10歳らしからぬ頭脳小説一覧

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「よくやった、ワルター」  謁見の場で王弟殿下に『仕掛けた』ら、滅多に褒めない父から良い笑顔で労われた。  ***  社交界デビュー当日、1人の子息が王への謁見に臨む。  ワルター・オルトガン。  ちょっぴり他より頭が回る10歳の少年だ。  留守番の母からお土産話を期待され、しかし「そんなに都合良く何かがある筈なんてない」と思っていた矢先に訪れた、謁見の時。  彼は思ってしまったのだ、「何だコイツは」と。  相手は年上、しかも王族。  しかし怯まず怖じず胸を張って、頭脳を武器に常識の斜め上の立ち回りをする。    これは、そんな物語。  ◇ ◇ ◇  この作品は『効率主義な令嬢シリーズ』のスピンオフ作品です。  本編の主人公、伯爵令嬢・セシリアの父ワルターの社交界デビュー『やらかし』エピソードを収録しています。  是非とも本編と合わせて「この親にしてこの子あり」な様をご堪能ください。
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文字数 16,212 最終更新日 2021.06.18 登録日 2021.05.27
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