毎日おいしいご飯が食べられるだけで幸せ、という人もいます。家族みんなで楽しく暮らせるだけで幸せ、という人もいる。週末の趣味の時間が何よりも幸せ、という人もいるし、仕事はとてもハードだけど充実感があって幸せ、という人もいます。
つまり、幸せは自分で決めるものなのです。誰かが「あなたは幸せだよ」と認定してくれるわけではありません。自分は幸せ、と自分で決められるか。これだけです。
実はこれ、すべてにおいて言えることです。高視聴率を誇った夜のニュース番組でキャスターを務めた著名なアナウンサーに取材したとき、彼は言っていました。
東京の渋谷という街を見て、バラ色に見えると言う人がいる一方で、薄汚くて暗い街だと言う人がいる。同じ街なのに、人によってまったく違う街になる。
同じことが起きても、それをポジティブに捉える人もいれば、ネガティブに捉えてしまう人もいる。そして、マイナスの意識で世の中や人生を見てしまう。だったら、自分でポジティブな物語を作ってしまったほうがいいと彼は言いました。
自分の人生を幸せな物語にしてしまうのです。きっとハッピーエンドになる、と強烈に意識する。意識は自分で操れるから。そしてそれが、自分を変えていくのです。
人生は、自分の意識がつくっている。もしかすると自分は、とんでもなく恵まれた環境の中にいるのかもしれない。そこに気づけるかどうかは、自分の意識次第なのです。(了)