全業界「とんでもない人脈」作ったシンプルな方法

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人脈は「人生を救ってくれるもの、人生を豊かにしてくれるもの」です(画像:metamorworks/PIXTA)
2万人以上と食事し、人と人を「食事」でつなげるスーパーコネクター・古河久人氏は超大物政治家、主演俳優、国民的漫画家、歌舞伎役者、世界的建築家と、業界で「右に出る人がいない」といわれるほどの人脈を誇る。
 
「口下手で典型的な内向的人間」を自認する古河氏だが、「内向的人間でも『食』を介することで誰とでも気軽につながることができる」という。
 
そんな古河氏が、このたび人間関係を「広げる」「深める」全テクニックを公開した初の書籍「最高のビジネス人脈」が作れる食事の戦略を上梓した。発売前増刷が決まるなど大反響を呼んでいる。
 
この連載では「食を介することでどうやって人脈を作るか=食事の戦略」について書き下ろす。
 

リタイアしてからのほうが忙しい理由

「最高のビジネス人脈」が作れる食事の戦略
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はじめまして、「KIZUNA PRODUCER」の古河久人と申します。

2021年に生命保険会社を定年退職し、現在は人と人をつないでビジネスの橋渡しをしたり、新しいビジネスを立ち上げたり、場合によっては自分も実際にそのビジネスに関わったりといった活動をしています。

また「人脈活動」でつながった人からのオファーで、累計で50以上の団体・企業のアドバイザー、顧問、社外取締役、理事などを務めていて、非常に忙しくしています。

会社員時代より多忙を極める毎日ですが、会社員時代と違って自分の好きなことをやれていること、また会社員(保険会社)では経験できなかったこと、思いもよらなかった世界を知ることができることなど、今まさに人生を謳歌できています。

なぜ私がリタイア後に充実したセカンドライフを送れているかというと、それはもうひとえに今まで培った「人脈の賜物」だと思っています。

私の人脈についての状況は以下の通りです。

● 年間800人近い人に会う
● 一緒に食事をした人の数=25年間で累計2万人
● この半年間ではじめて食事をした人の数=150人
● エグゼクティブ・スピーチコーチの岡本純子さんのベストセラー『世界最高の雑談力』の中で、「スーパーコネクター」として紹介される
● 月平均5~10回の食事会を開催しているが、いつも数日で満席になる
 

実は今回の初著書の出版も、この人脈活動のおかげでかなえることができました。

また、憧れの建築家や政治家、芸能人、学界・スポーツ界・政財界のトップの方々ともつながることができ、みなさんと楽しく交友しています。

人脈を持つ「最大のメリット」は?

とはいえ、私には何か下心があってこうした活動を行ってきたわけでも何でもありません。単純に人とつながることが楽しくて、一期一会を大切にしてきた結果、今の人脈を築くことができただけです。

他に適切な言葉がないので「人脈」と言っていますが、人脈という言葉も自分では使ったことはほとんどありません。

私にとっては人とのつながりはあくまでも「1対1」の関係です。長い時間をかけて、1人ひとりとの関係を深めていった結果、多くの人とつながることができたと思っています。

その意味では、私にとって人脈とは「自分とつながっている人の集団」であって、決して利害関係を軸としたものではありません。

「この人とつながっておけば仕事上で有利だろう」というような利害関係を主軸にしたつながりは、結局のところ長続きしません。

そしてそのような打算的な付き合い、一時的な付き合いは私の考える人脈ではありません