アマゾンの倉庫がスゴい!「動的思考」の秘密

企業の価値創造を分析するために、事業活動全体をひとつの「矢バネ」に落とし込んだ「バリューチェーン」と呼ばれる図があるが、タテ軸、ヨコ軸を駆使して全体を整理してみると、価値向上やコスト削減などの打ち手が見えてくるだろう。

出所:『武器としての図で考える習慣』

これは、情報技術を使って抜本的にビジネス・プロセスを見直す際によく描かれる図だ。タテ軸に業務の流れ、ヨコ軸に組織の階層や部署をとって、タスクを整理すると、右や左への矢印が多いところが目に付く。無駄が多く、業務と組織の見直しが必要なところだ。

また、それぞれの「矢バネ」でかかるコストと、生み出される利益を滝のように描いてみるのもよい。

出所:『武器としての図で考える習慣』

異なる切り口のタテ軸でハッキリと可視化できるように

企業活動のどこで価値が生み出されているかが手に取るようにわかるだろう。考えるべき課題に合わせて、ヨコ軸の流れに対し、異なる切り口のタテ軸を設定することで、見えにくかったものがハッキリと可視化できるのだ。

物事の構造全体を把握しつつ、動的な視点で改善点を探る――「矢バネ」は、大きな変化を求められる際に、強い武器になる図なのだ。ぜひマスターしてみてほしい。