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序章 新天地と仲間との出会い
28話 解体
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解体場に着き、近場の人に初めて依頼を受けるというと、主任のバートという中年の男の下に通された。
熊耳の獣人のハーフだ。
「おめえ噂のルーキーか!
噂通りでけえ奴だな!
忙しい時に来てくれて助かるぜ!」
「タイガだ、よろしく頼む。」
「バートだ、よろしくな!
解体はしたことあるか?」
「ああ、熊・・失敬、鹿とか猪は良く解体していたぞ。」
故郷では幼い時に山に放り込まれ色々狩っていた。
気配の消し方や氣の読み方はそれで掴んだ。
「ははは!そりゃ教える手間が省けて助かる、最近北の山脈から大量に魔物が湧いて来てなー、大規模討伐が行われてその後処理が大変なのよ。
コボルトもその時に大量に獲れたんだ。
毛皮が結構需要高くてな。既にいくつか商会から買い手がついちまってるんでやらなきゃならねえ。
後にも控えている魔物が多くて大忙しってわけだ。」
めんどくさそうに話をするバート。
コボルトというのは体長1メートルぐらいの2速歩行する犬の魔物だ、手が発達しているので石を投げたり木の枝を振るってきたりする上に鋭い牙で噛みつかれると大怪我になる。
姿は愛らしいのだが舐めてると痛い目を見る。
周りをみると作業場の一画には沢山のコボルトが積まれていて、大勢の人がコボルトの死体と格闘している。
皮を剥がす人、肉を削ぐ人など分業して作業を行なっているようだ。
「コボルトは皮、肉、骨、内臓、あれば魔石に分ける。皮は売り物、肉は油を絞る。骨は肥料、内臓は燃やしちまうな、そんな感じだ。どんな感じにしてるのか手本は周りを見てくれ。とりあえず1匹やってみるか。」
「ああ、そうしよう。」
バートがコボルトの死体を持ってくると作業台の一つを借りる。
作業台には牛刀や斧、鋸などが置かれているのでそれを借りる。
作業台に横たわるコボルトをみるとエドガーが思い浮かぶ。
こういう場合は無心で作業するに限るな。
魔石が無いか氣を流して確認。
まずは腹を裂き内臓が破れないように取り出すと、裂いた腹をとっかかりに力任せにかつ丁寧に身と皮の間に牛刀をあてがってベリベリ皮を剥ぐ、骨を気にせずにざっくり身を切り分け、風魔法で骨から肉を剥がして完了。
楽勝!
熊耳の獣人のハーフだ。
「おめえ噂のルーキーか!
噂通りでけえ奴だな!
忙しい時に来てくれて助かるぜ!」
「タイガだ、よろしく頼む。」
「バートだ、よろしくな!
解体はしたことあるか?」
「ああ、熊・・失敬、鹿とか猪は良く解体していたぞ。」
故郷では幼い時に山に放り込まれ色々狩っていた。
気配の消し方や氣の読み方はそれで掴んだ。
「ははは!そりゃ教える手間が省けて助かる、最近北の山脈から大量に魔物が湧いて来てなー、大規模討伐が行われてその後処理が大変なのよ。
コボルトもその時に大量に獲れたんだ。
毛皮が結構需要高くてな。既にいくつか商会から買い手がついちまってるんでやらなきゃならねえ。
後にも控えている魔物が多くて大忙しってわけだ。」
めんどくさそうに話をするバート。
コボルトというのは体長1メートルぐらいの2速歩行する犬の魔物だ、手が発達しているので石を投げたり木の枝を振るってきたりする上に鋭い牙で噛みつかれると大怪我になる。
姿は愛らしいのだが舐めてると痛い目を見る。
周りをみると作業場の一画には沢山のコボルトが積まれていて、大勢の人がコボルトの死体と格闘している。
皮を剥がす人、肉を削ぐ人など分業して作業を行なっているようだ。
「コボルトは皮、肉、骨、内臓、あれば魔石に分ける。皮は売り物、肉は油を絞る。骨は肥料、内臓は燃やしちまうな、そんな感じだ。どんな感じにしてるのか手本は周りを見てくれ。とりあえず1匹やってみるか。」
「ああ、そうしよう。」
バートがコボルトの死体を持ってくると作業台の一つを借りる。
作業台には牛刀や斧、鋸などが置かれているのでそれを借りる。
作業台に横たわるコボルトをみるとエドガーが思い浮かぶ。
こういう場合は無心で作業するに限るな。
魔石が無いか氣を流して確認。
まずは腹を裂き内臓が破れないように取り出すと、裂いた腹をとっかかりに力任せにかつ丁寧に身と皮の間に牛刀をあてがってベリベリ皮を剥ぐ、骨を気にせずにざっくり身を切り分け、風魔法で骨から肉を剥がして完了。
楽勝!
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