二重生活小説一覧
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ヴァニタートゥムラントのマクシミリアン公爵家の息子ハンスは、7年いた陸軍を除隊し、実家に戻って来ていた。
20歳で正式に入隊して以降、数々の武勲を重ね着実に昇進していたハンスは、「未来の将軍」候補と目されていたが、バラクラーヴァ会戦で足を切断する負傷してからというもの、まるで別人のように塞ぎ込むようになってしまった。
そんな彼を心配した幼馴染みのアルトゥールが、気晴らしに小旅行に誘う。
まったく気乗りしないハンスだったが、アルトゥールから「地獄にいたお前の病は、天国で癒やされるしか手段はない」と説き伏せられ、強引に連れ出されてしまう。
向かった先は深い森の中にある女子修道院。別名《愛の園》と呼ばれるこの修道院では、信徒を癒やす「月の宴」と呼ばれる日があるのだという。そして、明日はその「月の宴」が行われる満月の夜だった。
アルトゥールの話を、信心深いハンスはくだらないと一笑に付していたが……。
文字数 5,329
最終更新日 2024.05.05
登録日 2024.05.02
好きになった人と念願の番になり、幸せな日々を送っていたのに…
番の「運命の番」が現れ、僕の幸せな日は終わりを告げる
彼の二重生活に精神的にも、肉体的にも限界を迎えようとしている僕を
慰めてくれるのは、幼馴染の初恋の相手だった
文字数 33,448
最終更新日 2024.02.12
登録日 2023.12.26
彼女は毎晩俺を訪れて物語に耳を傾けるが、昼間の彼女は俺を知らない。昼間の二人は他人同士だけれど、真夜中には確かに二人は愛し合っている。しかしある夜、昼間の彼女が恋人を伴って帰宅したのを俺は見てしまう。
文字数 7,393
最終更新日 2023.03.13
登録日 2023.03.13
「手違いで死んでしまったようだ。次の転生先は違う世界だから。一応、王女とか容姿とか
優遇しておいたから。チートなんて小説の中だけ、記憶の持ち越しはなし。じゃよろしく」
綺麗な女性が頭を撫でながら「生まれてきてくれてありがとう」と額にキスを落とした。
頭を撫でられながら眠りにつく。
「ほら、タカシ。そろそろ起きないと遅刻するわよ?」
目が覚めると、母親が鬼のような形相でたって居た。
タカシとして眠りにつくとエンヴィとして目が覚め、エンヴィとして眠りにつくとタカシ
として目が覚める。二人分の人生を過ごす事になったのであった。
二人の人生の十四年が過ぎた。体感的には二十八年になる。
これは死んでないのに次の世界へと転生してしまった
二十八歳ニート、タカシと
十四歳王女エンヴィの人生を交互に繰り返す
そんな物語である。
文字数 1,538
最終更新日 2019.04.11
登録日 2019.04.11
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