【完結】追放された聖女は隣国で…神王に愛され求婚される

第３章

ヒルダのお仕事

学園を卒業したら私はラハルト様と結婚するのよね？

アーライ神であるラハルト様と結婚するのだから、私って今よりも色々制限されちゃうのかな？

ヒルダは考え事をしながらお手軽浄化グッズを作っている。

マリッサが用意してくれた綺麗なカットの石を全て浄化に特化したパワーストーンにするのだ。

石に触って話しかけるというのが最近のヒルダのやり方である。

ただヒルダのいる場所に置いておくだけでも浄化石は作る事が出来るのだが、触れて話しかける事でより強力なモノが出来ると分かってから作り方を変えたのだ。

眠る時に石を放置してヒルダから溢れ出す魔力を石に吸収させて、翌日は石に触れて話しかけるという作業を行うのだ。
 
その後に、マリッサの手作りの守り袋に詰めて出来上がりなのだ。

この浄化石は、神殿やギルドの売店で購入出来るのだが一人で買える量は制限されている。

最初に売り出した時にまとめ買いした商人が高値で転売した事がある為、規制する事になったのだ。

浄化作用が無くなると石が真っ黒になる為、黒くなった石と守り袋を持ってきてくれた者は一割引で新しい浄化石を購入出来るのだ。

浄化石を持ち歩く事で悪しきモノに憑かれたり、悪しき想いに惑わされたりしなくなるわけではないけれど…

空気や水を浄化する為に買うご婦人から、ダンジョンで毒や麻痺、呪いなどから逃れる為に定期的に購入する冒険者など…

ヒルダの作る浄化石には、一定の固定客がついているのだ。

好みのアクセサリーを選んで浄化作用をつけるサービスも最近人気で、女性客のリピーターが増加している。

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私が結婚しちゃうと、たまにギルドで依頼受けたり、神殿でアルバイトしたり出来なくなるのかな？

結婚する前に、ラハルト様に相談しておかないと！

ラハルト様に相談する前にマリッサに話を聞いて貰わないとね！