では、どのようにすれば心理的に安全な場が生まれ、やる気に満ちたチームができるのか。それも一時的なものではなく、持続的に場の心理的安全性を維持するためには、どうすればいいのでしょうか。これは2つのステップにわけて考えるといいでしょう。
・共感デザイン
個々のメンバーが自然体で他者に共感する感覚を取り戻し、チーム内の関係性を高める。「自然体(ホールネス)の自分に戻る」「他者を人間として尊重する」「本音で話せる間柄になる」という3つのステップで、信頼関係をつくる。
・価値デザイン
信頼関係のあるメンバーが集まって率直な意見を出し合い、それを集約し、価値を創造する。「意識を価値創造に向ける」「建設的に第三案を共創する」「場に安心感を生む」という3つのステップで、集団的知性を発揮していく。
まとめると下記の図のようになります。
これらの方法を地道に実践していくことで、少しずつ場に「心理的安全性」が育まれていきます。すると、チームには自由な発想やアイデアが生まれてくるでしょう。
人は対話を通じて、いい関係性をつくることができます。いいチームを望むのであれば、手間と時間をかけてその土壌を耕しましょう。そのためにもまずは自分からはじめる。それが組織を変えていくための第1歩になるでしょう。
これを機に「お酒のチカラ」を手放して、2022年はチームの相互信頼に向き合ってみてはいかがでしょうか。