BL 辺境伯小説一覧
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フレデリック・デュシャンは旅をしていた。農奴の親を早くに亡くし、農業を手伝いながら各地を転々としていたところ、子どもが川に落ちたところに居合わせた。
川に流され、溺れていく子どもを見てフレデリックは思い出した。
前世では栄井碧斗(さかいあおと)として生きていたことを。なぜなら、今目の前で死に瀕している子どもが、碧斗として生きていたときの愛娘にそっくりだったからだ。
碧斗は死の半年前にその愛娘を失っていた。
──娘を再び死なせるわけにはいかない!
その思いで川に飛び込み、大人でも危険な激流の中から男の子を救い出した。
その溺れていた子どもは娘に瓜二つではあったものの、もう少し年のいった少年で、彼はその土地で知らぬ者は誰もいないほど有名な、シャルル・オーヴェルニュ辺境伯の息子だった。
医者に見せても大した症状ではないと言われたが、シャルルの息子アレクサンドルの意識は戻らない。
そして、アレクサンドルが川に落ちたことの裏に、シャルルに対する陰謀があることを知る。
アレクサンドルを救おうと奔走し始めたフレデリックは、それと並行してシャルルに対する悪巧みを阻止しようと立ち上がることになる。
文字数 13,918
最終更新日 2024.11.03
登録日 2024.10.31
執事のローレンスは主人である魔族のドグマ・ダークファントム辺境伯にアソコを女性器に変えられてしまった。前に仕えていた伯爵家のフランソワ様からの手紙を見られて怒らせてしまったのだ。
元に戻してほしいとお願いするが、「ならば俺への忠誠を示せ」と恥ずかしい要求をされ……。
<魔族の辺境伯×カントボーイ執事>
文字数 46,548
最終更新日 2024.09.26
登録日 2024.08.10
「『姫』であるマリーノ・ゴールド伯爵令息より拒絶され婚約破棄となったため、フレデリック・コルヌイエ・リシュリュー小公爵より、『騎士』の資格を剥奪する」
その言葉を皇帝陛下から言い渡されたフレデリック・コルヌイエ・リシュリュー小公爵は絶望した。男しかいないこの世界では『姫』と『騎士』と呼ばれるふたつの役割により生殖をおこなう。
『姫』とは美しい花のような存在で『騎士』から愛され守られる存在で、『騎士』とは『姫』に忠義を捧げて守り愛し抜く存在であるとされている。
『騎士』は自らが愛する『姫』を選び、『騎士』に選ばれることで『姫』となる。『騎士』は『姫』に選ばれなかった者がなり、愛と忠義を捧げる『姫』を求める存在となる。
全ては愛される『姫』が優位な世界。
その世界で、一度忠義を捧げた『姫』から拒絶された『騎士』は『落伍騎士』とされ以降『姫』への求婚を禁じられる。
自身が『姫』となる以外では、事実上、独り身で生きることが確定する。
一般市民であればそれでも構わないが公爵家の嫡男であるフレデリックにとってそれは最大の瑕疵となり、家を繋ぐことができない以上は家督も継げないため家からも追い出されることを意味していた。
プライドの高いフレデリックは絶望からその場にへたりこんでいた。周囲で嘲り笑う声が響く中、ある男がフレデリックの側に進み出た。
それはずっとフレデリックをなぜかライバル視してきた辺境伯にして現在帝国最高の騎士と誉高いマティアス・ベラドンナ・バーデンだった。
「……辺境伯卿、私に何か御用ですかな」
「もう、そのように無理をしないでください。美しい姫君にこの冷たく汚れた床は似合わない」
何故かお姫様抱っこでマティアスに持ち上げられたフレデリックにさらに信じがたい言葉が聞こえる。
「では……皇帝陛下の甥であり《《麗しい青薔薇の姫君》》である、フレデリック・コルヌイエ・リシュリュー小公爵との婚姻を認めて頂きたい」
初恋拗らせヤンデレ騎士に連れ去られてらちかんされたフレデリックの運命はいかに!?
※が付くところは背後注意な性的な表現があります。
文字数 62,444
最終更新日 2024.08.19
登録日 2024.07.15
侯爵家の3男に生まれたユリは家族にも愛されず離れの部屋で過ごしていた。
婚約が決まり、婚約者とも穏やかに過ごしていたが婚約者が運命の番と出会い婚約破棄されてしまう。
落ち込んでいるなか、次の婚約が決まってしまう。
しかしその婚約者は敵を諸共葬るが、まるで熊のように恐ろしい男と有名な辺境伯だった…!
ハッピーエンド保証
今回はR18に挑戦したいと思います。
※印がR18シーンになります。
お気をつけください。
文字数 17,413
最終更新日 2024.07.19
登録日 2024.07.09
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