官能表現あり小説一覧
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江戸・吉原の花街。妓楼の奥座敷で、浪人 篠宮 は遊女 椿 と盃を交わしていた。刀を捨て、行くあてもない侍崩れの男と、金で夢を売る女。二人が交わすのは、恵方巻を肴にした戯れ言。
「恵方を向いて、願いを込めるのが作法だって——」
そう囁きながら、椿は静かに寿司を口へと運ぶ。その艶やかな仕草に、篠宮の心にわずかなざわめきが生まれる。
「お前は何を願う?」
「……願ったところで、叶うものなんて何もないわ」
しかし、椿の瞳には、決して言葉にはできぬ想いが宿っていた。そんな彼女がふと呟く。
「——なら、今夜だけ、あたしの客になって」
妓楼の片隅で、侍崩れと遊女が交わす儚き逢瀬。月明かりに照らされた二人の影は、ゆらゆらと揺れながら、夜の帳へと溶けていく——。
だが、吉原の夜は甘いだけではない。花街を陰で牛耳る者たちの間では、血が流れる争いが始まろうとしていた。椿もまた、ある者の手によって弄ばれようとしていることを知り、篠宮は葛藤する。もう剣は取らないと決めたはずなのに、それでも目の前の彼女を見捨てることなどできるはずがない。
静寂の夜に響く、剣戟の音。守るべきもののために立ち上がる男の運命は、果たしてどこへ向かうのか――。
文字数 35,244
最終更新日 2025.02.03
登録日 2025.02.02
イケメン男子、女性を悦ばせて稼いでいます。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
紅潮した女はじっとりとした汗と
その他の液体を身にまとい
悲鳴に似た声を上げて
最高潮へと昇り詰めていく。
真剣に腰を振る男の悩みなど
瑣末なことのように。
思いやりなど求めて居ない。
ただ対価を支払ってくれさえすれば
求められるままイかせてやるだけだ。
…とか言う俺には悩みがある。
超がつくほどの遅漏である。
簡単にイケない。正直つらい。
そんな時、急に現れた新規顧客は
クソ遅漏野郎の俺を一瞬で絶頂へ連れてった…
なんだ、なんだ、なんなんだ!?
初めての経験に、俺は愕然とした。
※フィクションです。
※参考画像は無料のAI作なので場面によって人物像が変わることがあります。
※20歳未満のお酒はイケません。
※売春行為は違法です。
※性交シーンが多々あります。
※性交シーンしかありません。
純愛を求めておられる場合は
ご注意ください。
文字数 87,945
最終更新日 2025.02.01
登録日 2025.01.23
辣腕家と名高い久我島誠は有名商社の営業マン。若くして課長職を務め、仕事は順風満帆。女性関係のアレコレも覚えがないわけではないけれど、結婚を機に自然と遠のいた。バツがついてしばらく、アラフォーとよばれる年代になれば遊ぶのも恥ずかしくなる。
女がいなくても充実した生活を送っているのだから構わない。このまま老いていくのだろうがそれも悪くない。久々にときめきがあったならそれはそれ。とにかく柔軟に生きている。
***
誠と同じ商社の経理部に属する相園佳奈は地味で真面目だけが取り柄だ。長所を活かして勤続していたらあれよあれよとお局様になっていた。
社内の有名人、誠に憧れる気持ちあれど、それだけだった。商談で老若男女問わず籠絡する誠に憧れる女性は多い。佳奈は、自分だけではない、アイドル崇拝と同じようなものだ、と納得していたはずだった。
まさかふたりきりになれる機会が巡ってくるなんて夢にも思っていなかった。
***
ひとは何度だって初恋をする。
恋を忘れかけていたふたりの浮ついたお話です。
※別サイトより転載しました。
※旧題「久々の……」をほんの少し手直しした作品です。
※一話ごとに視点が入れ替わります。
※本作は完全なるフィクションです。現代日本を舞台としておりますが、時勢のすべてを基本設定にしていません。
※拙作「世にも甘い自白調書」のスピンオフです。本作単体でお読みいただけますが、ヒーローの人となりは関連作品をご覧いただくとわかりやすいと思います。
※関連作品はタグよりご覧ください。
◆シリーズ③
文字数 20,946
最終更新日 2022.06.24
登録日 2022.06.24
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