夜の酒場には恋の芽が溢れている。
場違いな苦い顔で座っているフードを被った男性。
魔術師として王城で働いているフレデリックだ。幼い頃から研究を続け、人の感情に敏感になりすぎていた。一人で塔に籠り、一切人との関わりを遮断していたのだが、精神魔法についての考察が弱すぎると指摘されてしまった。
「お酒は要りません、社会勉強として他人の恋を見に来ました」
そんなことを真顔で言う。
店で働くアメリアは、なんだか彼が気になってしまって……。
「絶対この人、悪い女に騙される……!」
生真面目魔術師 × 世話好き看板娘
2/6 タイトル変更しました
酔菜亭『エデン』シリーズ。
文字数 60,365
最終更新日 2023.04.23
登録日 2021.10.06
天才なのに生活能力がなくて倒れる人が好きすぎるので、集めました。いつか書くかもしれない設定です
魔術師 中華風 学者 色々寄せ集めです
文字数 11,496
最終更新日 2023.04.22
登録日 2022.11.19
和歌、それは平安貴族の必須科目。
風流と雅、恋の歌。同じように五七五七七と言葉を並べても現代の短歌とは別物だ。
ネガティブ歌人の終崎大和(ついざきやまと)
はひたすら日常を歌にする。
自虐的といわれるが、ナチュラルに実景を詠んでいるだけ。
文字数 4,355
最終更新日 2023.03.19
登録日 2023.03.19
「もったいないわね……」それがフローラ・ホトレイク伯爵令嬢の口癖だった。社交界では皆が華やかさを競うなかで、彼女の考え方は異端だった。嘲笑されることも多い。
清貧、質素、堅実なんていうのはまだ良いほうで、陰では貧乏くさい、地味だと言われていることもある。
でも、違う見方をすれば合理的で革新的。
彼女の経済観念に興味を示したのは次期宰相候補として名高いラルフ・バリーヤ侯爵令息。王太子の側近でもある。
「まるで雷に打たれたような」と彼は後に語る。
「フローラ嬢と話すとグラッ(価値観)ときてビーン!ときて(閃き)ゾクゾク湧くんです(政策が)」
「当代随一の頭脳を誇るラルフ様、どうなさったのですか(語彙力どうされたのかしら)もったいない……」
仕事のことしか頭にない冷徹眼鏡と無駄使いをすると体調が悪くなる病気(メイド談)にかかった令嬢の話。
文字数 39,586
最終更新日 2023.02.28
登録日 2022.10.10
王宮の食堂で働くライラは、文官のエドガーに求婚されていた。
彼は神童と呼ばれていて、今も天才と呼ばれている。それなのにいつも忙しそうに書類整理をしている。空腹や徹夜で倒れたり。この人出世コースから外れたのかな、と思っていたら。
【鈴蘭令嬢が羞恥に耐える話】のシスコン兄、エドガーの話です。
※1/18 タイトル変更しました
文字数 21,398
最終更新日 2023.01.18
登録日 2022.11.20
燃えるような赤髪が人気のシュラクは「華劇座」の看板役者。一目惚れをした人を探していた。手がかりは龍の意匠の服と仮面と、しなやかな手。舞の名手だと思ったその人を探している。
一座が巡業する場所で聞き込みをしていた。
シュラクは龍の番と呼ばれた伝説の女がいるとの噂で、わざわざ公演の準備中に一人でやって来た。
知り合いのいない、西の大陸へ。
一方、新婚生活を送る騎士のカイと娼婦見習いだったリナ。
カイが以前に赴任していた東の大陸でのことをリナが聞いたのが喧嘩のきっかけ。
シュラク、カイ、リナの持っている断片的な情報が錯綜する。
文字数 22,541
最終更新日 2023.01.12
登録日 2022.12.30
やる気なしモテ講師のタラタラ講義。
本居宣長「うひ山ふみ」についての解釈。
勉強をすべてエロ解釈したら理解が捗ると、松山先生が言っていた。
文字数 3,974
最終更新日 2022.12.24
登録日 2022.12.24
錬金術師、メイ・アルテミオは仮面で顔の上半分を隠している。
ほっそりとした手足から少女だということはわかる。薬作りにのめり込んだ彼女は魔力が少ないことを婚約者から馬鹿にされて婚約破棄をした。彼女の作る薬ほしさに寄ってきた怪我の多い童顔の騎士リュート。
無愛想な少女錬金術師と怪我の多い騎士の話
共通の世界の話があります。
「俺の~」「私の~」シリーズ
登場人物が被る程度で、この話は単独でも読んで頂けます。
「俺たちの幕間」に番外編SSを書いてます。そちらは他の作品のネタバレもあります。
文字数 12,819
最終更新日 2022.12.23
登録日 2022.11.10
娼婦見習いのリナは、客引きや娼婦のお使いなどをしていた。いよいよ一人前の娼婦になるという時に気づいてしまった。
私、恋をしてないわ、と。
誰でもいいからサクッとプライベートで抱かれてみたい。
そんなフワフワした女の子が目を付けたのは、騎士団のカイ。
蛇と呼ばれている。細身、すばやい、どんな隙間も入れる。東洋の血が入っていていつも笑っているように見える目。
先輩娼婦からの情報も「初めての相手」として望ましい。とリナは思った。
「カイさん、小柄だし早くて細くてすぐ終わっちゃうって聞きました!お願いします!」
「……何やて?ちょっと詳しく教えてくれへんかお嬢ちゃん」
(あれ、目が、笑って……ない?)
※【下品注意】
ヒーローと娼婦たちの会話がわりと即物的で下品ですので、ご注意ください。
エロシーンの章には※をつけています。
うっかり娼婦× 糸目関西弁の騎士(間諜や潜伏が主な任務)
「私のいとしい騎士様」「俺のゆるせないお嬢様」「私のかわいい騎士さま」「俺のかっこいい彼女」
と同じ世界です。上記作品のヒーロー、ヒューゴの同僚のカイの話です。
文字数 21,478
最終更新日 2022.12.18
登録日 2022.12.08
黒の騎士と呼ばれるヒューゴと、元貴族令嬢のマリアは両思いとなった。平民の暮らしに慣れようとするマリアと、奮闘する彼女を見守るヒューゴ。
その二人を焦れったいと思いながらも応援する周囲の人々。
「私のいとしい騎士様」「俺のゆるせないお嬢様」「私のかわいい騎士さま」の続編です。
文字数 5,996
最終更新日 2022.12.05
登録日 2022.12.05
黒の騎士と呼ばれるヒューゴ。黒髪黒目、細身、無愛想、頬に残る魔獣の爪跡。若い女性には怖がられていた。貴族令嬢のマリア以外からは。平民となったマリアと両思いとなってからの話。
「私のいとしい騎士さま」「俺のゆるせないお嬢様」の続編です。
文字数 4,583
最終更新日 2022.12.04
登録日 2022.12.03
社交界でのエリーゼの評判といえば清楚、物静か、上品。鈴蘭のようだと讃えられている。
そんなエリーゼの恋人は遊び人と名高いアルフレッド。
アルフレッドにとって遊びの恋の一つだと,周囲もエリーゼも思っていた。
アルフレッドは本気でエリーゼを想っていた。
「なんで逃げられると思ったのかな?」
遊び人の最後の恋に震える鈴蘭令嬢。
文字数 32,448
最終更新日 2022.11.20
登録日 2022.05.07
令嬢に好意を寄せられて、向き合おうと決意したとたんに逃げられて落ち込んで執着してちょっと気持ち悪い拗らせ方をしてしまった騎士の話。
「私のいとしい騎士さま(注:付き合ってません)」のヒロイン視点。
どちらの話が先でも多分大丈夫です。
文字数 5,199
最終更新日 2022.11.05
登録日 2022.11.02
ふわふわにこにこした令嬢が黒の騎士と呼ばれる乱暴な男を好きになる話
11/1 タイトル変更しました。
ヒロイン視点の姉妹作
「俺のゆるせないお嬢様(注:付き合ってません)」
文字数 5,932
最終更新日 2022.10.31
登録日 2022.10.31
梨杏は母譲りの美声と父譲りの学識を持った下級貴族の娘。母は王宮へ推薦する楽士の私塾の講師。父は年に数回は王宮へ招かれる学者。庶民と変わらない暮らしをしていた。
本が何よりも好きで、王宮の書庫が大好き。子供の頃は両親について行ってわざと迷っては書庫に潜り込んだ。
しかし大人になってからは難しく、下女か侍女の募集を狙っていた。
中華風設定です。
色気妖怪と呼ばれる帝弟と書痴娘
文字数 3,721
最終更新日 2022.10.26
登録日 2022.10.24
ギルドの受付嬢をしているエフィ。鑑定スキルを持っているので登録も担当している。体液を採取して鑑定する。個人情報なので、個室で二人っきりで体に触れることも多い。色々な種族にエロいことをされる。
文字数 4,738
最終更新日 2022.10.02
登録日 2022.08.30
フードすっぽり魔術師団長×愛され待女
第二王女殿下付きの侍女、リーゼロッテは17才の男爵令嬢。小柄なためか幼く見られるのを気にしている。
王宮で働く先輩たちは恋愛結婚が多い。リーゼは魔術師団のリューバー団長に憧れていた。誰も素顔を見たことはないけれど、そのミステリアスな感じがたまらないと姿を見かけては喜んでいた。
周囲はそんなリーゼをお子様扱いで半ば呆れていたけれど、あることをきっかけに二人は急接近。
※エブリスタの過去作に加筆しました
文字数 12,956
最終更新日 2022.02.09
登録日 2022.02.06