逃がした魚は大きい小説一覧
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「リスティナ、お前に婚約破棄を告げてやる」
クソデブ王太子に婚約破棄を告げられ嬉しすぎて泣いてしまいました。
「僕のような容姿端麗な美男子との婚約破棄が辛く泣いてしまうのは仕方ないことだ。
恥じる事ではないぞ」
「もういい。強がるな。僕も男子として責任は取らなければならない」
「婚約破棄はするが、お前は妾にしてやる。だからもう泣くな。
美少女が台無しだぜ」
鏡見た事あるのかしらこのクソデブは。
「僕は真実の愛に目覚めたんだ」
「お前の妹のエミリナを真剣に愛しているんだ」
「このクソデブ息子がぁ。お前は死罪じゃぁ」
国を護ってきた聖女の私とかってに婚約破棄するのだから、
国王陛下が許すわけがありません。
「鉄板の上で焼き殺しだぁ。
焼肉が大好きなお前にはお似合いの罰だぁ」
国王陛下の怒りを買ったクソデブは鉄板で焼肉処刑の罰です。
「助けてくれ。僕が悪かった。許してくれ」
クソデブが熱鉄板の上で額をつけて土下座します。
許すわけがありません。そのまま焼かれ死ねクソバカデブー。
私の物をなんでも欲しがる妹は私の婚約者まで奪ったのですから、許してはおけません。
いえ、奪ってくれて感謝してるんですがね。
それはそれ。
焼き専門娼館で致命傷になる事なく老衰死するまでずっと焼かれ続け苦しんで貰います。
ざまぁ(笑)
もう殺して?ばーか。貴方はあと80年は焼かれ続けるのよ。
優秀で精悍な第2王子に溺愛され私は幸せです。
私も愛しているわよ、エイブレット。
私達は愛し合い幸せに暮らしていきます。
あ、でもね。言いたかった事が一つ。
国王陛下、貴方もそこそこのデブよ。
というわけで、国王陛下もかりっと焼いておきましょうか。
文字数 1,008
最終更新日 2020.12.29
登録日 2020.12.29
「クラリッサ、お前に婚約破棄を告げてやる」
「お前は妹のユフィを虐めていただろう」
はぁ~?妹と家族に虐められていたのは私なんですが。
「お前のような馬鹿は婚約破棄聖女の資格剥奪国外追放だ」
あら、本当にいいんですか。
貴方のようなぼんくら伯爵令息がのんびり生きてられたのは
聖女の私が守っていたからなんですけどね。
まぁ、苦しんで死にたいようなのでどうぞご自由に。
私を虐めていた両親と妹も苦しんで死ぬようです。
ざまぁ(笑)
「クラリッサ、お前は本当に素晴らしい能力の持ち主だ」
隣国の王太子は私の能力を分かって正しく評価してくれています。
「聖女としての能力よりも、お前の事を愛している」
元婚約者なんかとは違って本当に私の事を愛してくれています。
私も愛しています。
え?今更戻ってきてくれですか。
戻るわけないじゃないですかばーか(笑)
婚約破棄された私は隣国の王太子に正しい評価をされ愛されて幸せに暮らしているので
絶対に戻りません。
私、幸せです。
両親と妹に虐げられても聖女としての訓練を続けた私にやっと報われる時が来たのです。
馬鹿婚約者と毒家族達も報われて下さい。
自分達がしてきた報いを受けて下さい。
それがどれだけ苦しくてもつらくても、それが報いなのですから。
私には助けようとしても助ける事はできません。
文字数 1,107
最終更新日 2020.12.20
登録日 2020.12.20
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