微妙な距離感 小説一覧
5
件
1
2
重たい足取りで帰路につく桐谷未来。
同じ職場の先輩・浅倉陽介と改札前で出会い、ぎこちない会話の中で彼の“ちょっとした優しさ”が差し込む──。
コンビニスイーツを分けてもらったその瞬間、未来の胸の奥には、ほんのりとした温かさと、“変わった”気持ちが芽生え始める。
普段は淡く、静かな日常の陰に潜む心の揺らぎを描く、ささやかな恋の始まり。
※一人称視点 note連載していた小説の加筆&リメイク
文字数 6,697
最終更新日 2025.11.20
登録日 2025.11.04
3
何気ない帰り道、ふとした会話、心に残る景色。
そんな「ありふれた日常」の隙間から生まれる物語を集めました。
恋や友情、そして心の揺らぎ。
誰かの記憶と重なるような、短編小説集です。
※ note小説記事を移植&リメイク、加筆した短編をまとめて読める小説になっています。
文字数 22,169
最終更新日 2025.11.20
登録日 2025.10.03
4
月曜日の朝。
教室のドアを開けると、また彼がいた。
「君、また間違えた?ここは2-Bだよ。」
それは、今週四度目の「間違い」。
でも、彼の声には驚きよりも、どこか懐かしさが混じっていた。
まるで、何度もこの瞬間を繰り返してきたかのように。
16歳の少女と少年。
同じ学校、同じ教室、同じ月曜日。
日常は続いているように見える。
家に帰って、眠って、また朝が来る。
でも、次の日は決して「火曜日」にならない。
彼女はまだ気づいていない。
世界が少しずつ、確実に、狂っていることに。
彼はもう感じている。
この繰り返しの中に、何かが隠されていることを。
教室の時計は止まったまま。
友達の言葉は昨日と同じ。
空には一つも雲がない。
そして、彼女はまた、2-Bのドアを開ける。
これは、存在と非存在の狭間で出会った二人の物語。
繰り返す月曜日の中で、少しずつ変わっていく心。
そして、いつか訪れる「火曜日」が、すべてを終わらせる。
君に会うたび、世界が少し違う。
その違いが、やがてすべてを変える。
文字数 14,950
最終更新日 2025.08.11
登録日 2025.07.28
5
政権交代後の過渡期にあるグスタール王国。
通称「森のひと」と呼ばれる亜人、猫型の獣耳を持つ狩猟民族のリーフィアは、ひょんなことから王妹シルフィールの従者として王城に出仕することとなった。
不慣れな環境といわれのない差別に悪戦苦闘する日々の中、彼女は主の兄である若き国王クリストハルトに奇妙な違和感を抱く。
その違和感の正体を知った時、彼女に降りかかることとなった思わぬ災難とは……!?
「やらしい意味じゃなくて、オレ、純粋にもふもふしているの好きなんだよね。獣耳、可愛いからずっと触ってみたかったんだ」
は……? 屈託のない顔で何とんでもないこと言っているのよ。そんなセクハラ、許すわけないでしょ!
―――そう、思っていたはずだったのに。何がどうして、こんなことになってしまったんだろう……?
因果な運命に巻き込まれてしまった真面目で不愛想な猫耳娘と、彼女の獣耳がいたくお気に入りの軽薄なワケあり影王、そんな二人が紆余曲折を経て秘密の主従に至るまでの物語。
文字数 115,479
最終更新日 2019.11.22
登録日 2019.09.06
5
件