがて、彼の刀をめぐって戦が動く。宗兵衛の作は、一度手にすれば離せぬ“業物”となり、持ち主が倒れれば、また別の強者の手に渡る。その刀が戦場を渡り歩くたび、宗兵衛は鍛冶場に戻り、記録帳にだけ言葉を刻む。
「また一振り、近づいた」
究極の一振りを求め、血と鉄を喰らいながら宗兵衛は今日も炉に火を入れる。そこに正義も忠義もない。ただ、斬るための刀だけが存在する。
文字数 19,668
最終更新日 2025.05.26
登録日 2025.05.17
3
俺、いろいろあって死んだみたいだ!
でも神様曰く、どうやら俺、転生できるらしいな!
記憶は残らないらしいがもういっちょ頑張りますか!
なろう、アルファポリス、Novelismで連載します
文字数 5,511
最終更新日 2021.05.07
登録日 2021.05.05
4
異世界に転生した少年は辺境の貴族の家で生まれ、アレル・ウォルティーゼとして十五歳の誕生日を迎えた。
この世界では、十五歳になると神様から特別なスキルを与えられる。
貴族は武力を持つ者ほど地位が高い。アレルは戦闘に役立つスキルを欲しいと願っていた。
――だが、神様から授けられたスキルは『盗賊』と『鍛冶』。およそ戦闘で役立つものとは思えなかった。アレルは家を出て、貴族ではなく冒険者として生きることを決意する。
しかし、村を出てから気づく。
この二つのスキルは外れスキルではなかったということを。組み合わせることで、より強くなれることを。
文字数 23,860
最終更新日 2019.03.13
登録日 2019.03.11
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