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一往復で失神

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まだそこまで熟れていない、それでも健気に絡み付く柔らかい肉がたまらない。カリ首でひだをぞりぞりと逆撫でると背筋にゾクゾクと快感が宿る。歌見への快感も強いようで、後孔の締まりがぎゅうっとよくなるのもイイ点だ。

「くっ、ぅ……ふっ、んんっ! イくっ、イっ、ぐぅうっ! ぅ、あっ、はぁっ、きもちぃ、きもぢっ、ぃいっ……!」

歌見に動くなと言われてはいるが、少しの身動ぎなら彼に気付かれることはないので、彼の弱点を抉ってやったり俺のイイところを擦らせたりなどの微調整は可能だ。

「はぁっ、あっ、あぁあーっ! イぐっ、イっ、くぅうぅ……! 水月っ、みづっ、ぎぃ……きもちぃ、これ気持ちっ、ひぃっ……あっ、ぁ、あぁあっ! ん、ふ、ゔっ、ぅゔゔ……」

まぁ、今の歌見なら俺が動いても気付かないかな? いつの間にか手も離されていて手が少し寂しいし、歌見の太腿でも触ろうと手を伸ばす。

「んっ……うご、くなっ」

ぺちっ、と歌見に手を叩かれた。半ばトランス状態のようなものになっていて、俺の動きなんて気にする余裕はないだろうと思っていたけれど、彼は案外俺を見ていた。

「俺が、やるから……あっ、ぁ……あぁあっ! ぁ、へっ……お前は、動くっ、なぁ」

「太腿なでなでもダメですかな?」

「だ、めぇ……んっ、んんっ! は、ぁ、ここっ……ここ、きもちぃっ、ここぉ……! イくっ、イく……イっ、ぐ、イぐイぐイぐぅぅっ!」

艶めかしく腰を振って前立腺を押し潰させ、歌見は精液を吹き出しながら絶頂を迎えた。

「ふぅっ、ふゔぅ……水月、水月ぃ、水月、なぁ、みつきぃ~……」

とろんとした軽度の三白眼で俺を見つめ、最近染め直したばかりなのか黒い部分の見当たらない銀髪を汗ばんだ額に貼り付けて、いつもの真面目な態度からは考えられない緩んだ笑顔で俺を見下ろす。

「何ですかなパイセン、そろそろ攻守交替の気分ですかな?」

そろそろ体位を変えたい。俺が歌見を責めたいのはもちろんのこと、ずっしりと重い彼にずっと跨られていて骨盤が辛いのが最も大きな理由だ。

「今日は俺がやる日だ。なぁ水月ぃ知ってるか? ここ、めちゃくちゃっ、ぁんっ! んんっ……! きもっ、ちぃ……! ちんこ勝手にイかされるっ……らけど、なぁっ? ぉ、んんっ! んっ、ゔうぅ……! ぉ、おぉっ……」

カリ首を前立腺に引っ掛けさせ、こりゅこりゅと浅く引っ掻いて楽しんだかと思えば、歌見は更に腰を落として俺の陰茎を深く咥え込んだ。結腸口の手前まできている。

「ぉおっ、ほ……んんっ! ぉ、ぐ……奥もっ、なぁ? きもちぃっ、奥っ、おぐぅっ、ぎもぢっ、んんっ、ぉ……腹っ、ゆれてぇ……ぎもぢぃいっ……! 知らにゃっ、かったろぉ……みしゅ、ぎぃ」

「パイセンの性感帯は大体わたくしが教えてあげたんですよ」

最奥へと至るための肉弁、閉じたそこをノックするようにとちゅっとちゅっと叩かせられる。

「ぉぐっ、おぐぎもぢぃっ! ひっ、イぎっ、んんんっ! みぢゅぎっ、みぢゅぎぃっ、奥ぅっ、もっと……! んっ、あぁあっ!」

「パイセンっ、そこ……一番奥じゃありませんぞっ、んっ……もっと、奥がっ……ぁ、ありますぞ」

「ぉ、くっ? もっとぉ? へへっ……いいなぁ、それっ……んっ、ぐ……奥っ、ぉぐっ……んっ、ぐ、んんんっ、ゔ……!」

ぐりゅっ、ぐぢゅ、と亀頭が結腸口にくい込まされる。吸い付くそこは何度も愛撫することで柔らかくはなっていたが、絶頂に絶頂を重ねてぐずぐずになった歌見の力だけでは結腸口を突破出来ない。

「んっ……! ぐっ、ふ、ぅゔゔ……奥っ、あるのかほんとぉにぃっ……!」

「手伝ってあげましょうか」

「………………あぁ、じゃあ……入れる、だけ」

歌見の腰に手を添える。歌見は俺の手に手を重ねた。強く掴むと歌見は更に蕩けた笑顔を浮かべ、俺はそれを合図に歌見の腰を強く下ろしながら腰を突き出してやった。

「んっ……ぐっ、ぉっ、ほぉっ……ぉ……!?」

俺の亀頭に吸い付いていた肉の弁を突破した。仰け反る歌見の腕を掴んで引き寄せ、バランスを調整する。今まで以上に強く亀頭を吸われ、俺も声が漏れる。

「入りましたぞ。このまま動かしましょうか、パイセン自分で動きます?」

「ほっ、へ……ひっ、ぅ……うぅ……み、しゅぎ、みつ、き……? ぁ……うご、く。自分で……俺がっ、やる。今日は、俺がっ、あっ、ぁああっ……!」

「んっ……! ぁ……出ちゃいました……へへっ」

ぐっ、ぽんっ、と結腸口から亀頭が抜ける。解放感が腰まで届き、堪える意識すら出来ないまま射精を遂げた。

「すぐ勃たせますので……パイセン?」

ぐら、と歌見の身体が倒れてくる。彼が頭を打たないよう頭だけはどうにか受け止めた。

「ぅぐ……起きてくだされパイセン……言わないよう気を遣っておりましたが流石にもう言いまそ、重いでそパイセン、パイセン? パイセーン」

失神してる。

「そんなぁ! パイセンちょっと……! パイセン! 一瞬! 一瞬でいいから! 寝返り打ってくだされぇえ……!」

体勢が悪い、腕に上手く力が入らない。歌見をどかせられない。

「ぱいせぇん! どいてくだされ重いでそ! 雄っぱいモミモミしちゃいますぞ!?」

胸には何とか手が届いた。

「んっ……? ん、ぅ……んんっ……」

微かな喘ぎ声が耳のすぐ傍で上がる。最高の体験ではあるが、やりたいのはこれじゃない。

《まだヤってんのか、お盛んだな兄貴》

歌見に三分の二を埋められた視界、その残り三分の一がアキの顔で埋まった。

「救世主様ァァアァァアア!」

「うわ……何」

「セイカ! アキにパイセンどかすよう言ってくれ、重たくてわたくしじゃどうしようもありませんぞ!」

《……秋風、歌見……ぁー、ナナ? どかしてやってくれ》

《兄貴は非力だなぁ》

ふっと軽くなる。歌見がアキによって転がされたのだ。俺はすぐさまベッドから抜け出し、ベッドに寝転がった歌見にタオルケットを被せた。

「起きたらシャワー……ぁー、の前に濡れタオルでちょっと拭いといた方が……ってかまだヤり足りねぇでそ、結腸ハメ始めたばっかだったのに……一往復で飛んじゃって。起きたらまた誘いますかな」

《スェカーチカ、腕立て伏せするから乗ってくれ》

《漫画読んでいい?》

《あぁ、ナニしててもいいぜ》

《……寛大だな》

「アキきゅんセイカ様も交えて4Pとか……! 夢が広がりますなぁぐへへ」

ひとまず、歌見の汗と精液を拭ってやるか。俺は濡れタオルを作るため立ち上がり、片手腕立て伏せをするアキの背中でタブレットを弄っているセイカに手を振ってシャワールームへ向かった。
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