黄昏一番星

序章 新天地と仲間との出会い

27話 最初の仕事

不動産屋の予定が一瞬で終わったので時間はまだ昼には少し時間がある頃だ。
今からでも解体の仕事ぐらいはできるだろうと思いギルドで解体依頼の掲示板を覗いていた。

大きな掲示板に張り出された紙は1枚。
紙にはこうある。

本日解体予定
コボルト、ランクF、定員50、解体費１匹100ロング
ドスグリズリー、ランクD、定員3、解体費1体500ロング
テンペストコブラ、ランクC、定員2、解体費１匹700ロング

ドスグリズリーとテンペストコブラの方は棒線で消されているがコボルトは残っているしちょうどランクF
俺でも受けれる。

定員50ということは50匹以上コボルトが獲れたということなんだろうか。
とりあえず受付に依頼を受注しに行く。

「あなたが噂のタイガさんですか！！
昨日はあなたの噂で持ちきりでしたよ！」
そう言ってくる解体部門の受付の女性。
狐耳の獣人のハーフだ、このギルドは色んな種族が働いているようだな。

「噂ってどんな？」
「Sランクだとか、魔族を素手で引き裂いて食っていたとか、小さいペンに苦心してるのが可愛かったとか、ジャッキーさんに求婚して振られたとか。」
「してない。」
「そうですよねー、みなさん面白おかしく言ってるだけです。」

1日でまあ良く話題になるものだ、気になりはするがこのぐらいはいいか。

「とりあえず受注受付はしました。解体場の場所はギルドの建物から南に少し行くとでっかい倉庫がありますからそこです。
コボルト多すぎるって部長嘆いてたんでじゃんじゃん捌いちゃってくださいね。解体費用も割り増しになってるんです。稼ぎどきですよ。」

この受付は焚き付けるのがうまいな。
稼ぎどきと言われてやる気が出てくる。
そのまま行っても大丈夫とのことなので早速解体場に向かった。