『ゴースト・オブ・ツシマ』が描き出した対馬は、ストーリーを終わらせた今も、いつまでもこの島にとどまり、旅を続けたくなるような魅力を備えたものでした。オープンワールド作品の最大の魅力は、プレイヤーが思いのままに旅を楽しめること。その観点から見ても、本作は本当に素晴らしいプロダクトです。
そしてこれほどの作品をプレイしてしまうと、今度は日本人の感性でまとめあげられた、世界を唸らせるクオリティの「侍ゲーム」(カタカナでサムライではなく)を遊んでみたい気持ちも沸き上がってきます。幸い、『ゴースト・オブ・ツシマ』はかなりのヒット作となりそうで、和の世界で侍体験ができるゲームへの需要の高さを証明しました。
PlayStation 5やXbox Series Xといった次世代機の発売もいよいよ数カ月後に迫ってきたわけで、それらが普及した近い将来、そんな傑作をプレイできることを期待しつつ、本稿を締めくくらせていただきます。
(文・写真=高橋祐介/ライター、ゲーム目利き)
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