◇「〇〇でした。△△だと思っていましたが、××も実は大事なんだとわかりました」 ⇦相手が話している間に、あなた自身も話の詳細を思い出し、頭の中で話をまとめる
◆「そうですね。××という気づきがありましたね。そして、あなたの目標に向かってまっしぐらに走って行く行動力は素晴らしいです。一方で、自分の力だけではなく、もっと周りを巻き込んでもいいかもしれません」 ⇦助言も交えて相手をほめたり労ったりする
◇「ありがとうございます。私は人見知りなので、人を巻き込むのはハードルが高いんですけれど、まずは隣の部署の〇〇さんに『ちょっとお話を聞かせてください』と言ってみようと思います」
◆「いいですね。次回までに、〇〇さんにもし声をかけられたら、ぜひ教えてください。あなたの行動力は本当に素晴らしい。あなたならできると思うし、きっと夢をつかめると思いますよ」 ⇦相手を存分にほめてから1on1を終える
クロージングで悩む人は意外と多いものです。けれども、そのときに話したテーマと、対話の始まり、途中、終わりのポイントさえ押さえておけば大丈夫です。相手の話を細かく覚えていない場合は、感想から聞いてみましょう。
せっかくなので、理想的なクロージングの例についても、この場であわせて見ていきましょう。
◆「まだ話したいことはたくさんあるんだけれど、終了10分前になったので、そろそろまとめに入りますね」 ?クロージングに入る旨を伝える
◇「はい」
◆「今日はまず、Bさんとは『3年後に海外で働いているために何の準備が必要か』というテーマで話をしましたね」 ⇦どういう話から1on1が始まったのかを振り返る
◇「はい」
◆「最初、Bさんは、英語のTOEICのスコアアップに目が向いていましたね。でも、対話を深める中で、実は海外支店の人たちとのネットワーキングが重要だということに気づきました。たとえば、現在参加しているプロジェクトメンバーにバンコク支店の人がいて、その人とコンタクトを取ると良いかもしれないと気づいたんですよね」 ⇦途中で気づいたポイントについて振り返る
◇「はい」
◆「そして、プロジェクトのまとめ役でもある営業部の〇〇さんに話しかけてみようということになりました」 ?結果的にどういう話に着地したかを振り返る
◇「そうですね」
◆「では、ここまで話してみてどうですか?」 ⇦相手に対話を通じて気づいたことや感情の変化などについて尋ねる
◇「はい。海外で働くために、最初はとにかくTOEICのスコアアップしかないと考えていました。でも、そうじゃなくて、英語を話せなくても、まずは今ある周りのネットワークを使って人脈を作っておくということが大事だと思いました。
でも、私は人見知りなので、あまりよく知らない人と話すのってすごくハードルが高いんですよね。けれども勇気を出して〇〇さんに『ちょっとお話を聞かせてください』と言ってみようと思います」
◆「そうですね。次回までに、〇〇さんにもし声をかけられたら、ぜひ教えてください。ただ、どうしても勇気が出なくて声をかけられなかったとしても大丈夫ですよ」 ⇦宿題を出す場合は、相手にかかる負担が大きくならないようにする
◇「わかりました」
◆「それにしても、いいと思ったらすぐに試そうとする、あなたの行動力は本当に素晴らしいです。あなたならできると思うし、きっと夢をつかめると思いますよ」 ⇦相手を存分にほめ、鼓舞してから1on1を終える
最後に、1on1を実施するにあたり、気をつけたいことをお伝えします。細かいレベルではさまざまありますが、少なくとも次の3つは意識しましょう。