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通称、ナキ症候群は八重桜町周辺で頻繁にみられる地方病である。被害者は十日間涙を流し続けるという特徴があるが、これといった原因は特定できない。有識者の意見では、原因は不明であるものの接触感染による広がりが懸念されており、泣き症候群と診断された患者は各専門病院にて隔離処置となる。
先日から、十名のナキ症候群と思われる患者が遺体となって発見された。頭部は何か大きなもので叩きつけた様に、頭蓋骨が粉砕され平の形に変形された状態だった。
ナキ症候群との関連性も含め、警察は事件性も考慮に入れ聴取を続けている。
文字数 56,439
最終更新日 2023.07.18
登録日 2022.11.28
思いを捨てる祭り、底炎(ていえん)祭。
第十八代目”灯”である浅崎庵(あさざきいより)は、幼馴染で隣人である最上東星(もがみとうせい)を祭りへと誘う。
言葉巧みに誘いを断る東星は、もう一人の隣人を捨てられずにいた。
庵の姉であり、双子の方割れであった幼馴染は、数年前山へと向かった後に消息を絶った。
”色”と呼んだ幼馴染は、彼らを今でも山登で繋げている。
彼らはもう一人の後輩と共に、色を失った山へと挑む。
__文は、貴方を離れ。
揺蕩いながら、思いを沈める。
それはきっと、あなたに伝わる。
文字数 29,823
最終更新日 2023.05.02
登録日 2023.04.15
蝶を愛する残念王女、カフカ・ダフニー。
社会学に通ずる彼女は、異世界からの来訪者”渡来人”達により設立された魔術書を管理する団体、”調律協定”で仕事をしていた。
現地に飛び、様々な食事に舌を楽しませ。
旅行という名で貸し出し期限切れの書物を回収する。
国を捨てた王女と魔術書の、破天荒返却ライフ。
文字数 38,869
最終更新日 2022.09.03
登録日 2022.07.30
名を快気夕町
古めかしい町並みと、雑多に紛れ其処はある。
猫の様に気まぐれな探偵と、几帳面な少女。その他諸々、世間一般で言う”排他的な者共”。表の顔とは程遠い。異質な集団が根を下ろしていた
紛い物、異品、淀んだ品。
彼女らが関わる事件に、異質は常に付きまとう。
彼らを纏める探偵こそ、かの著名(品質に難あり)な名探偵。
これは、そんな助手の話。
文字数 82,684
最終更新日 2022.08.22
登録日 2022.06.19
平日、部室を訪れると一つの手紙が読まれていた。
後輩である太宰梓(だざいあずさ)は、その手紙を手渡し、差出人の話を語る。
差出人は高校随一の有名人であり、今日も波乱が訪れる事を君は知るだろう。
アクアリウムを愛する差出人は、次の内容を此処に残す。
アクアリウムを愛する隣人から、自虐的な小説家へ。
愛をこめて
文字数 98,034
最終更新日 2022.07.04
登録日 2022.06.08
『急募』ここから出る方法について
ごく普通の高校生である浅木庵は、屋上から飛び降りようとした後輩の代わりに死んでしまう。
しかし、目が覚めたら何処かの牢屋?!
前世の記憶は持っている物の、自分が何故此処に居るのかは分からない。とにかくここを脱出しなければ__。
突然現れた隣人(神様)と共に、異世界からの脱出を目指す!
ポロリ(当社比)もあるかもしれない!!!
文字数 15,788
最終更新日 2022.06.21
登録日 2022.06.12
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