【完結】伯爵子息・ワルターは、国を想ってほくそ笑む。

「よくやった、ワルター」
 謁見の場で王弟殿下に『仕掛けた』ら、滅多に褒めない父から良い笑顔で労われた。

 ***

 社交界デビュー当日、1人の子息が王への謁見に臨む。

 ワルター・オルトガン。
 ちょっぴり他より頭が回る10歳の少年だ。


 留守番の母からお土産話を期待され、しかし「そんなに都合良く何かがある筈なんてない」と思っていた矢先に訪れた、謁見の時。
 彼は思ってしまったのだ、「何だコイツは」と。


 相手は年上、しかも王族。
 しかし怯まず怖じず胸を張って、頭脳を武器に常識の斜め上の立ち回りをする。
 
 これは、そんな物語。


 ◇ ◇ ◇


 この作品は『効率主義な令嬢シリーズ』のスピンオフ作品です。
 本編の主人公、伯爵令嬢・セシリアの父ワルターの社交界デビュー『やらかし』エピソードを収録しています。
 是非とも本編と合わせて「この親にしてこの子あり」な様をご堪能ください。
24h.ポイント 0pt
154
小説 193,603 位 / 193,603件 ファンタジー 44,774 位 / 44,774件
●この作品の本編(第2部)は、こちらから。
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伯爵令嬢が効率主義の権化になったら 〜厄介事(第二王子と侯爵子息)が舞い込んできたので、適当にあしらいました〜
セシリア(10歳)が、社交界デビューをきっかけに遭遇した様々な思惑と面倒事を『効率的』に解決していくウィニングストーリー。

●本編の前日譚(主人公・セシリアの幼少期(第1部))から読みたい方は、こちらから。
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幼伯爵令嬢が、今にも『効率主義』に目覚めちゃいそうですよ。
セシリア(4歳)が様々なチャレンジの中で『効率的な生き方』について学んでいく成長ストーリー。 

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