転生じゃない小説一覧

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「奴隷の反乱」と呼ばれた世紀の大事件は、たった一人の少年による犯行であった。
7年前、アーガスト王国――絶対的安息の地と謳われたその大国は、たった一人の奴隷少年によって震撼させられた。
彼は奴隷を使役する者を次々と襲い、その剣により多くの命を散らした。貴族も平民も関係なく、彼の刃は「差別」という構造そのものを切り裂こうとしていた。
やがて王国は、わずか九歳の少年の討伐に軍を出動させた。
当時の第三師団長が、少年討伐の任を預かるも、敢え無く敗北。
最終的に剣聖――アーガスト最強の剣士が剣を取ることとなる。
三日三晩の激闘の末、少年は剣聖に敗れるも、習わし通りに、彼には「剣鬼」称号が与えられた。
少年は剣鬼となったあかつき、剣聖に願い出た。
「奴隷を人として扱ってほしい。」
剣鬼誕生の明くる日、アーガスト王国から奴隷は只の一人も居なくなった。
文字数 80,549
最終更新日 2025.03.01
登録日 2025.01.13
激しい雷雨の夜、死を覚悟する傷を負ったラファーガはひとりの修道女に拾われる。名も出自も確認せず、献身的に世話をする彼女に惹かれたラファーガは少しずつ自分を受け入れ変化していく。 「あなたは既に乗り越える術をお持ちです」 ラファーガは進むべき道は全て神が用意されているのだという彼女の言葉を理解できないまま、それでも前に進むため彼女を支えに生きる。
そして五年後……。誓いを胸に立ち上がったラファーガとの誓いを果たすため、彼女は共に生きる覚悟を決めていた。しかし、再会した彼女はラファーガが神聖化していた存在とはかけ離れているようで、徐々に彼女の様々な表情が見えてくる。
文字数 129,198
最終更新日 2023.09.30
登録日 2023.07.28
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