58 123
恋愛 連載中 長編
 公爵令嬢アデレードの人生は、最初から苦難の連続だった。    7歳のころ、母が病死。  母の喪が明ける前に父は長年の愛人を屋敷に連れ込み、周囲の反対を押し切って結婚した。    継母となった下品な女とその娘は、前妻の子どもである2人をないがしろにし、嘲笑する。  自分たちがまるで一番かのように振舞う横暴な彼女たちを、父は見て見ぬふり。    それどころか、実の娘であるアデレードよりも義理の娘の方を心底可愛がり、事あるごとにアデレードの容姿を馬鹿にしていた。  10年。  その苦しみに耐え続けてきた彼女は、婚約者の第一王子の一言によって何かがぷつっと切れた。 「俺は公爵令嬢アデレードと婚約破棄し、その義理の妹と結婚する!」 「嫉妬し彼女を虐めた罪で、公爵令嬢アデレードはその地位を剥奪し庶民に――」 「あらそう。承知しましたどうぞお幸せにー」  17年。  産まれてこの方貴族であったことを一度も良かったと思ったことのない彼女は、王子の言葉を聞くや否やさっさとその身分を捨てた。 「お、お前……! 公爵家の身分が惜しくはないのか」 「いりません。ついでにあなたの婚約者という地位もいりません。どうぞお古で良ければ義妹に差し上げてくださいませ。それではごきげんよう」  その場を去った彼女は、以前より親交のあった大商人の手助けにより、市街地でカフェをオープンさせた。  自分を受け入れてくれた優しい市民との交流を心より楽しんでいるアデレードの元に、元婚約者や貴族たちがやってくる。 「あの女をどうにかしてくれ! もう宮廷はめちゃくちゃだ」 「俺が悪かった。本当に愛していたのはお前だったんだ」  そんな連中に、彼女は吐き捨てるように言った。 「私はとうに公爵令嬢であることを捨てた身ですので」 「義妹が何をし出来そうが興味はありませんわ。さっさと帰ってくださいまし」
24h.ポイント 56pt
小説 13,946 位 / 192,200件 恋愛 6,606 位 / 57,239件
文字数 4,391 最終更新日 2023.10.08 登録日 2023.10.04
恋愛 連載中 短編 R15
 公爵令嬢スカーレットは、第一王子の婚約者だった。  彼のため、日々王子の婚約者としての教養や学を身に着けようと努力していた。  しかし、第一王子は少々ヤンチャなところがあり、城を抜け出して町へ遊びに出かけたり、学園の友人たちと騒ぎを起こしたりなど、問題行動が目立つ。  そんな彼を窘めようと何度も注意するが、その度に、 「お前は俺の婚約者だが、俺は俺の意思で生きていきたいんだ。そんなに言うなら、別れるぞ」  と、言ってくる。    彼を愛していた彼女は、その度に深く傷つき、彼の意思を最大限尊重していた。  しかし、ある日。  いつものように王子から、 「別れるぞ」  と、言われたスカーレット。  その瞬間、ブチッと何かが切れる音がした。 「そんなに私と別れたいんですね」 「お前が俺に指図するならな。まあ、いつものように俺に譲ってくれるなら、許してや――」 「……承知いたしました」 「えっ」 「今までありがとうございました。さようなら」 「えっ、ちょっ」  いい加減うんざりしていたスカーレットは、その別れを受け入れることにした。  追記:軽い暴力表現があるので、R15に設定し直しました。
24h.ポイント 220pt
小説 6,025 位 / 192,200件 恋愛 2,997 位 / 57,239件
文字数 114,032 最終更新日 2023.07.04 登録日 2022.09.21
恋愛 連載中 短編 R15
 公爵令嬢ルーティアの長年の悩みは、婚約者である公爵子息のセオドアだった。  大人しくて本好きの、いわゆる「地味」なルーティアと、ガキ大将のセオドア。  ルーティアは小さい頃から彼に虐められていた。  大切にしていた本を破り捨てられたり、髪の毛を掴まれたり。 「地味女!」 「ブス!」  などという暴言はもはや日常。  文句も言えずただなくだけのルーティアを見て、調子に乗ったセオドアとその仲間たちは散々彼女を虐め続けた。  そうしてルーティアの性格は暗くなり、学園にも通わずに自室でずっと本ばかり読んでいる。  それとは対照的にセオドアは、学園で華々しい人生を送っていた。  なぜこうも人生が食い違ったのか。  加害者であるはずのセオドアが幸せそうなのに、自分は学園に通うことさえ出来ていない。  そんなモヤモヤを抱えていたルーティアは、ある日送られてきたセオドアの手紙でとうとうぶちギレる。 「今までごめん。本当は君のことが好きで、でもどうすれば良いかわからなかったんだ。やり直させてほしい。それと、一度でも良いから学園に来てほしいんだ。みんな待ってるからさ」 「………………は?」  好きだった?  だから虐めたですって?  ……何よ今更。  こっちはあんたのせいで人生めちゃくちゃにされたんですけど!  堪忍袋の緒が切れた彼女は、その手紙をセオドアに突き返した。 「婚約破棄するわ! もう二度と私に関わらないで!」
24h.ポイント 42pt
小説 16,250 位 / 192,200件 恋愛 7,584 位 / 57,239件
文字数 16,861 最終更新日 2023.06.29 登録日 2023.03.21
恋愛 連載中 長編
 伯爵令嬢アデリーナは、社交界で「氷の華」と呼ばれる少女だった。  凍えるような美しさにクールな性格。  あまり人と関わることもないせいか、良く誤解されやすいタイプだった。  そんな彼女にも親が決めた婚約者がいたのだが、 「伯爵令嬢アデリーナ! 良くも可愛いマリーを虐めてくれたな! お前のような陰険で不愛想な女とは付き合いきれない。婚約破棄させてもらう!」 「はあ」  ある日のこと、彼女はパーティ会場でその婚約者から一方的に婚約破棄を告げられる。  彼の隣には、マリーとかいう見たことのない少女が立っていた。 「エドガー様、アデリーナ様をこれ以上責めるのは辞めてください! 私が全部悪いんですっ」 「マリー、お前はなんて良い子なんだ……! やはりアデリーナとは大違いだ」 「いいえ、私は良い子なんかじゃありません! エドガー様を愛してしまっただけですわ」 「マリー!」  目の前で繰り広げられる寸劇。  苛つくアデリーナ。 「アデリーナ様、どうぞいくらでも私を罰してくださいまし! ですがこの私の想いは本物ですわ。あなたには負けません!」  とうとうその言葉にキレたアデリーナは、これ幸いと2人の顔面を思い切り殴り飛ばす。 「どうぞ不細工同士お幸せに」  気絶した2人にそう言い放ったアデリーナに向かって、爆笑しながら拍手を送る人物が現れた。  その人は、第一王子のディラン殿下。 「君面白いねぇ。良かったら僕の婚約者にならない?」 「いえ、結構ですわ」 「いやいや遠慮しなくても。君これから大変でしょ?」 「結構ですわ」  なぜか王子に気に入られてしまったアデリーナは、彼のせいで様々な問題に巻き込まれていくのだった――。
24h.ポイント 28pt
小説 20,386 位 / 192,200件 恋愛 9,217 位 / 57,239件
文字数 1,504 最終更新日 2023.05.30 登録日 2023.05.25
恋愛 連載中 長編 R15
 元子爵令嬢アンリには、夫がいる。  現国王の甥である、ダニエル・ベルガルド公爵。  彼と彼女が婚約するまでには、1つのドラマがあった。  ダニエルは当初、平民の女性と恋仲にあった。  しかし彼女と彼の身分差はあまりにも大きく、彼は両親や国王から交際を猛反対され、2人は彼らによって無理やり別れさせられてしまった。  そのダニエルと女性を引き剥がすために、アンリはダニエルと婚約することになったのだ。  その後、ダニエルとアンリの婚約はスムーズに維持され、学園を卒業後、すぐに結婚。  しかし結婚初夜、彼女に向かってダニエルは、 「君を愛することは出来ない。本当に愛しているのは、別れた彼女だ」  そう言って、平民の女性を屋敷に招き入れたのだ。  実は彼女と彼は、別れた後も裏で通じ合っており、密かに愛を温めていた。  お腹の中に子どももいるという。 「君は表向きの妻としていてくれ。彼女の子どもも、君との子どもとして育てる。だが、この先一生、君を見ることはないだろう。僕の心は、彼女だけのものだ」  ……そうおっしゃっていましたよね?   なのにどうして突然、 「君のことも、ちゃんと見ようと思う」  なんて言い出したんですか?  冗談キツいんですけど。  
24h.ポイント 21pt
小説 23,451 位 / 192,200件 恋愛 10,473 位 / 57,239件
文字数 8,390 最終更新日 2023.03.31 登録日 2022.03.28
恋愛 連載中 短編
 公爵令嬢へテーゼは、苦労人だった。  周囲の人々は、なぜか彼女にひたすら迷惑をかけまくる。  婚約者の第二王子は数々の問題を引き起こし、挙句の果てに彼女の妹のフィリアと浮気をする。  家族は家族で、せっかく祖父の遺してくれた遺産を湯水のように使い、豪遊する。  どう考えても彼らが悪いのに、へテーゼの味方はゼロ。  代わりに、彼らの味方をする者は大勢。  へテーゼは、彼らの尻拭いをするために毎日奔走していた。  そんなある日、ふと思った。  もう嫌だ。  すべてが嫌になった。  何もかも投げ出したくなった彼女は、仲の良い妖精たちの力を使って、身体から魂を抜き取ってもらう。  表向き、へテーゼが「死んだ」ことにしようと考えたのだ。  当然そんなことは露知らず、完全にへテーゼが死んでしまったと慌てる人々。  誰が悪い、これからどうするのか揉めるうちに、自爆していく連中もいれば、人知れず彼女を想っていた者の復讐によって失脚していく連中も現れる。  こうして彼女が手を出すまでもなく、すべての問題は綺麗さっぱり解決していき――。  
24h.ポイント 21pt
小説 23,451 位 / 192,200件 恋愛 10,473 位 / 57,239件
文字数 7,632 最終更新日 2023.03.31 登録日 2022.03.28
恋愛 連載中 長編 R15
 小さな村に住む16歳の少女、エミリーの前世は、なんともしがないものであった。  公爵令嬢であった彼女は、幼年期、1人の男の子に恋をする。  相手は、同じく公爵家の御子息。  原始の龍の血が流れる、神話時代から続く古い家柄出身の彼。  その血が最も色濃く出た彼は、誰よりも美しかった。  そんな彼に一目ぼれをした彼女は、自分の家の力を最大限に利用して、彼に猛アタックする。  しかし彼はそんな彼女を嫌い、邪険に扱う。 「君と付き合うつもりはない」 「もう二度と、近づかないでくれ」 「鬱陶しい」  そこまで言われてなお、彼女は盲目だった。  ほかの男性には目もくれず、彼だけを追いかけ続けた。  しかし、その恋心を利用した悪しき連中によって、彼女は命を落とすこととなる。  死に際、彼女は我に返った。  どうして、そこまであの人のことが好きだったんだろうか。  そうして生まれ変わった今、恋に盲目過ぎた前世を深く反省し、堅実に生きようと決意する彼女。  そんな彼女の元に、突然「彼」が現れ、こう言った。 「君は俺の番なんだ。俺と共に来てくれ」  ……いやあの、急にそんなこと言われても困ります。
24h.ポイント 42pt
小説 16,250 位 / 192,200件 恋愛 7,584 位 / 57,239件
文字数 9,938 最終更新日 2023.03.31 登録日 2022.03.26
恋愛 連載中 短編 R15
 公爵令嬢ヘスティアの妹、アイリスは我がままだった。  なんでもかんでも自分が1番じゃないと、自分の思う通りに話が進まないと気の済まない性格。 「あれがほしい」 「これがほしい」  ヘスティアが断ると、ヒステリックを起こす。  両親は妹に甘く、ヘスティアに、 「お姉ちゃんでしょ? 譲ってあげなさい」  と言い出す。  こうしてヘスティアは、妹に色んなものを奪われていった。  そんな折、彼女はまた悲鳴をあげる。 「いやいやいやいや! あんなキモデブと結婚したくない!」  キモデブと揶揄された彼は、この国の第一王子。 「お姉様の婚約者の、イケメンの公爵が良い。お姉様、交換して!」 「はあ」  公爵も了承し、あれよあれよという間に婚約者交換が決まった。  でも私は内心、喜んでいた。  顔だけの公爵よりも、性格の良い第一王子の方がよっぽどマシよ。  妹から有難く「第一王子の婚約者」という立場を貰ったヘスティア。  第一王子とともに穏やかな生活を送っていたある日。  なぜか城へ殴り込んできた妹と元婚約者。  ……は?  復縁?  そんなの無理に決まってるじゃないの。
24h.ポイント 7pt
小説 33,914 位 / 192,200件 恋愛 15,206 位 / 57,239件
文字数 11,163 最終更新日 2023.03.31 登録日 2021.12.09
 高木 真琴(たかぎ まこと)。  彼女の人生は現在、谷まっしぐらだった。  職場では御局様に目をつけられ、プライベートでは結婚を約束していた恋人に振られたばかり。  そんな彼女にとっての唯一の癒しは、同僚の兄が作るお弁当だった。  まともに料理が出来ない彼女の代わりに、定額で毎日お弁当を作ってくれている。  花より団子。  ほかの何よりも食事が一番好きな彼女にとって、お手軽でとても美味しいお弁当は、まさに天の恵みだった。  しかし、そんな日々を送る彼女に悲劇が訪れた。  家、全焼。  帰る場所を失った彼女に、同僚は提案する。 「定食屋の2階、格安で貸してあげるわよ」  同僚の実家は定食屋だったのだ。  その住み込み部屋が、どうやら空いているらしい。  その提案を有難く受け入れ、いそいそと荷物をまとめて引越しする彼女に待ち受けていたのはーー。 「だ、誰?」  金色長髪で目つきの悪いヤンキーの同居人だった。
24h.ポイント 21pt
小説 23,451 位 / 192,200件 キャラ文芸 304 位 / 4,712件
文字数 66,235 最終更新日 2023.03.30 登録日 2021.12.23
 26歳男、羽柴 浩輔(はしば こうすけ)は現在、崖っぷちに立たされていた。  3流大学を卒業後、なんとか入った職場は超絶ブラック。  実家から追い出され、安いボロアパートに住んでいる。  毎日毎日仕事し、たまの休みは安酒をかっくらってごろ寝する。  結婚もしておらず、まず恋人すらいない。  友人とも遊べず、ただただクソみたいな人生を消費するだけだった。  そんなある日、いつものように会社へ向かった彼は愕然する。  会社には、 「倒産しました」  という張り紙のみ。  計画倒産だった。  失業した彼を待ち受けていたのは、住んでいたボロアパートの火事。  1日にして、彼は職も家も、何もかも失ってしまう。  路頭に迷った彼は、 「もうどうでも良くなった」  と居酒屋で泥酔し、道端で嘔吐する。  滲む視界。  回らない頭。  その中で甦ったのは、小学校・中学校時代のかつての栄光。  当時、彼は「神童」だと周囲からもてはやされていたのだ。  ライバルとともに、勉強も運動も頑張っていたあのころ。  それに比べて、今は――。  ゴミだ。  もう、死んでしまおうか。  ゴミ処理場で、燃やしてもらおう。  異臭の放つゴミ捨て場に蹲った彼に近づく者が1人。 「……もしかして」  顔を上げる羽柴。 「お、お前……。竹中か?」  目の前に立っていたのは、かつてのライバル、竹中 美月(たけなか みつき)だった。 「羽柴君、家は? 仕事は?」 「……ない。全部なくなっちまったよ」  乾いた笑いを漏らす羽柴に、美月は言った。 「それなら、私の家に住まない?」
24h.ポイント 0pt
小説 192,200 位 / 192,200件 キャラ文芸 4,712 位 / 4,712件
文字数 12,131 最終更新日 2023.03.30 登録日 2021.12.09
恋愛 連載中 短編 R15
 公爵令嬢ディーナは生まれてこの方、ずっと我慢の連続だった。  妹だけを可愛がる両親。  自分を嫌い、妹の方を愛する婚約者。  それに乗じて彼女を馬鹿にする2人の取り巻きたち。  ディーナは我慢し続け、やがて限界に達する。  良い子でいるのは、もう辞める――。  そんな決意をしたある日、彼女は一冊の本を手に入れる。 「合法的に鬱陶しい連中を叩きのめす方法」  その書物を手に入れた彼女は、ある1つの計画を思いつく。  そうして月日が流れ――。  待ちに待ったその瞬間。 「ディーナ、お前と婚約破棄をする!」  そう叫ぶ婚約者の第三王子。  すべては彼ら一色に染まる中、彼女はほくそ笑んだ。  ――待ってました。  反撃の開始ですわ。
24h.ポイント 7pt
小説 33,914 位 / 192,200件 恋愛 15,206 位 / 57,239件
文字数 13,730 最終更新日 2023.03.30 登録日 2021.12.07
恋愛 連載中 短編 R15
 公爵令嬢リリーは、顔に呪いを受けている。  顔半分が恐ろしい異形のものとなっていた彼女は仮面をつけて生活していた。  そんな彼女を婚約者である第二王子は忌み嫌い、蔑んだ。 「お前のような醜い女と付き合う気はない。俺はほかの女と結婚するから、婚約破棄しろ」  パーティ会場で、みんなの前で馬鹿にされる彼女。  ――しかし。  実はその呪い、婚約破棄が解除条件だったようで――。  みるみるうちに呪いが解け、元の美しい姿に戻ったリリー。  彼女はその足で、醜い姿でも好きだと言ってくれる第一王子に会いに行く。  第二王子は、彼女の元の姿を見て復縁を申し込むのだったが――。  当然彼女は、長年自分を散々馬鹿にしてきた彼と復縁する気はさらさらなかった。
24h.ポイント 0pt
小説 192,200 位 / 192,200件 恋愛 57,239 位 / 57,239件
文字数 12,061 最終更新日 2023.03.30 登録日 2021.12.05
恋愛 連載中 長編 R15
 公爵令嬢ハリエットは、5歳のある日、未来の婚約者だと紹介された少年を見てすべてを思い出し、気づいてしまった。  前世で好きだった乙女ゲームのキャラクター、しかも悪役令嬢ハリエットに転生してしまったことに。  そのゲームの隠し攻略対象である第一王子の婚約者として選ばれた彼女は、社交界の華と呼ばれる自分よりもぽっと出の庶民である主人公がちやほやされるのが気に食わず、徹底的に虐めるという凄まじい性格をした少女であるが。  彼女は、第一王子の歪んだ性格の形成者でもあった。  幼いころから高飛車で苛烈な性格だったハリエットは、大人しい少年であった第一王子に繰り返し虐めを行う。  そのせいで自分の殻に閉じこもってしまった彼は、自分を唯一愛してくれると信じてやまない主人公に対し、恐ろしいほどのヤンデレ属性を発揮する。  彼ルートに入れば、第一王子は自分を狂わせた女、悪役令嬢ハリエットを自らの手で始末するのだったが――。  それは嫌だ。  死にたくない。  ということで、ストーリーに反して彼に優しくし始めるハリエット。  王子とはうまいこと良い関係を結びつつ、将来のために結婚しない方向性で――。  そんなことを考えていた彼女は、第一王子のヤンデレ属性が自分の方を向き始めていることに、全く気づいていなかった。
24h.ポイント 35pt
小説 18,187 位 / 192,200件 恋愛 8,278 位 / 57,239件
文字数 13,587 最終更新日 2023.03.30 登録日 2021.12.03
恋愛 連載中 長編 R18
 とある事情で、結婚したくないと考えている伯爵令嬢のダイアナ。  やってくる求婚をすべて断り続け、婚約者を作ることなく無事に学園を卒業する。  このまま未婚の令嬢として、慎ましやかな日々を送ろうと、そう思っていた、  しかし、実の父が事業に失敗し、実家の財政が悪化したことで事態が一変。  我が家を守るため、ダイアナとの結婚を条件に融資を了承した公爵と結婚しなければならなくなった。  彼は巷で「女好き」と呼ばれており、社交界で浮世を流す独身の男性。  両親は、これからの暗雲立ち込める結婚生活を送るであろう娘のことを思い、嘆いたが。  ダイアナは、それを2つ返事で了承する。  公爵は、自身と結婚するまで会おうとしなかった。  そこから察するに、彼は自分を、ハーレム作りのカモフラージュのために選んだはずだ。  それはつまり、「白い結婚」。  自分を捨て置いてくれる人ならと、ダイアナは彼に嫁ぐことを選んだ。  ーーが。  無事に結婚した彼女を待ち受けていたのは、夫の愛人でも空虚な結婚生活でもなくーー。
24h.ポイント 7pt
小説 33,914 位 / 192,200件 恋愛 15,206 位 / 57,239件
文字数 14,907 最終更新日 2023.03.29 登録日 2021.12.01
恋愛 連載中 短編 R15
 公爵令嬢ヴィクトリア。  彼女には、第一王子という婚約者がいた。  しかし彼は彼女を蔑ろにし、男爵令嬢に熱をあげる。  ヴィクトリアは何度も2人に注意をしたが、結局聞き入れてもらうことはなくーー。  それを鬱陶しがった第一王子たちによって、彼女は国王殺害未遂の罪を着せられ、処刑されてしまった。  一度死んでしまった彼女だが、昔から親交のあった妖精王の加護によって生き返る。  ーーが。  彼女は裏切られたショックで、すべてに絶望してしまっていた。 「もう、何もしたくない」  と言う彼女に向かって妖精王は、 「それなら、妖精となって永久のときを我らとともに暮らそうではないか。お前はもう、人間として生きなくてもよくなるぞ」  と、提案。  ヴィクトリアは嬉々としてそれを受け入れ、妖精として第2の人生をスタートさせる。  一方、優秀なヴィクトリアがいなくなった挙句に、怒り心頭の妖精王からの天罰によって、人間界は混乱を極めるのであった。
24h.ポイント 0pt
小説 192,200 位 / 192,200件 恋愛 57,239 位 / 57,239件
文字数 14,424 最終更新日 2023.03.29 登録日 2021.11.29
恋愛 連載中 長編 R15
 侯爵令嬢ミシェルは、「転生者」である。  7歳の誕生日、魔物に襲われたショックですべてを思い出した彼女は、この世界が三流少女小説「あなたの声に包まれて」であることに気づく。  彼女が転生したのは、主人公でも悪役令嬢でもなく、一瞬だけ登場するモブキャラだった。  しかし小説の中で「ミシェル」は、ラスボスである龍神に生贄として嫁ぎ、丸呑みされるという悲劇的最期を遂げる。  その生贄を選ぶ基準は、 「婚約者のいない生娘」  この1点である。  つまり彼女は、相手がいない「非リア」だったせいで、無惨な死に方をしてしまったのだ。  死にたくない。  そう決意した彼女は、唯一の回避条件である「婚約者を持つ」というミッションをクリアするため、婚活に明け暮れる生活を送ることになるがーー。  なぜか幼い悪役令嬢の教育係になったり、小説のヒーローである第一王子に気に入られてしまったりと、彼女にとっての前途多難な日々が幕を開ける。
24h.ポイント 0pt
小説 192,200 位 / 192,200件 恋愛 57,239 位 / 57,239件
文字数 14,897 最終更新日 2023.03.29 登録日 2021.11.26
恋愛 連載中 短編
 公爵令嬢アナスタシアは、2つ名を持っている。  それは、「学園の眠り姫」。  休み時間はもちろん、授業中も机に突っ伏して爆睡。  昼休みは中庭のベンチで横になって眠る。  そんな彼女には、前世があった。  彼女の前世はしがないOL。  朝から晩まで仕事仕事で休む暇もなく、とうとう寝不足のせいで判断力が鈍り、階段から転げ落ちて命を落とした。  そんな前世を持つ彼女は、 「今世ぐらい眠り続けたい」  という確固たる意思の元、ただひたすら眠り続ける。  そんな彼女にも婚約者がいるが、彼は最近男爵令嬢に熱を上げているらしい。  そんな男爵令嬢も癖のある人物で、何かとアナスタシアに接近しようとしてくるがーー。  そんなことより、彼女は眠っていたかった。
24h.ポイント 0pt
小説 192,200 位 / 192,200件 恋愛 57,239 位 / 57,239件
文字数 15,488 最終更新日 2023.03.29 登録日 2021.11.24
恋愛 連載中 短編
 公爵令嬢であるクレアは、周囲が驚くほど忙しかった。  学園の勉強に続き、未来の王子妃、王妃としての教育、そして引き継ぐ予定の領地経営。  さらには、その婚約者である第一王子の教育係にも任命されている。  そのおびただしい仕事の数々で、彼女は限界に達していた。  学生の身分で大量の仕事を押しつけられた彼女は、いわゆる「社畜」である。  朝から晩までタスクがあり、休む暇もない彼女。  そんな折、卒業パーティにて。  第一王子が、彼女に向かって叫んだ。 「公爵令嬢クレア! 俺はお前と婚約破棄する!」  彼の隣には、うら若き美少女の姿が。  しかし、彼女はまったく落ち込まなかった。  婚約者に裏切られたのにも関わらず、苛立ちもなく、かといって悲しくもない。  まさに、無。  仕事のことで頭がいっぱいだった。 「お前は、彼女を散々苛め抜いた。最低なことをしたんーー」 「あっ、はい。そうですか。わかりました。それでは失礼しますね」 「ちょっ、待て!」  彼女はこれ幸いにとパーティを抜け出し、屋敷に向かう。  ーー今日中にしなければならない仕事をするために。
24h.ポイント 21pt
小説 23,451 位 / 192,200件 恋愛 10,473 位 / 57,239件
文字数 16,805 最終更新日 2023.03.28 登録日 2021.11.22
恋愛 連載中 短編
 この国では、神の使いである巫女が存在する。  巫女に選ばれた者は、神と婚姻の儀式を行うことで一生神に仕え続け、現実では結婚も恋人も出来ず、毎日ひたすら祈り続けるーーという儀式を行わなければならない。  かなり厳しい生活にはなるものの、なれば一生涯の生活の保証に加え、社交界では王族並の待遇、地位、そして名誉が与えられる。  当然、巫女の家族も出世することが可能になるという、かなりの高待遇を受けられる仕事だ。  その巫女となるためには、神に愛されているという証である紋章が身体の一部に出現している人間のみであるというーー。  しかし、その紋章が出現してしまった公爵令嬢リディアは絶望した。  彼女は、巫女になどなりたくなかった。  巫女になれば、毎日毎日退屈な日々を送る羽目になり、挙句の果てには結婚出来ない。  さらには、家族にも気軽に会うことの出来る身分ではなくなる。  彼女の意思や、当時彼女を溺愛していた公爵家の面々は、罰せられるリスクを背負って、彼女が次の巫女であることをひた隠しにすることを決意した。  その後、世界に1人しか存在しないはずの巫女がもう1人登場し、今代の巫女に就任したという不思議な出来事が起こったが、ともかくそのおかげでリディアは1令嬢として生きることが出来た。  その10年後ーー。  なぜか、リディアはその「巫女」に毒を飲ませた犯人として人々から濡れ衣を着せられる羽目に陥ったのだった。
24h.ポイント 0pt
小説 192,200 位 / 192,200件 恋愛 57,239 位 / 57,239件
文字数 17,860 最終更新日 2023.03.28 登録日 2021.11.18
恋愛 連載中 短編 R15
 公爵令嬢フレイヤは、心底困っていた。  その理由は、幼馴染で聖女であるイルゼの存在。  彼女は昔から、かなりメンタル的に厄介だった。  幼いころに聖女に選ばれ、ひたすら勉学を積むも叱られたり怒鳴られたりと、イルゼはかなり疲弊していた。  フレイヤはフレイヤで当然忙しかったけれど、真っ青な顔で毎日、 「死にたい」  と連呼する友人をただ見ているわけにもいかず、 「大丈夫?」 「死にたいなんて言わないで」 「辛いなら、私がなんとかしてあげる」  と、彼女を励まし続けた。  それが駄目だったのだろうか、彼女が聖女に選ばれて10年経った今、イルゼは完全にフレイヤに依存してしまっていた。  毎日毎日、 「死にたい」 「あなたがいなきゃ嫌」  と、言われ続ける。  それはまだしも、厄介なのは、フレイヤと友人たちの間をことごとく邪魔していくこと。  聖女という立場を利用して、友人たちにあることないこと吹き込み、フレイヤを孤立させる。  イルゼがすべての友人たちを奪うせいで、フレイヤはまともな人間関係を築いたことがない。  だが、それを止める術はなかった。  何度も辞めてと、辞めないと友達を辞めると言ってきた。  しかし、 「そんなの嫌!」  と、彼女は荒れ狂い、 「死んでやる!」  とか、 「聖女なんて辞めてやる!」  と、怒鳴る。  それを知った周りの大人たちは、慌てて私に謝罪させようとする。  ーーもう、ずっとこんな調子だった。  イルゼに依存され、フレイヤの人生はめちゃくちゃだった。  そんなある日、最悪の事態が起こる。  なんと、フレイヤの婚約者をイルゼが寝とったのだ。  相変わらず、 「だって、フレイヤが冷たいから」  とか、 「あの子だって、冷たいあなたよりも私の方が好きみたい」  とか、 「あなたがいなきゃ嫌。死んでやるわ」  と言い出すイルゼ。  しかし、もうフレイヤは我慢の限界だった。  喚き続けるイルゼに向かい、彼女はこう言い放つ。 「もうあなたのお守りはまっぴらよ。死にたいなら、1人で死んでちょうだい」
24h.ポイント 7pt
小説 33,914 位 / 192,200件 恋愛 15,206 位 / 57,239件
文字数 18,086 最終更新日 2023.03.28 登録日 2021.11.18
58 123