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本屋のバックヤードで愛を叫んだケダモノ
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学校が終わったらいつも通り本屋でバイトだ。月曜日からわざわざ本屋に来た客達に本を売る……のはセルフレジの仕事、俺達は本の整理と管理が主な仕事だ。
「今朝お前の元カレに会ったよ、心臓止まるかと思った」
「インターホン鳴らされたっすよ、怖かったっすぅ……」
「どうしようなぁホントあの人……捕まった人と話す面会室みたいなのがあれば話し合いもやぶさかじゃあないんだけど」
「ないっすよそんなもん……はぁ、本当……すいませんっす。俺が悪いんすよ、ちゃんと別れずにせんぱいとなんて……そんなことしたから」
ここはバックヤードではない、抱き締める訳にはいかない。落ち込んでいる様子のレイの頭を撫でるに留め、優しい微笑みを向けてみた。
「……大丈夫、俺が守るよ」
「せんぱい……」
不安そうにしながらもレイは俺に微笑み返し、元カレの話はそれで終わった。真面目に仕事をこなし、配達を終えて戻ってきた歌見と共にバックヤードに戻った。
「お疲れ様っす、ジュース買ってきたっすよ」
「ありがとう、レイ」
レイが炭酸ジュースを持ってきたのでそれを回し飲みし、脱ぐのを忘れていたエプロンを脱いで畳む。
「そろそろバイクも暑い時期だ、もっとスピードが出せればまだ涼しいんだがな……市街地じゃそうもいかない。配達が真昼間じゃないだけマシと思うべきなんだろうけどな」
「そろそろクーラー点けるか迷うっすよね」
「六月中は扇風機で何とかなるだろ」
「歌見せんぱい意外と暑さに強いんすね」
「意外とって何だ意外とって」
キモオタデブスだった頃は冬でも汗をかいていたので、六月だろうと暑くなったらクーラーを点けていた。この体型になってからまだ夏を経験していない俺は会話に入れない。
「そういえば水月、リフォームってどれくらいかかるんだ?」
無言で居た俺に気付いたのか、歌見が話題を振ってくれた。
「一ヶ月から二ヶ月の間って聞きました」
「ふぅん……新しくなったらまた遊びに行きたいな。彼氏みんな呼んで……そうだっ、カミア、お前カミアと付き合ってたんだってな!? 顔だけ見りゃ納得だが……アイドルと……もうショックであの時の記憶が曖昧なんだ」
「はは……すいません黙ってて、カミアに秘密にしてくれって頼まれてて……なのに来ちゃうなんて、人を振り回してくれますよね。アイドルらしいって言うか」
「まぁ一応時雨の弟とも付き合ってるとは聞いてたからな、お前を責める気はないが……あのカミアと同じ立場なんだよな、俺って」
俺の彼氏という意味では同じ立場だな。
「…………自信失くす」
「そんな、歌見先輩には歌見先輩にしかない魅力がっ……この雄っぱいがあるじゃないですか!」
「ぅあっ……!? 急に胸を揉むなバカ! クソっ……最近お前のせいで胸元が開いた服着るの恥ずかしくなってきたんだからな!」
「女の子みたいなこと言うっすね」
「なにそれエッッッロ」
豊満な胸元が性的な目で見られることを知らずに無防備に過ごしていた歌見もよかったが、最近の俺の視線を感じると胸が見えないよう上半身の角度を変える女性的な仕草をするようになった歌見も素晴らしい。
「……最近買った服全部首詰まってる服なんだ。暑いってのにタンクトップ着てるとなんか恥ずかしくて……汗疹になったらお前のせいだからな」
「先輩、一ついいことを教えてあげます。谷間隠そうと胸パツパツな時点でエロいです。タンクトップの谷間と横乳と同じくらいの破壊力あるパツパツです。母さんも言ってました、巨乳はタートルネックを着ろって……つまり脱ごうが着ようがエロいんです!」
「ド変態っ! でもっ、クソっ……タートルネックと思うと、確かに着てても無駄か……」
「何悩むことがあるんすか、何着ててもせんぱいにエロい目で見られてるとか最高じゃないっすか」
「何言ってんだレイ、ぶかっとしたパーカーなんてエロの権化だろ……!? タイトなズボンばっかり着やがって俺を外で勃たせる気か!」
むすっとした顔で歌見を見つめていたレイは俺を見上げてパァっと花が開くような可愛らしい笑顔を浮かべた。
「ぺたんこ胸を気にしてるのか素人め! 薄着ならまな板っぷりが強調され、ふわもこ系の服はシンプルに可愛くて背徳感が煽られエロス! そもそもな、レイ! お尻大きかったり太腿むっちりしてたりメス化体型な時点でドチャシコなんだが!? 着ぐるみ着てもお前という人間のエロさは誤魔化せねぇぞ公然わいせつ罪で逮捕だ! 六ヶ月間俺とヤり続けるか三十万分のコンドーム使い切るか選べ!」
「何言ってんだお前気持ち悪いぞ」
「えへへへへへへ」
「木芽めっちゃ喜んでる……え? 俺がおかしいのか? 違うよな。水月、その熱量で十一人全員愛してるのか? 平気か……? 脳とか。今日は早く帰って冷たい風呂に入った方がいいぞ、風邪引くなよ」
俺はただレイへの愛を叫んでいただけなのに、何故か歌見に心配されていつもより早く帰されてしまった。
バイト帰りにスーパーに寄って帰宅。食材をキッチンに運び、寝室へ。
「ただいまー……?」
アキが玄関に出迎えに来なかったのは寝ているからかななんて思っていたけれど、寝室に彼は居なかった。不思議に思いながら通学カバンを置いて部屋着に着替えた。
「レイ、アキそっちの部屋に居たか?」
「へっ? 寝室じゃないんすか? アキくん俺の部屋には入んないすよ、パソコンとか資料とかあるんで入んないでってお願いしてるっすから」
「え……? 風呂……暗いな、えっ? アキ……アキー?」
レイと共に一部屋ずつ見て回った、クローゼットなどの人が入れそうな収納も残さず調べた、だがアキはどこにも居なかった。
「…………居ない。なんでっ、アキ! どこかに隠れてるなら出てこい! かくれんぼならお兄ちゃんの負けでいいから! アキ! アキっ……どこに」
血の気が引いていくのが分かる。動かずにはいられなくて、ただ廊下を往復する俺の手をレイが掴んだ。
「落ち着いてくださいっすせんぱい! 電話かけてみましょうっす」
「あ……あぁ、そうだな、電話……」
以前居なくなった時は公園で遊んでいたんだったか、アレは俺の家の近所の公園だったからまだよかった。治安の悪いこの町で夜に外を歩き回るなんて、それも目立つ美少年であるアキが……危険過ぎる。
「アキ……アキ、出てくれ、アキ…………もしもしっ?」
電話に出てくれることを願いながらスマホを握り締めていると、想像以上にあっさりと電話は繋がった。
『……もしもし?』
アキは知らないはずの「もしもし」という言葉で返事をした声はアキのものには聞こえなかった。
「今朝お前の元カレに会ったよ、心臓止まるかと思った」
「インターホン鳴らされたっすよ、怖かったっすぅ……」
「どうしようなぁホントあの人……捕まった人と話す面会室みたいなのがあれば話し合いもやぶさかじゃあないんだけど」
「ないっすよそんなもん……はぁ、本当……すいませんっす。俺が悪いんすよ、ちゃんと別れずにせんぱいとなんて……そんなことしたから」
ここはバックヤードではない、抱き締める訳にはいかない。落ち込んでいる様子のレイの頭を撫でるに留め、優しい微笑みを向けてみた。
「……大丈夫、俺が守るよ」
「せんぱい……」
不安そうにしながらもレイは俺に微笑み返し、元カレの話はそれで終わった。真面目に仕事をこなし、配達を終えて戻ってきた歌見と共にバックヤードに戻った。
「お疲れ様っす、ジュース買ってきたっすよ」
「ありがとう、レイ」
レイが炭酸ジュースを持ってきたのでそれを回し飲みし、脱ぐのを忘れていたエプロンを脱いで畳む。
「そろそろバイクも暑い時期だ、もっとスピードが出せればまだ涼しいんだがな……市街地じゃそうもいかない。配達が真昼間じゃないだけマシと思うべきなんだろうけどな」
「そろそろクーラー点けるか迷うっすよね」
「六月中は扇風機で何とかなるだろ」
「歌見せんぱい意外と暑さに強いんすね」
「意外とって何だ意外とって」
キモオタデブスだった頃は冬でも汗をかいていたので、六月だろうと暑くなったらクーラーを点けていた。この体型になってからまだ夏を経験していない俺は会話に入れない。
「そういえば水月、リフォームってどれくらいかかるんだ?」
無言で居た俺に気付いたのか、歌見が話題を振ってくれた。
「一ヶ月から二ヶ月の間って聞きました」
「ふぅん……新しくなったらまた遊びに行きたいな。彼氏みんな呼んで……そうだっ、カミア、お前カミアと付き合ってたんだってな!? 顔だけ見りゃ納得だが……アイドルと……もうショックであの時の記憶が曖昧なんだ」
「はは……すいません黙ってて、カミアに秘密にしてくれって頼まれてて……なのに来ちゃうなんて、人を振り回してくれますよね。アイドルらしいって言うか」
「まぁ一応時雨の弟とも付き合ってるとは聞いてたからな、お前を責める気はないが……あのカミアと同じ立場なんだよな、俺って」
俺の彼氏という意味では同じ立場だな。
「…………自信失くす」
「そんな、歌見先輩には歌見先輩にしかない魅力がっ……この雄っぱいがあるじゃないですか!」
「ぅあっ……!? 急に胸を揉むなバカ! クソっ……最近お前のせいで胸元が開いた服着るの恥ずかしくなってきたんだからな!」
「女の子みたいなこと言うっすね」
「なにそれエッッッロ」
豊満な胸元が性的な目で見られることを知らずに無防備に過ごしていた歌見もよかったが、最近の俺の視線を感じると胸が見えないよう上半身の角度を変える女性的な仕草をするようになった歌見も素晴らしい。
「……最近買った服全部首詰まってる服なんだ。暑いってのにタンクトップ着てるとなんか恥ずかしくて……汗疹になったらお前のせいだからな」
「先輩、一ついいことを教えてあげます。谷間隠そうと胸パツパツな時点でエロいです。タンクトップの谷間と横乳と同じくらいの破壊力あるパツパツです。母さんも言ってました、巨乳はタートルネックを着ろって……つまり脱ごうが着ようがエロいんです!」
「ド変態っ! でもっ、クソっ……タートルネックと思うと、確かに着てても無駄か……」
「何悩むことがあるんすか、何着ててもせんぱいにエロい目で見られてるとか最高じゃないっすか」
「何言ってんだレイ、ぶかっとしたパーカーなんてエロの権化だろ……!? タイトなズボンばっかり着やがって俺を外で勃たせる気か!」
むすっとした顔で歌見を見つめていたレイは俺を見上げてパァっと花が開くような可愛らしい笑顔を浮かべた。
「ぺたんこ胸を気にしてるのか素人め! 薄着ならまな板っぷりが強調され、ふわもこ系の服はシンプルに可愛くて背徳感が煽られエロス! そもそもな、レイ! お尻大きかったり太腿むっちりしてたりメス化体型な時点でドチャシコなんだが!? 着ぐるみ着てもお前という人間のエロさは誤魔化せねぇぞ公然わいせつ罪で逮捕だ! 六ヶ月間俺とヤり続けるか三十万分のコンドーム使い切るか選べ!」
「何言ってんだお前気持ち悪いぞ」
「えへへへへへへ」
「木芽めっちゃ喜んでる……え? 俺がおかしいのか? 違うよな。水月、その熱量で十一人全員愛してるのか? 平気か……? 脳とか。今日は早く帰って冷たい風呂に入った方がいいぞ、風邪引くなよ」
俺はただレイへの愛を叫んでいただけなのに、何故か歌見に心配されていつもより早く帰されてしまった。
バイト帰りにスーパーに寄って帰宅。食材をキッチンに運び、寝室へ。
「ただいまー……?」
アキが玄関に出迎えに来なかったのは寝ているからかななんて思っていたけれど、寝室に彼は居なかった。不思議に思いながら通学カバンを置いて部屋着に着替えた。
「レイ、アキそっちの部屋に居たか?」
「へっ? 寝室じゃないんすか? アキくん俺の部屋には入んないすよ、パソコンとか資料とかあるんで入んないでってお願いしてるっすから」
「え……? 風呂……暗いな、えっ? アキ……アキー?」
レイと共に一部屋ずつ見て回った、クローゼットなどの人が入れそうな収納も残さず調べた、だがアキはどこにも居なかった。
「…………居ない。なんでっ、アキ! どこかに隠れてるなら出てこい! かくれんぼならお兄ちゃんの負けでいいから! アキ! アキっ……どこに」
血の気が引いていくのが分かる。動かずにはいられなくて、ただ廊下を往復する俺の手をレイが掴んだ。
「落ち着いてくださいっすせんぱい! 電話かけてみましょうっす」
「あ……あぁ、そうだな、電話……」
以前居なくなった時は公園で遊んでいたんだったか、アレは俺の家の近所の公園だったからまだよかった。治安の悪いこの町で夜に外を歩き回るなんて、それも目立つ美少年であるアキが……危険過ぎる。
「アキ……アキ、出てくれ、アキ…………もしもしっ?」
電話に出てくれることを願いながらスマホを握り締めていると、想像以上にあっさりと電話は繋がった。
『……もしもし?』
アキは知らないはずの「もしもし」という言葉で返事をした声はアキのものには聞こえなかった。
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