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癒やしの力を持つ聖女メルヴィオラは、儀式の旅に出る直前、喋る大きな狼に攫われてしまった。
メルヴィオラを攫ったのは、海賊の船長ラギウス。自身にかけられた魔狼の呪いを解いて欲しいという。メルヴィオラは浄化の力を使うものの、その解呪は中途半端で――ラギウスの体には狼の耳と尻尾だけが残ってしまった!
完全に呪いが解けるまで、メルヴィオラはラギウスの海賊船で、聖女の力を高める儀式の旅を続行する羽目となり……。
呪いを解いて欲しい海賊と、負けん気の強い聖女。
海軍大佐の追跡も振り切って旅を続けるうちに、メルヴィオラはラギウスの隠されたもうひとつの顔を知る。
俺様系海賊×勝ち気聖女のケンカップル恋愛ファンタジー。
表紙絵/MACK様
文字数 159,355
最終更新日 2024.01.30
登録日 2024.01.23
唐棣(はねず)家の庭に植えられた一本の藤が「鬼憑き」と呼ばれているわけは、枯れることなく年中花を咲かせることと、藤の下に緋色の目をした鬼がいると噂されているからだ。
けれども一人娘の薄紅(うすべに)が藤に癒やされ病を克服した為、当主の蘇芳(すおう)も藤を無下に扱うことは出来ないでいた。
薄紅の前にだけ現れる鬼。藤の香に誘われてよみがえる、薄紅の知らない記憶の断片。薄紅に持ち上がった縁談話と、鬼に対する確かな恋慕。
やがて記憶は藤の香に引き戻され、薄紅は鬼が誰なのかを知る。
1ページ1300~1500文字で綴った短編です。
少しだけ暴力的な表現があるエピソードには(*)マークを付けています。
表紙絵は青造花様より。
文字数 24,614
最終更新日 2023.06.30
登録日 2023.06.30
文字数 1,366
最終更新日 2023.06.30
登録日 2023.06.30
ある雨の夜。ルシェラは路地裏で異形の影に襲われた。
逃げる途中で迷い込んだのは、灯りのない闇の街ダークベル。そこで出会った銀髪の悪魔は、ルシェラの血を舐めてこう言った。
「君は聖女の末裔だ」と。
隙あらば甘い言葉を囁いて迫ってくる銀髪の悪魔レヴィリウスに、ルシェラは困惑しつつも次第に惹かれていく。
そんな中、ルシェラの前に赤毛の不良悪魔と、得体の知れない黒髪の悪魔が現れる。黒髪の悪魔の方はどうやらレヴィリウスと因縁があるようで……?
悪魔と幼馴染みの神官を繋ぐ糸は聖女の「過去」にまで絡まって、ルシェラの運命を激しく翻弄していく。
貪欲にルシェラを求め、溺愛するレヴィリウスの真意とは?
ルシェラを執拗に狙い、憎悪を向ける黒髪の悪魔とは?
神官の幼馴染みセイルに秘められた、過酷な神託とは?
悪魔と聖女が織りなす、切なく甘い禁断の恋愛ファンタジー。
性的、暴力的な表現があるシーンには(*)をつけています。
表紙絵は青造花さまより。
文字数 116,845
最終更新日 2023.01.28
登録日 2023.01.28
セントゥーリアの街で起こった、大貴族の一家惨殺事件。その唯一の生き残りは『血塗られた貴公子』と呼ばれ、人々の間で度々噂の的になっていた。
事件から数十年。
各地で起こる凄惨な殺人事件の影に、赤紫色の目をした黒衣の男が真紅のワンピースを着た少女と共に現れる。モノクルをかけた彼はその左眼に悪魔との契約を宿す、数十年前の事件の生き残り『血塗られた貴公子』本人だった。
闇に堕ちた者でありながら闇を狩る、悲しき悪魔祓いキール=ウィグリード。
唯一愛した女性の面影を持つ人形の少女イヴと共に、彼は今宵も悪魔の胸に鈍く光る黒十字を突き立てる。
それはまるで闇に屠られた愛しき女に捧ぐ贖罪のように――。
闇に生きる者たちの、救われないゴシックホラー。
文字数 52,085
最終更新日 2020.03.28
登録日 2020.03.25
文字数 3,061
最終更新日 2019.09.12
登録日 2019.09.12
文字数 1,726
最終更新日 2019.09.12
登録日 2019.09.12
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