TfLでロンドン・ケーブルカー運営責任者を担うクロンプトン氏は6月にエミレーツ航空との契約終了を公表した際、「新しい”将来のパートナー”は夏以降に発表される予定」と述べた。しかし、現地の情報筋によると、「新たなスポンサー候補に対して契約金を(TfLが本来受け取りたい額の)4分の1相当まで引き下げたが、まだどこも契約締結はできていない」のが現状だという。
バス路線廃止の検討を迫られるなど厳しい財政難に陥っているTfLにあって、観光需要に大きく依存するこのような乗り物を維持するのは並大抵のことではない。ロープウェーの不調を見越してだったかどうかはさておき、ロンドン全体の行政を司るグレーター・ロンドン・オーソリティー(GLA)は市役所庁舎を2021年末にロープウェー・ローヤルドックス駅の真横に移転させた。
こうした動きははたして運営の維持に奏功するのだろうか。
イギリス政府とTfLは今年8月末、