14
件
「お姉さま、ずるい! どうしてお姉さまばっかり!」
男爵家の庶子であるセシールは、王女付きの侍女として選ばれる。
ところが、実際には王女や他の侍女たちに虐げられ、庭園の片隅で泣く毎日。
それでも家族のためだと耐えていたのに、何故か太り出して醜くなり、豚と罵られるように。
とうとう侍女の座を妹に奪われ、嘲笑われながら城を追い出されてしまう。
あんなに尽くした家族からも捨てられ、セシールは街をさまよう。
力尽きそうになったセシールの前に現れたのは、かつて一度だけ会った生意気な少年の成長した姿だった。
そして健康と美しさを取り戻したセシールのもとに、かつての家族の変わり果てた姿が……
※小説家になろうにも掲載しています
文字数 18,971
最終更新日 2024.08.30
登録日 2024.08.23
ポリーヌはある日、婚約者が見知らぬ令嬢と二人きりでいるところを見てしまう。
しかも、彼は見たことがないような微笑みを令嬢に向けていた。
いつも自分には冷たい彼の柔らかい態度に、ポリーヌは愕然とする。
そして、親が決めた婚約ではあったが、いつの間にか彼に恋心を抱いていたことに気づく。
落ち込むポリーヌに、妹がこれを使えと惚れ薬を渡してきた。
迷ったあげく、婚約者に惚れ薬を使うと、彼の態度は一転して溺愛してくるように。
偽りの愛とは知りながらも、ポリーヌは幸福に酔う。
しかし幸せの狭間で、惚れ薬で彼の心を縛っているのだと罪悪感を抱くポリーヌ。
悩んだ末に、惚れ薬の効果を打ち消す薬をもらうことを決意するが……。
※小説家になろうにも掲載しています
文字数 10,804
最終更新日 2024.08.10
登録日 2024.08.10
今まで投稿していた異世界恋愛短編をまとめました。
◆英雄となった幼なじみに婚約破棄された見習い聖女は、白い花を胸に抱いて追放される
◆悪役令嬢は真実の愛なんて信じない
◆後宮の雑草令嬢は愛を令嬢力(物理)で掴み取る
◆何もしなかった悪役令嬢と、真実の愛で結ばれた二人の断罪劇
◆白い絹とレースの手袋は幸福をもたらさない
◆お前を愛することはないと夫に言われたので、とても感謝しています
◆「あなたの謝罪にそんな価値があるとでも?」~婚約破棄された令嬢はやり直さない
※小説家になろうにも掲載しています
文字数 46,450
最終更新日 2024.06.02
登録日 2024.06.01
今まで投稿していたファンタジー短編をまとめました。
◆追放された補助魔術師はざまぁする気もないのに、元パーティーは勝手に全滅した件
◆愛しい人に殺されそうになり、返り討ちにしてしまったので、罪を重ねて地獄に落ちようと思います
※小説家になろうにも掲載しています
文字数 10,014
最終更新日 2024.06.01
登録日 2024.06.01
成り上がりの男爵家に生まれた姉妹、ヘスティアとデボラ。
美しく貴族らしい金髪の妹デボラは愛されたが、姉のヘスティアはみっともない赤毛の上に火傷の痕があり、使用人のような扱いを受けていた。
デボラは自己中心的で傲慢な性格であり、ヘスティアに対して嫌味や攻撃を繰り返す。
火傷も、デボラが負わせたものだった。
ある日、父親と元婚約者が、ヘスティアに結婚の話を持ちかける。
辺境伯家の老人が、おぼつかないくせに色ボケで、後妻を探しているのだという。
こうしてヘスティアは本人の意思など関係なく、辺境の老人の慰み者として差し出されることになった。
ところが、出荷先でヘスティアを迎えた若き美貌の辺境伯レイモンドは、後妻など必要ないと言い出す。
そう言われても、ヘスティアにもう帰る場所などない。
泣きつくと、レイモンドの叔母の提案で、侍女として働かせてもらえることになる。
いじめられるのには慣れている。
それでもしっかり働けば追い出されないだろうと、役に立とうと決意するヘスティア。
しかし、辺境伯家の人たちは親切で優しく、ヘスティアを大切にしてくれた。
戸惑うヘスティアに、さらに辺境伯レイモンドまでが、甘い言葉をかけてくる。
信じられない思いながらも、ヘスティアは少しずつレイモンドに惹かれていく。
そして、元家族には、破滅の足音が近づいていた――。
※小説家になろうにも掲載しています
文字数 104,820
最終更新日 2024.05.29
登録日 2024.05.02
公爵令嬢レイチェルは、あるとき自分の婚約者と妹が浮気している現場を見つける。
それを父や兄に相談しようとしても、冷たくあしらわれてしまう。
急に態度が変わった二人に戸惑っていると、妹がこの世界は前世で自分が書いた小説の世界だと言い出す。いわばこの世界の創造主なのだと。
妹は主人公として悪役令嬢のレイチェルを排除してやると宣言するが、そのときレイチェルも自分の前世を思い出す。
この世界が小説の世界なのは確かだが、それは前世のレイチェルが書いたものだった。
妹はそれを盗作していたのだ。
本当の作者であるレイチェルしか知らない設定があることを、妹はわかっていない。
「ストーリーを利用しようとするあの子を、さらに利用してやるんだから!」
こうしてレイチェルの奮闘が始まった。
そしてレイチェルは、学園で王弟カーティスと出会う。
王弟カーティスの存在は小説になく、現世の記憶にもない。
怪しむが、彼はレイチェルに愛を囁いてきて……。
※小説家になろうにも掲載しています
文字数 122,495
最終更新日 2024.05.02
登録日 2024.04.05
人質として嫁がされ、故国が裏切ったことによって処刑された王女ニーナ。
彼女は転生して、今は国王となった、かつての婚約者コーネリアスの娘ロゼッタとなる。
ところが、ロゼッタは側妃の娘で、母は父に相手にされていない。
父の気を引くこともできない役立たずと、ロゼッタは実の母に虐待されている。
あるとき、母から解放されるものの、前世で冷たかったコーネリアスが父なのだ。
この先もずっと自分は愛されないのだと絶望するロゼッタだったが、何故か父も腹違いの兄も溺愛してくる。
さらには正妃からも可愛がられ、やがて前世の真実を知ることになる。
そしてロゼッタは、自分が家族の架け橋となることを決意して──。
愛を求めた少女が愛を得て、やがて愛することを知る物語。
※小説家になろうにも掲載しています
文字数 62,936
最終更新日 2023.11.25
登録日 2023.11.10
最愛の姉を王太子に殺され、いつか仇を討つと決めたアイリス。
子爵家の養女となり、密かに暗殺者としての訓練を受けながら、社交界の悪女として名を馳せていく。
「アイリス嬢、あなたのために婚約を破棄しました。これで僕と交際していただけますね」
「まあ……私、婚約破棄してくれなんて頼んだ覚えはございませんことよ」
あるとき王妃と王太子の権力争いに巻き込まれる形で、アイリスは王太子に近付く機会を得る。
いよいよ目的を果たすときが来たと思うが、いつの間にか王太子は跪いて愛を囁いていた。
命を狙っている相手から何故か溺愛され、戸惑いつつもアイリスは彼を利用できると思い、偽りの恋人となる。
はたして、最愛の姉を殺した憎いはずの男は、本当に危険な男なのか、それとも……。
アイリスの復讐劇と、恋物語が交差する!
※小説家になろうにも掲載しています
文字数 104,683
最終更新日 2023.07.21
登録日 2023.07.02
ミレーヌの婚約者である伯爵令息は、ことあるごとに「婚約破棄するぞ」と脅して抑え付けてくる。
格下の家柄で、家が支援を受けている身では、言い返すこともままならない。
本当に興味のあったことを学ぶことも許されず、ミレーヌは言いなりのまま生きる。
婚約者が堂々と浮気をしても、もはや心は動かない。
ところがあるとき、ミレーヌは自分を認め、尊重してくれる相手と出会う。
そして何度目かわからない婚約破棄宣言を、ミレーヌはとうとう受け入れることとなる。
※小説家になろうにも掲載しています
文字数 11,218
最終更新日 2023.01.08
登録日 2023.01.08
【第1回アイリス異世界ファンタジー大賞にて銀賞を受賞しました】
恋人だったはずの勇者を妹に奪われ、ズタボロになって捨てられた魔術姫アナスタシアは、絶望に閉ざされ息絶えた。
ところが、気が付くと勇者と出会う前の魔術学院一年生に戻っていた。しかも、かつての呪いは消え去り、膨大な魔術の力だけが残ったままで。
もう二度と勇者とは会いたくない。前世から引き継いだチート魔術を駆使し、勇者が現れる前に魔王を倒そうと決意する。
そして、いずれ死の運命が待つ相手と出会い――「もう面倒なので、運命も魔王も全て力でねじ伏せます」
魔力を込めた拳で敵を殴りつける魔術姫と、そこに惚れた学院首席の先輩の物語。
登録日 2020.09.11
【2023/3/10に双葉社Mノベルスf様より書籍2巻発売予定】
(書籍版タイトル:『悪役令嬢は、婚約破棄してきた王子の娘に転生する~氷の貴公子と契約婚約して「ざまぁ」する筈なのに、なぜか溺愛されています!?』)
【2023/2/10に双葉社モンスターコミックスf様よりコミックス1巻発売】
(コミカライズ版タイトル:『毒親に復讐したい悪役令嬢は、契約婚約した氷の貴公子に溺愛される』)
セシリアは、あるとき自分の前世を思い出す。
それは、婚約破棄された公爵令嬢だった。
前世の自分は、真実の愛とやらで結ばれた二人の間を引き裂く悪役として、冤罪をかけられ殺されていた。
しかも、元凶の二人の娘として生まれ変わったのだ。
かつての記憶を取り戻したセシリアは、前世の自分の冤罪を晴らし、現在の両親の罪を暴くと誓う。
そのために前世の義弟と手を組むが、彼はかつての記憶とは違っていて……
登録日 2022.12.18
無能のダメ令嬢と蔑まれるエメラインは、婚約者から事あるごとに「婚約破棄するぞ」と脅されている。
エメラインは辺境伯家の血を引くことが取り柄であり、血を残すことだけが求められて、彼女自身には何も期待されていない。
家族からも無視され、寄り添ってくれる侍女と護衛騎士の姉弟だけが味方だった。
ふとしたことから護衛騎士のことを意識し始めるエメラインだったが、彼とは身分が違う。結ばれることなどありえず、婚約者のいる身として想うことも許されない。
護衛騎士はエメラインのために、彼女から離れていく。
そしてエメラインはとうとう婚約破棄を受け入れ、それまでの自分と決別する。
婚約者は自分が辺境伯の跡継ぎだと思っていたが、実は跡継ぎの相手に過ぎなかったと気付くものの、もう遅い。
エメラインはやがて辺境の聖女と呼ばれることになっていくのだった。
登録日 2024.02.28
【comicスピラ様よりコミカライズ】
2024/3/22より先行配信『一途に溺愛されて、幸せを掴み取ってみせますわ!異世界アンソロジーコミック2』収録
2024/5/22より単話版配信予定
(コミカライズ版タイトル:『追放された本物の筆頭聖女ですが、喜んで偽物になります。』)
圧倒的な魔力によって筆頭聖女となっているコゼット。
しかし、平民出身であるために神殿での肩身は狭い。
一人の聖騎士だけがコゼットのことを気にかけてくれている。
彼に惹かれるものの、コゼットは王子の婚約者であり、許されぬ想いだった。
あるとき、コゼットは王子によって婚約破棄を言い渡され、偽聖女の汚名を着せられる。
本物の聖女は貴族令嬢であり、その魔力を奪ったのだと。
事実ではないが、コゼットはあえて素直に受け入れる。
おとなしく追放され、王都を出ようとしたそのとき。
彼女を追ってくる姿があった。
登録日 2024.05.20
「きみを愛することはできない」と初夜に夫から言われ、放置された花嫁コーデリア。
家族からも虐げられる伯爵令嬢コーデリアは、せめて邪魔にならないようにしようと悲壮な決意をかためる。
ところが、そこに前世の記憶が蘇り、自分がかつて魔術師養成所の教師リアだったことを思い出す。
しかも、当時愛の告白をしてきた教え子が、今の冷たい夫だった。
夫が心を捧げ、今も忘れられない相手とは、前世の自分だったのだ。
だが、当時の告白も罰ゲームだと思い、本気で想われていたなど考えもしなかったコーデリアは、そのことに気付かない。
それどころか、かつて彼は現世の自分の母と恋仲だったと思い込む。
コーデリアはお飾りの妻としての役割を果たす代わりに、三食昼寝付きの契約結婚で合意。
互いに勘違いしたままの二人の結婚生活が始まる。
登録日 2024.06.11
14
件