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「いっそ悲劇のヒロインとして死んだほうがマシだったわ…」 婚約破棄を言い渡され断首刑に処された侯爵令嬢リリアスは、首を落とされてなお死ななかった。 処刑をきっかけに、眠っていた吸血鬼の血が目覚めてしまったのだ。 凶悪な魔力を前に断頭台を取り囲む民衆も衛兵たちも誰もがその場にへたり込んだ。 「神に背く呪われし者、このわたくしが祓ってみせますわ」 そう言って立ちはだかったのは、リリアスから許嫁の王太子を奪った聖女ローザ。 吸血鬼になんかなりたくないリリアスはローザに対して聖女の力で自分を普通の人間に戻すよう要求するが、うっかり発動させた力でローザを骨抜きにしてしまう。 「ああ…わたくしはたった今からリリアス様の肉奴隷ですわ」 ――お、女の子同士で一体何を言っているの、この変態聖女は…! すがるようについてくる聖女とともに、リリアスは王都を逃げ出す。 どうにかして吸血鬼から普通の女の子に戻りたい。 そして、なんとか普通の男性と普通に結ばれて、普通に平穏に暮らすのだ。 そんな想いとは裏腹に、リリアスは女性に心惹かれていく。 複数の女性に。次々と。 ――ダメ、絶対ダメ、そんなの。神様に背く行為だわ。 それは吸血鬼としての本能か、それとも自分自身の隠された本性か。 理性や道徳心や信仰心で抗いながらも、女性を求める心は加速する。 血に飢えて欲望にまみれ、リリアスを中心に尊さのかけらもない百合ハーレムが形成されていく。 様々な世界を股にかけ、その運命に立ち向かっていくリリアス。そして最後は聖女ローザと…。 ※本当に尊さのかけらもないです。ハーレムの形成過程で多少ドロドロしますので、苦手な方はご注意ください。 ※少年漫画のラブコメ的なテンションでちょっとエッチな百合表現がありますので、苦手な方はご注意ください。 ※「バトル・冒険」と「百合・恋愛」の割合は6対4くらいでしょうか。書きながらコロコロ変わると思います。ご容赦ください。 ※第一章完結しました。 ※第二章開始しました。
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文字数 261,997 最終更新日 2021.05.12 登録日 2021.04.12
俺はテレパシーの専門家、通信魔術師。王宮で地味な裏方として冷遇されてきた俺は、ある日突然クビになった。俺にできるのは通信魔術だけ。攻撃魔術も格闘も何もできない。途方に暮れていた俺が出会ったのは、頭のネジがぶっ飛んだ魔導具職人の女。その時は知らなかったんだ。まさか俺の通信魔術が世界を変えるレベルのチート能力だったなんて。でも俺は超絶ブラックな労働環境ですっかり運動不足だし、生来の出不精かつ臆病者なので、冒険とか戦闘とか戦争とか、絶対に嫌なんだ。俺は何度もそう言ってるのに、新しく集まった仲間たちはいつも俺を危険なほうへ危険なほうへと連れて行こうとする。頼む。誰か助けてくれ。帰って酒飲んでのんびり寝たいんだ俺は。嫌だ嫌だって言ってんのに仲間たちにズルズル引っ張り回されて世界を変えていくこの俺の腰の引けた勇姿、とくとご覧あれ!
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文字数 257,169 最終更新日 2021.04.11 登録日 2021.04.07
広域指定暴力団「麗王会」の二次団体、黒木山組。 その構成員であるリュウジは単独行動で他の組との抗争を引き起こしてしまった結果、弟分のマサ、ノブイチとともに国外追放処分となる。 空港に向かう高速道路で3人は突如として強い光に包まれる。 目を覚ますとそこは深い森の中。 そこで出会った女によると、ここは異世界なのだという。 ありあまる暴力性で一般社会からもヤクザ社会からも弾き出された挙げ句、外国どころかとうとうこんなわけのわからない中世ヨーロッパのような世界にまで追いやられてしまった。 これはその異世界の闇を成り上がっていく、時代遅れのヤクザたちの物語の序章である。
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文字数 9,631 最終更新日 2021.04.09 登録日 2021.04.09
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