年老いたグラント子爵には醜い容貌をした孫娘がいた。
ワカメのような髪と、カエルを連想する顔立ちをし、誰もが彼女を疎んじ虐げる。 彼女はどれほど酷い目にあっても、己の醜さを自覚していたため逃げる事もできず……そして死んでしまった……。
実際には、彼女は竜と呼ばれる幻獣を片親に持っており、死んだのではなく成体になるための準備をしていたの過ぎない。
竜の娘を手に入れたのは、幻獣マニアが行き過ぎた第三王子『ディルク・クライン』であった。
6/24 醜いと虐げられた子爵家の孫娘は、新たな保護者の元で溺愛される
文字数 61,585
最終更新日 2021.07.11
登録日 2021.06.21
アベニウス帝国皇帝『ランヴァルド』は、12歳の時にツガイを得た。 ツガイの誕生に感動し涙を流した彼は、その幸福とも呼べる存在を与えてくれた神に感謝した。
はずだった。
それにもかかわらずランヴァルドは、ツガイである『ヴィヴィ・リュミエント』との神に定められた婚姻を前に愛妾を迎えたいと淡々と冷静に業務連絡でもするかの如く伝えてきた。
「ツガイだと言うことに私は甘え、陛下のお心を考えたことも無かったことお許しください」
理解出来ない行動をするランヴァルドを怖がるヴィヴィ。
ヴィヴィを愛することに偽りのないと語るランヴァルド。
皇妃の座を狙う、ランヴァルドの幼馴染ベントソン伯爵夫人(未亡人)。
3人の思いが王宮に入り乱れる。
文字数 71,428
最終更新日 2021.07.05
登録日 2021.06.16
救国の魔女として王族を救い守ってきた曾祖母が亡くなり、守護を失った王家は、魔女の唯一の家族だった私『シルフィ』に未来の王妃になって欲しいと求めてきたのです。
だけど、長いお妃教育を耐えた先、王太子エルメル様が王太子妃として求めたのは私ではありませんでした。
なら、私はもう必要ありませんよね?
私が王都を出た翌日……エルメル様のお尻には立派な尻尾が生えていたそうです。 それぐらい命にかかわらないしどうってことありませんよね?
『エルメル様が気を付けるべきは、アナタの横で眠っているアパテですわよ』
なんて、私は親切に教えてあげるつもりはありません。 何しろせっかく自由になったのですから!
文字数 53,519
最終更新日 2021.06.20
登録日 2021.06.04
王国の特殊爵位『フラワーズ』を頂いたその日。
アシャール王国でも美貌と名高いディディエ・オラール様から婚姻の申し込みを受けた。
断るに断れない状況での婚姻の申し込み。
仕事の邪魔はしないと言う約束のもと、私はその婚姻の申し出を承諾する。
優しい人。
貞節と名高い人。
一目惚れだと、運命の相手だと、彼は言った。
細やかな気遣いと、距離を保った愛情表現。
私も愛しております。
そう告げようとした日、彼は私にこうつげたのです。
「子を事故で亡くした幼馴染が、心をすり減らして戻ってきたんだ。 私はしばらく彼女についていてあげたい」
そう言って私の物を、つぎつぎ幼馴染に与えていく。
優しかったアナタは幻ですか?
どうぞ、幼馴染とお幸せに、請求書はそちらに回しておきます。
文字数 63,131
最終更新日 2021.06.10
登録日 2021.05.22
錬金術師である私『シャル・オーステル』が、業務提携相手を探しに社交界にもぐりこんだ日。
見ず知らずの男に責め立てられた。
『オマエは、僕と結婚しただけで気が済まず、こんなところにまで追いかけてきたのか!! 下賤の屑が!』
だから、アンタ誰よ!!
なんか色々と罵倒されましたけど、彼がいいたかったのは、
運命の相手を虐めるな。
妻にしてやっただけでも感謝しろ。
金寄越せ。
慰謝料払って離縁しろ。
こんな感じ?
私には婚姻の記憶はなく、両親にたずねてみれば、6年前に国王陛下が王族に連なる者との縁組を持ち掛けてきたことがあるとか。 王命は下されていたものの実際には婚姻はなされておらず、国王陛下の命令を遂行していなかった事実に焦った男は、
「僕と結婚しろ!!」
と迫ってきた。
だから、私には将来を約束した恋人がいますから!!
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文字数 33,862
最終更新日 2021.05.08
登録日 2021.05.01
ベンニング公爵によって拾われた孤児である私ティアは、幼い頃から公爵から厳しい教育を与えられていた。
「カスペルが公爵位につけば、一族、領民たちが路頭に迷う。 だから、オマエが妻となり影の公爵としてベンニング家を支えるんだよ」
そう言っていた公爵が亡くなり、
公開された遺書に、一族の者達は息を飲んだ。
遺書には、亡き公爵が定めたカスペルと私ティアとの婚約は無効とし、ティアが夫として望んだ一族の者に爵位を与える。
と言うものだった。
ただ……一時婚約者であったカスペルは、遺書公開の場にはおらずその事実を知らぬまま、公爵の死後2カ月後に私の元に高額な請求書と共に訪れた。
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文字数 54,623
最終更新日 2021.05.02
登録日 2021.04.25
婚約破棄を宣言した次期公爵スタンリー・グルーバーは、恥をかいて引きこもり、当主候補から抹消された。
私、悪くありませんよね?
文字数 4,790
最終更新日 2021.04.23
登録日 2021.04.22
私を溺愛する完璧で鉄壁で絶壁(お胸が)のお姉様! そんなお姉様に向けられる婚約者である大公の罠。
文字数 6,789
最終更新日 2021.03.17
登録日 2021.03.17
ルーペンス国とその南国に位置する国々との長きに渡る戦争が終わりをつげ、終戦協定が結ばれた祝いの席。
終戦の祝賀会の場で『パーシヴァル・フォン・ヘルムート伯爵』は、10年前に結婚して以来1度も会話をしていない妻『シヴィル』を、祝賀会の会場で探していた。
夫が多大な功績をたてた場で、祝わぬ妻などいるはずがない。
パーシヴァルは妻を探す。
妻の実家から受けた援助を返済し、離婚を申し立てるために。
だが、妻と思っていた相手との間に、婚姻の事実はなかった。
婚姻の事実がないのなら、借金を返す相手がいないのなら、自由になればいいという者もいるが、パーシヴァルは妻と思っていた女性シヴィルを探しそして思いを伝えようとしたのだが……
文字数 193,933
最終更新日 2020.09.13
登録日 2020.07.13
『クリステル・ロワ』は、兄を偽り『クリストフ・ロワ』として、英雄『リオネル・ボルテール』の専属魔導師として5年間仕えていた。
「オレは英雄になりたい訳じゃない! ただちょっとモテたかっただけなんだぁああ!」
上司の切ない願いを知っていたクリステルは、ダンスレッスンに会話の手ほどき、色々と手を打ってみる者の、人生の半分以上を戦場で育った彼にはなかなか難しく、こうなれば強引に女性を斡旋と、ドレスを身に着け舞踏会に出向けば……。
なぜか、舞踏会の翌朝、全裸で上司の腕の中に?
エロ在り*マーク
文字数 50,100
最終更新日 2020.04.04
登録日 2020.03.28