「みんなブラボー!ブラボー!ブラボー!」「ピッチで出ているときも、出ていないときも、つねに一緒に戦ってたし、ベンチも含めみんな心が1つになっていたから、この勝利は本当にたくさんの人が応援してくださったし、歴史的瞬間だね。うれしい」「本当に感謝します。ありがとうございました。ヨッシャー!」
長友選手はこんなにハイテンションなのに、ずっと真顔。つまり、ただテンションが高いのではなく、それだけ集中して戦いに挑んでいるということでしょう。長友選手ほどの大ベテランがムードメーカーを買って出るチームのムードが悪くなるはずがありません。実際、ビジネスシーンでも長友選手のようなベテランのムードメーカーがいる組織は強いところがあります。
ここであげた以外にも、25本ものシュートに耐えた権田修一選手、最終ラインでチームを鼓舞し続けたキャプテン・吉田麻也選手、右サイドを突破したほか守備でも奮闘した伊東純也選手などもインタビューに答え、さまざまなフレーズを発していました。
一方のドイツ代表は、自身が交替後に逆転されたギュンドアン選手の「2本目のゴールはあんなに簡単に取られてしまったのは本当にどうかと思う」「あんなことは起きてはいけなかった。ワールドカップなのだから」などのコメントが物議を醸す非常事態。さらにフリック監督も、「特にやってはいけない個人的なミスを犯した」などと暗に選手を責めるようなコメントがありました。
今回のスタッツ(試合データ)は、「ボール支配率 日本22%―ドイツ65%」「シュート数 日本11本―ドイツ25本」「枠内シュート 日本3本―ドイツ9本」と数字のうえでは圧倒的にドイツ代表が上回っていました。しかし、後半のアグレッシブな戦いぶりに加えて、ここであげたコメントを見る限り、日本代表は少なくともメンタルの面でドイツ代表に負けてなかったのではないでしょうか。
その意味で森保監督の「まだ1試合終わっただけですので、一喜一憂はしすぎず、しっかり次の試合に向けて、今日終わったことを反省して、次の試合に向けて勝利に向けて戦いたいと思います」というコメントは、27日19時キックオフのコスタリカ戦に向けて何とも心強いものを感じさせてくれます。