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エリス=ハウゼンはエルシニア王国の名門ハウゼン侯爵家の長女として何不自由なく育ち、将来を約束された幸福な日々を過ごしていた。婚約者は3歳年上の優しい第2王子オーウェン。エリスは彼との穏やかな未来を信じていた。しかし、第1王子・王太子マーティンの誕生日パーティーで、事件が勃発する。エリスの家から贈られたワインを飲んだマーティンが毒に倒れ、エリスは殺害未遂の罪で捕らえられてしまう。
【王太子殺害未遂】――身に覚えのない罪で投獄されるエリスだったが、実は彼女の前世は魔王を封じた大聖女・マリーネだった。
王宮の地下牢に閉じ込められたエリスは、無実を証明する手段もなく、絶望の淵に立たされる。しかし、エリスの忠実な執事見習いのジェイクが、彼女を救い出し、無実を晴らすために立ち上がる。ジェイクの前世は、マリーネと共に魔王を倒した竜騎士ルーカスであり、エリスと違い、前世の記憶を引き継いでいた。ジェイクはエリスを救うため、今まで隠していた力を開放する決意をする。
文字数 86,563
最終更新日 2024.09.16
登録日 2024.08.04
人を喰らう異形の存在――妖がはびこる和国。妖から人々を守るのが、代々妖と戦うための特殊能力【家紋】を持つ者で構成される「対妖防衛隊」
「俺、何でもひとりでできる女って嫌いなんだよね」
首都東都を守る東都本部・精鋭部隊である第参部隊長を務める「藤宮 綾子」は、ある日婚約者で同じく防衛隊員の「神宮司 修介」から、婚約破棄を告げられる。
「俺さ、今、すごくかわいい子と付き合っているんだ。お前と違って、俺がいないとだめな子なんだよ」
彼は別の女性と婚約するために、綾子との婚約は破棄する、というのだ。
「……お一人での参加でも結構ですけど」
婚約披露宴に招待された綾子は、ひとりで参加するか悩んでいた。
そこに声をかけたのは、部下の「鈴原 彰吾」だった。
「俺じゃダメですか?……お試しでいいですから!」
一方、東都では若い女性が妖により白髪の鬼にされる事件が相次いでいた。
その陰に見え隠れするのは、かつて綾子を鬼にしようとし、父母を失った原因の妖――九十九(つくも)。
九十九と綾子の因縁はまた廻る。
文字数 163,095
最終更新日 2024.09.11
登録日 2024.08.04
*第13回ファンタジー小説大賞奨励賞頂きました。ありがとうございました。*
レイラは生まれた時から強力な魔力を持っていたため、キアーラ王国の大神殿で大司教に聖女として育てられ、毎日祈りを捧げてきた。大司教は国政を乗っ取ろうと王太子とレイラの婚約を決めたが、王子は身元不明のレイラとは結婚できないと婚約破棄し、彼女を国外追放してしまう。
――え、もうお肉も食べていいの? 白じゃない服着てもいいの?
追放される道中、偶然出会った冒険者――剣士ステファンと狼男のライガに同行することになったレイラは、冒険者ギルドに登録し、冒険者になる。もともと神殿での不自由な生活に飽き飽きしていたレイラは美味しいものを食べたり、可愛い服を着たり、冒険者として仕事をしたりと、外での自由な生活を楽しむ。
その一方、魔物が出るようになったキアーラでは大司教がレイラの回収を画策し、レイラの出自をめぐる真実がだんだんと明らかになる。
※序盤1話が短めです(1000字弱)
※複数視点多めです。
※小説家になろうにも掲載しています。
※表紙イラストはレイラを月塚彩様に描いてもらいました。
文字数 375,841
最終更新日 2022.01.25
登録日 2020.06.04
15歳から18歳までの貴族が通い、学びながら交流関係を築くネピア王国の王立貴族学園のホールで、侯爵令嬢のルイーズは婚約者である王太子のネイサンに、商人の娘のモニカを好きになったからと婚約破棄を告げられる。その上、ルイーズはモニカを虐めたという濡れ衣をかけられてしまう。
婚約者になって、仲良くしていたはずなのにどうして急に態度が変わってしまったの?
困惑するルイーズだったが、モニカが身に着けている指輪に何か秘密があるようで……。
そんなルイーズを助けたのは、隣国から留学中のリアムだった。
リアムから婚約を考えて欲しいと言われたルイーズは――。
(ざまぁあんまりありません。すっきりしないかもしれません。)
文字数 51,203
最終更新日 2021.04.27
登録日 2021.04.19
公爵家令嬢のソフィアは、婚約者である王太子に「豚みたいで醜い」と言われ婚約破棄されてしまう。
美しく何でもできる妹のアリスと比べられ、美味しい食事を作ってくれる料理人にだけ心を開いていたソフィアだったが、両親はソフィアが太ったのは料理人が原因だとして、故郷の隣国へ帰らせてしまう。
料理人を追いかけて家を出たソフィアは、道中、魔物を食べて魔力限界を増やす修行中の魔法使いに助けられる。
美味しいものが好きなことから味覚が鋭いソフィアは不味い魔物をどうにか食べる方法を彼と試行錯誤するうちに、魔法を身につけていく。
――しかしその彼は実は妹の婚約話が進む、魔法研究が盛んな大国である隣国の第3王子だった。
文字数 54,135
最終更新日 2021.02.26
登録日 2021.01.31
ルピア王国では双子は不吉な存在とされていた。姫リーゼロッテの双子の妹として生まれた少女は、名前を与えられず、存在を消され城の片隅で”口無し”と呼ばれながら下働きをしていた。一方、隣国テネス王国では、奴隷として扱われていた獣人族が反乱を起こし、王国を乗っ取った。その反乱王の狼族の王は、友好の証としてリーゼロッテを妻とするようにルピア王国に求めた。野蛮と噂される彼に嫁がせたくない国王は、「いない存在」である双子の妹を代わりに差し出すことにした。代わりに嫁いだ彼女は「リズ」と呼ばれ、隣国で生活するうちに本来の自分を取り戻していく。
文字数 32,197
最終更新日 2021.01.23
登録日 2021.01.08
メリルはアジュール王国侯爵家の長女。幼いころから妖精の声が聞こえるということで、家族から気味悪がられ、屋敷から出ずにひっそりと暮らしていた。しかし、花の妖精の異名を持つ美しい妹アネッサが王太子と婚約したことで、両親はメリルを一族の恥と思い、人知れず殺そうとした。
妖精たちの助けで屋敷を出たメリルは、時間の止まったような不思議な森の奥の一軒家で暮らす魔術師のアルヴィンと出会い、一緒に暮らすことになった。
文字数 74,003
最終更新日 2020.08.20
登録日 2020.07.16
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