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アマギはとある街に訪れていた。
照り付ける太陽に嫌気が差しながら、街に入ってすぐにあった酒場へと逃げ込む。そして空腹からそのまま食事を取る事に。
異様に空気の乾いた酒場では、他の客の愚痴が響いていた。
「ったく、水不足はいつまで続くんだよ」
水不足を解決するために行われるこの街の儀式、雨乞い。
何度も行われる雨乞いとその捧げ物が、生活の負担になっているとの愚痴が溢れていたのだ。
店主に聞いてみると、もうずっと雨が降っておらず、たまに降る雨が待ち遠しくて仕方がないらしい。
こんな街はさっさと去った方が良いと助言され、諦めムードな住民を見たアマギは、つい不服そうな顔を返す。
「じゃあ会いに行こうか。空の精霊に」
雨の降らない異常気象。その理由を、アマギは知っていた。
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文字数 9,068
最終更新日 2024.03.16
登録日 2024.03.16
記憶喪失になった主人公と、一言も喋らないヒロインによる『記憶』が紡ぐ異世界ファンタジー。
各章約10万字(書籍1冊分)で綺麗に終わります。
※現在毎週月曜と金曜の20時ごろで週2更新中。【第五章10月2日開始】
【第一章あらすじ】
忘却の通り魔。
魔術の盛んなとある街に、記憶を奪うとされる通り魔の噂が流れていた。
記憶だけを奪い去るという謎の通り魔。だがこの世界においては、記憶を奪うという行為はただ物事を忘れるだけに留まらなかった。
何故なら、人々の記憶には『魔力』が宿っていたのだから。
なぜ通り魔は人を襲うのか。なぜ通り魔は他人の記憶や魔力を必要としているのか。
人々がその存在を恐れる中、噂流れる街から少し離れた宿屋にて、とある男が目を覚ます。
「ここはどこだ? 私は、誰だ……?」
「…………」
男は問う。目の前に佇む、無機質な少女に。
だが少女は何も語らず、ただジッと目覚めたばかりの男を見つめるのであった。
記憶と魔力を失った男と、言葉を失った少女による異世界ファンタジー、ここに開幕。
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表紙や挿絵は自作です。キャラクターが気になった方は是非他サイトやSNSも見てください。
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文字数 397,562
最終更新日 2024.01.29
登録日 2020.11.15
今日もまた変わらない一日が始まる。
日が昇る前に出勤して、サービス残業をして、帰ったら倒れるように寝る。
そんな日々はいつまで続くのだろう。
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文字数 2,983
最終更新日 2022.07.04
登録日 2022.07.04
桜咲く新学期。それは教室で二人、昼食を終えた後の事だった。
「優ちゃんはさ……」
「んー?」
「好きって、誰かに伝えた事ある?」
いつまでも後ろについて来るだけと思っていた幼馴染は、恋する乙女になっていた。
文字数 4,191
最終更新日 2022.07.04
登録日 2022.07.04
気づけばふと、手が伸びていた。
軽い気持ちだったのに。一つだけならと思っていたのに。
一度手に取ってしまえばもう、止まらない。
その後の訪れる幸福で頭が満たされ、胸が脈打つ。
そうなったら最後、手を伸ばしてしまう。
止めた方がいいのに。なにも良い事なんて無いのに。
目の前にあると、気づけばもう手に取っている。
そして、飲み込む。
誰にも知られず、誰にも気づかれず。
食べる手が、止まらなくなっていく。
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文字数 9,918
最終更新日 2022.03.26
登録日 2022.03.26
「ここはどこだ? 私は、誰だ……?」
見ず知らずの森で目覚めた男は、肥大化した猪のような化け物に襲われていた。
命からがら逃げる男の目の前に、その少女は不意に姿を現す。
「…………」
少女は、男に対し何一つ喋らなかった。
少女を見捨てる事も出来ず、彼女を庇いながら化け物から逃げ続ける記憶喪失の男。
化け物を倒すため。そして己の過去を取り戻すため。
男は少女と協力し、この世界に眠る記憶へと触れるのであった。
これは記憶喪失となった主人公と、一言も喋らないヒロインによる『記憶』が紡ぐ異世界ファンタジー。
※この作品は下記長編作品の読み切り版です。
こちらは短編で完結する物語へ改稿しております。
『この世界には私が眠っている。』※改題中
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読み切り版が気に入って頂けた方は、連載版もお読み頂けると嬉しいです。
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文字数 9,980
最終更新日 2022.03.25
登録日 2022.03.25
10月31日、とある都会のスクランブル交差点にて。
「さぁ……今年もやって来たわね」
都会のハロウィンのごちゃごちゃとした雰囲気に紛れ、本物の死神エリィはお祭りに参加する。
死神としての責務から離れ、ハロウィンという特別な夜を楽しむべく彼女は一夜限り普通の女の子として過ごそうとしていた。
エリィは早速声をかけられる。
自信満々に振り返ると、そこに現れたのは安っぽいかぼちゃの被り物をした、ヒョロ長い男であった。
いきなりハズレを引いたと後悔するエリィ。しかしその男の頭上に表示された数字を見て、エリィは絶句した。
『20XX年 10月31日』
本物の死神の前に現れたのは、ハロウィン当日が命日の男であった。
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ノベプラ https://novelup.plus/story/519146699
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カクヨム https://kakuyomu.jp/works/16816700428491495871
文字数 9,992
最終更新日 2021.10.30
登録日 2021.10.30
シニタガリって知っていますか?
死にたいと考える頭の中に発生する、謎の思考回路の事です。
自殺を考える者に寄りつく悪魔や霊、はたまた特有のウイルスや分泌物が原因と言われていますが、今はそんな事はどうでもいいでしょう。
これはそんなシニタガリに憑かれた、少年少女の死の物語。
あなたも気をつけてください。
軽い気持ちでこの物語を読んで、シニタガリに憑りつかれないように……。
※カクヨムコン6短編部門にて本作が佳作を受賞しました。
楽しんで頂ければ幸いです。
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ノベプラ https://novelup.plus/story/751072024
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カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054946189977
文字数 7,298
最終更新日 2021.10.02
登録日 2021.10.02
甘くて苦い、ある一日の出来事だった。
俺の下駄箱から、上履きが無くなっていた。
「お困りのようだね……。黒崎少年」
困っていた俺の前に現れたのは、中学からの同級生で、よく暇を見つけてはくだらない事に巻き込んで来る友人の星野。彼女は名探偵かと突っ込みたくなるようなコスプレをして、何と無くなった俺の上履きを見つけ出すと言い出した。
バレンタインという日に起きた盗難と、突如現れた彼女の真意とは。
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ノベプラ https://novelup.plus/story/780858568
アルファポリス https://www.alphapolis.co.jp/novel/337904610/943551511
カクヨム https://kakuyomu.jp/works/16816452220656787063
文字数 8,164
最終更新日 2021.10.02
登録日 2021.10.02
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