冴えないオタクでしたが高校デビューに成功したので男子校でハーレムを築こうと思います

ムーン

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重要なのは感度か慣れか

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仰向けの俺に跨った歌見は俺の陰茎にローションをかけた。その冷たさに思わず身を縮める。

「ひょえあっ……冷たぁ……!」

歌見はベッドにぴったりと足の裏をつけて、右手で俺の陰茎を握り、左手で自らの尻の割れ目を開いて後孔を拡げ、ゆっくりと腰を下ろし始めた。

「んっ……」

陰茎の先端にちゅうっと吸い付かれる感覚がある、歌見の後孔が触れているのだろう。キスをされているようだ、焦れる、今すぐ腰を突き出して歌見を貫いてしまいたい。けれど我慢だ、今日は歌見がどう俺を楽しませてくれるかを楽しむ日なのだから。

「くっ……ぅ、あっ、ぁあっ! はっ……はぁっ……」

亀頭だけがぎゅうっと吸われる。先端だけが入ったのだろう、歌見はそこで一旦動きを止めた。歌見の手が俺の陰茎と彼の尻から離れ、彼の膝へと移った。短い爪を膝に立てた彼は呼吸を落ち着けてからまた腰を下ろし始めた。

「んっ、んん……! ぅ、んっ、あっ!? ぁあああっ!?」

こりゅっ、と硬いしこりに掠った直後、歌見は短い悲鳴を上げ、足の力を抜いて俺の上に尻もちをついてしまった。つまり、少しずつ入れていく予定だった俺の陰茎を一気に飲み込んでしまった。

「ぁ……あっ、は……ぁ…………ひっ……」

俺の上に座った歌見はビクビクと足を震わせ、はくはくと口を開いて不規則な呼吸をする。俺の下腹に落ちた陰茎からはトロトロと白く濁った液体が溢れていた。

「……う、歌見パイセン? せんぱーい……大丈夫、です?」

「はっ……はぁっ、はっ、ぁ……ふ、ぅ……ふぅっ…………ま、て。待て……まっ、て」

「は、はい。わたくしは約束通り何も致しません」

結腸口の手前まで俺の陰茎を咥え込んだ歌見の後孔は、彼の呼吸に合わせて収縮し、俺の陰茎を愛おしげに締め付ける。

「動くっ、なぁ……」

「わたくしは動いてませんぞ」

「ふっ、ぅ……はっ……ずっと、きもちぃ……」

軽く腹をさすった後、歌見は足の位置を整えてグッとベッドを踏み締めた。

「…………腹に手ぇついていいか?」

「手にしてくだされ」

肘をベッドにつけたまま歌見に手のひらを向ける。歌見は俺の手のひらに手のひらを合わせ、指を絡めて俺の手を握った。

「……グラつくなよ」

歌見が腰をゆっくりと持ち上げ、手に体重が掛けられる。鍛えているとはいえ手首が辛い。だがそれ以上に陰茎が辛い。歌見が後孔をほぐしている間ずっと焦れてきたそこを、肉厚な穴が強く締め上げる。快感で顔が歪む、眉間に皺が寄る、奥歯を噛み締める。

「ぁ、あっ……! ひっ、あっあっあぁああっ! はっ、う、ぅう……めく、れるかと……次、下ろすのか…………なぁ、鳥待って不感症なのか?」

「いやいやいや……シュカたま結構敏感ですぞ」

「無理だろ、こんなっ……どうやったら上げ下げ出来るんだ、往復で限界だ……」

「パイセン、モロ感ですからなぁ……騎乗位やめます?」

「……やる。慣れだろ?」

騎乗位で乗る側に回ったことがないから分からないけれど、シュカと歌見にそこまでの感度の差はないと思うので頷いてみた。

「だよな……よし、下ろしっ、て、ぇっ……んんんんっ! ぐっ、ふ、ぅゔう……ぅ、あっ! はぁっ、また、上げっ……ぅあっ、あっ、めぐっ、れゔぅぅっ……!」

「んっ……くっ……」

ズンっ、ズンっ、と重たい身体が何度も落ちてくる。シュカは俺と同じか、俺より少し軽いくらいだが、歌見は俺よりも重いと見て分かる。自分以上の体重が骨盤に響く、声が漏れる。

「くっ、ふっ、んっ、ぐぅゔっ! イ、くっ……ひぐっ、イぐぅゔっ!」

腰振りの度にぶるぶると揺れていた歌見の陰茎から吹き出した精液に思わず目を閉じたが、胸まですら飛んでいない。

「はっ、はっ……は、ゔっ、ぅう……きも、ひっ……むり、しばらくむりっ……!」

絶頂を迎えた歌見は膝をつき、膝立ちとも正座ともつかない体勢で俺に跨ったまま休憩し始めた。しかし俺の陰茎の半分ほどを咥えたまま休めるほど歌見の後孔は鈍感ではない。

「くっ、ふぅっ……ふっ、ぅ、あぅ……」

入り口は俺の陰茎を強く締め上げ、それ以降の肉壁は俺の亀頭を愛でるように柔らかく吸い付き、絶頂の余韻に震えている。未だ快楽に喘いでいる歌見の手が俺の手を握る力は弱くなっている、震えている、これでは体重を支えられないだろう。

「ふっ、ふぅ、ふ……ぅ……ふぅーっ…………ぅ、んっ、んぁああっ……!」

手に力が戻るのが腰振り再開の合図だろう。そう考えていた俺は手に力が戻りきる前に歌見が腰を上げたことに耐えられなかった。

「くっ……!」

とろけたひだにカリ首を撫でられ、歌見に予告出来ないまま精液を放った。

「ぅあっ……? あっ、は……はは……出たな、ビクビクしてる……んっ、まだ……萎えてないのか? とんでもないなお前……ふふ、ローション足す手間が、はぶけたっ、なぁ……んっ、んんっ……!」

「ひっ、ぅ……!」

俺の精液をローション代わりにして歌見は再び腰を下ろす。射精したばかりの敏感な陰茎が柔い肉に愛でられて、思わず声が漏れた。俺の声を聞いた歌見はニヤァ……と深い笑みを浮かべる。

「なるほどな、鳥待が騎乗位にこだわる理由が分かった。可愛がってやるよ、水月……」

《兄貴、ナナ、俺シャワー浴びてくる》

「うぉっ!? な、なんだ、アキくん……びっくりしたぞ……」

《シャワー浴びてくるわ》

「あ、あぁ……?」

アキは白濁液で全身ドロドロになったセイカを小脇に抱え、プールへの扉を抜けて行った。シャワーを浴びに行ったのだろうか。

「なんて言ってたんだ……? まぁいいか。続けるぞ、コツが掴めてきた。気持ちいいのと腰を動かすのを頭の中で分離するんだ、マラソンで苦しいのと足を動かすのを別々にやる感じだな」

「…………いや全く何言ってるのか分かりませんが」

「そうか? そうか……鳥待に話せば分かってくれるかな。あの子と会えるのはいつになるだろうな、大切な恋人はお前なんだが……」

歌見は俺の頬を撫で、ふっと微笑む。

「……大学で友人が居ないからか、お前の他の恋人達のことも結構好きで会えないと寂しいんだ。歳下ってこと気にして友達っぽく振る舞えないでいたが、最近吹っ切れてきたしな」

「そう、ですか……そうですか! では近いうちにセッティングさせていただきまそ!」

「頼むよ」

それじゃあ、と歌見は妖艶な笑みを浮かべ、腰振りを再開した。
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