ゆっくり近づく距離小説一覧

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恋愛 連載中 長編 R15
「ルシナお姉さまよりも私のことが好きだと言うのだから、仕方がないじゃない」  なんでも欲しがるわがままな妹に婚約者を奪われた私、ルシナ・アルベール。  事業に失敗続きの父に加えて、義母と妹の散財。おかげでわが家は没落寸前。  そんな時、アルベール家に手を差し伸べてきたのは若き実業家の男、グレン。交換条件は私との結婚。 「この結婚には裏があるはずよ」  怪しむ私の前に現れたのはスラッとした高身長に、金髪碧眼の端正な顔立ちの男性。内心、ときめいてしまった私。  だが、参加した舞踏会で彼の愛人と思わしき女性からけん制され、挙句には彼と友人の会話を聞いてしまった。 「お嬢さまはお嬢さまらしく、綺麗な鳥かごにいるのがお似合いだ。せめて大事にしてやるさ」  平民出身の彼が欲しているのは身分。彼は貴族社会に進出したいがために、私を選んだのだ。  ……上手い話は、そう転がっているわけではないわね。  それならいっそ、政略結婚だと思って割り切るわ!!  我が家の借金を払ってくれてありがとうございます!!  将来的に離婚したいのなら、私は田舎に引っ込みましょう!! 愛人がいるもよし!!   だけど隠し子だけは事前に言ってくださいね。   「私たち、白い結婚にしません?」 「――ふざけるな」    彼に切り出したが、バッサリ拒絶された初夜。  それになぜか結婚後もドレスに装飾品、山のような贈り物。   どうした、旦那さま。借金を払ってくれただけで十分です。もう贈り物は結構ですから。  そして最近、妹と一緒にいるのを見かけたのですが。  あなたも妹がいいって言い出すのかしら?       元婚約者のようにーー。
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文字数 136,910 最終更新日 2024.06.21 登録日 2024.05.24
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恋愛 完結 長編
私はフェブリール男爵家の次女として生まれた。 名は──もうなんだったか、忘れてしまったけれど。 皆、私を“出涸らし”と呼ぶ──。 姉のローゼリアが聖女として認定されてから、いつしか名前すら呼ばれることなく、家事を一手に引き受けてきた彼女は、お風呂場の掃除中に滑って頭を打ち、前世を思い出した。 「生まれてきて……ごめんなさい……」 涙を流し今世に絶望する彼女は、昔姉に聞いた森に住む怖い魔法使いの話を思い出す。 そして思い至った。 そうだ、来世に期待しよう。──と。 嫌というほど叩かれた。鞭でぶたれた。もう痛いのは嫌だ。 できるだけ痛み無く、楽に、綺麗に来世に行きたい。 彼女は森へと旅立った。噂の悪い魔法使いに、【痛み無く、楽に、綺麗に】来世へ送ってもらうために。 悪い魔法使いと言われる若き公爵オズ・ジュローデルと出会い、彼に【セシリア】という名前をもらい、居場所をもらった彼女は、そこでオズやケットシーの【まる子】、グリフォンの【カンタロウ】と共に、魔法薬茶の薬草を育てながら人々と触れ合い生きていく。 やがて彼女の本当の力が目覚めて──? 出涸らしと呼ばれた死にたがり令嬢と、クールで実はうぶな悪い魔法使いの、ハートフル恋愛ファンタジー。 セシリアの明るい来世は──!? 他サイトでも連載中。
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文字数 143,586 最終更新日 2024.04.22 登録日 2024.04.10
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